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東京おもちゃ美術館ブログ
有馬晋平さんとスギコダマを作ろう!
こんにちは!
梅雨とは思えない、お天気のよい日が続いていますね
6月13日(火)に開催した制作ワークショップ「有馬晋平さんとスギコダマを作ろう!」の様子をご報告します!
スギコダマは、樹齢200〜300年のスギから切り出し、柔らかなフォルムになるまで磨きをかけた、造形作家有馬晋平さんの代表作と言えるアート作品。
赤ちゃん木育ひろばのシンボルでもあり、毎日、赤ちゃんと保護者のコミニュケーションをお手伝いしてくれています
お口に入れて感触を確かめたり、
握りやすいサイズなので何度もどうぞ、と手渡したり、
スギの香りに包まれてみたり。
お部屋に展示してあるトンネルやベビー滑り台など、オブジェのすべてが有馬さんの作品です。
今年3度目となった今回のスギコダマ制作は、大分県より有馬さんにお越しいただき、おもちゃ学芸員、おもちゃコンサルタントと一緒に行いました
(2、3月のワークショップの様子はこちら)
「サンドペーパーでの磨きは制作工程の1、2割です。重要なのは切り出しナイフでどれだけ形を整えられるか」と有馬さん。
参加者の近くで実際に手を動かしながらレクチャーします。
なめらかに削り進める様子は一見簡単そうに見えますが、同じようにやるのはなかなか難しいのです。
有馬さんの作品をお手本に、「おもちがボタッと落ちた時のようなフォルム」を目指しますが、硬く、力が必要な箇所も。
「木目の感じや、ここが削りづらいということなど、やっていきながら木を感じてもらえたら」という有馬さんがスギで作品づくりを始めたのは、美術大学院を卒業されてからのこと。
学生時代のノートには、スギコダマと同じ曲線を持つ抽象的な絵が既に描かれていたそうです。
また、「スギコダマ」の名前の由来は、スギの小玉、木霊という意味のほか、「メッセージや思いがこだまするように伝わっていく」という意味も持っているのだとか。
制作の間に行った「有馬さん×副館長石井のスギコダマトーク」では、こんな貴重な裏話も聞くことができました!
おもちゃ学芸員、おもちゃコンサルタントの皆さんは時に真剣な表情で、時に談笑を交えながら制作に熱中していました。
有馬さんの作品への思いをのせて制作することができた、贅沢な時間でした
参加者からは「有馬さん本人から直接アドバイスをもらえて嬉しかった」、「有馬さんの思いが伝わったので、これからはスギコダマだけでなく他のオブジェもじっくり見てみようと思う」、「手をかけた分かわいくて手離すのがさみしい」などたくさんの声をいただきました
抽象的な形だからこそ赤ちゃんの「見立て力」を刺激してくれるスギコダマ。
たくさんの人の手を借りて赤ちゃん木育ひろばに展示ができるありがたみを改めて感じた1日でした
今回制作したスギコダマは7月の夏休み前にお披露目の予定です!
また、夏休みは魅力的なイベントがいっぱい。くわしくはこちら
ぜひチェックしてみてくださいね
皆さんのご来館をお待ちしております!
リリー