降って来るもの

写真と散文とぽえむ

生滅簿に

2020-03-29 06:35:00 | 詩20

      生滅簿に

 

抜け切れない人生疲労が

体と心のあちこちの細胞の

先端に詰まってゆくと

その廃棄物の毒素に侵され始める

そうして軈て

一定量をoverすると

病み具合に応じて壊死してゆくのだ

それは人間という種の

必然のサイクルのようでもあり

与えられたinochiの

一種の規約のようでもある

 

それぞれの生滅期間は

その使用の度合いによって遅速が生じ

その中身の濃密さによって尊卑が生まれ

その質量と品質によって

そのinochiの変遷に相応しく

文字の多少や文脈の多寡や

或いは行数の多少に分類され

各種の鬼籍簿に記載されてゆく

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