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東京おもちゃ美術館ブログ
2年ぶり!館長のグッド・トイカフェ ~古型今戸人形の世界~
毎年行っていた館長のグッド・トイカフェ。新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、なかなか開催ができませんでしたが、
今回2年ぶり、しかもリアルで無事に開催することが出来ました!!
今回テーマは、東京発祥の土人形『今戸人形』
30年にわたり、今戸人形を再現し続けている吉田義和さんをゲストにお迎えし、
今戸人形の歴史や再現するにあたっての想いを語っていただきました。
今戸焼ってご存知ですか?
今戸人形は、今戸焼から派生して隅田川流域やその周辺等で作られていた土人形。
江戸東京を代表する郷土玩具ひとつです。
昔江戸の子供たちに身近にあったおもちゃ「今戸人形」
遊びの中で割れてしまったら、疳の虫が切れた。と喜ばれたそうです。
そのぐらい身近にあったものなんですね。
吉田さんは、小さい頃から郷土玩具に興味を、少しづつ持ち集め始めたそうですが、収集家にとどまらず、
土や塗料を研究し、当時の今戸人形を再現し作り続けているそうです。
一言に「再現」と言っても簡単な事ではありません!!
まずは土づくりから始まります。
ここから、一部工程をご披露いただきながら作り方を見せていただきました。
①土づくり ~東京発祥というストーリーを大切に~
「東京の土」にこだわり、荒川、隅田川流域の土を工事現場から土を調達。ビニール袋に入れて自転車で持って帰るそうです。
この土を約3週間かけて、不純物を取り除いていきます。
②型わり ~今戸人形を見本に型を作製~
吉田さんの手によって作製された型に粘土をはめていきます。
お話されながら、10分ぐらいであっという間に完成!
鉄砲狐と月見うさぎです。
③窯焼き ~800度で素焼きしていきます~
ご自宅にある電気窯で焼いている様子がこちらです!!
④絵付け ~その時代に合わせて色を再現~
まるで3分クッキング!
先ほどの型から抜いた鉄砲狐が焼かれ、白く塗られたものが登場!
ここから色が付けられていきます。目を入れて、台や爪など入れたら、、、
最後にひげを入れて完成です!!
おーーーー!!!ここで拍手がおこりました。
なかなか大勢の前で披露されることがないので、緊張るなーとおっしゃっていました。
吉田さん、実演を心よく引き受けてくださって本当にありがとうございます。
色々あって、一度途絶えてしまったとされた今戸人形を吉田さんが再現されていますが、
手に取ると誰もが安心する素朴さというか、やさしさというか人形の雰囲気がとても素敵でした。
今回は、お話と実演の2本立てとなりましたが、吉田さんの親しみやすい人柄とユーモアにあふれたお話で
参加されたおもちゃ学芸員の笑顔と笑い声にあふれた楽しい会となりました。
最後に、、
吉田義和さんのブログをご紹介☆
この日の様子も書いてくださいましたので、ご覧ください。
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