都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
まちじゅうで遊ぼう! ~今のこどもたちの遊びとは?~
おもちゃ学芸員向けの研修会にて、TOKYO PLAYの嶋村仁志さんをゲストにお迎えして
お話をうかがいました。
テーマは「まちじゅうで遊ぼう! ~今のこどもたちの遊びとは?~」
『すべてのこどもが豊かに遊べる東京を」をミッションに活動されている団体が、TOKYO PLAYです。
そして、毎年10月1日の都民の日に「TOKYO PLAY DAY」という、遊びを祝うイベントを開催。
もともとは、イギリスが発祥のこのイベントを東京でもやりたい!という嶋村さんの熱い思いで実現しています。
ここ数年で、60ヶ所以上のサテライト会場で実施しているうちの一つに、
東京おもちゃ美術館もあります
「子どもは目的外使用の天才」 確かにそうですね。
こんなものでも、遊びの道具、遊びとして使うのか~ と関心することもしばしば。
自分が子どもの頃に遊んだ遊び、なかには”悪い遊び”をしていた話も聞けたり
昔は年齢もさまざまな子達と遊び、大きい子は小さい子の面倒をみたりが当たり前でした。
思いやりや順番待ちなども、遊びの中で自然と身についていくもの、
そして真っ直ぐな道ばかり歩いていたら、突然壁が出てきた時にどうすれば分からないし
狭い道や凸凹した道を歩くのも必要なこと。
『遊びは子どもにとって、自分の生きている世界を知る扉である』というのはイギリス政府のことば。
ロンドンと東京で、遊びの姉妹都市提携をしたという嶋村さんのお話はとても楽しく、
自分の幼い頃に遊んだ遊びを思い出すだけではなく、遊びの大切さを実感しました。
はっち
第11回 病児の遊びとおもちゃケアセミナーを開催いたしました!
2016年3月6日(日)に、成育医療研究センターにて、第11回目となる「病児の遊びと
おもちゃケアセミナー」を開催いたしました。
昨年は第10回セミナーとして、それまでの10年間の活動を振り返る会となりましたが、今年は「ネクスト10」に向けた新しいステージの始まりとなる会となりました。
まず、第1部の活動報告では、長江陽子さんに香川大学医学部附属病院内でおもちゃの広場の活動の様子を発表いただきました。
今年で、小児病棟内でのボランティア活動は9年目となるそうです。活動をはじめたきっかけやおもちゃの広場のようすを写真を交え紹介いただきました。
二人目の活動報告者は、障害児・者向けのおもちゃの輸入会社に勤める斉藤真知子さん。
毎年、おもちゃの展示出展者としてセミナーにご参加いただいていましたが、障がい児向けのおもちゃの特徴やご自身の経験を踏まえたおもちゃや遊び体験の魅力についてお話いただきました。
三人目の活動報告として、事務局より石井が「ホスピタル・トイ・キャラバン」のご報告を行いました。
2011年よりスタートした小児病棟向けのおもちゃの広場を届ける「ホスピタル・トイ・キャラバン」は、これまでの10ヶ所以上の病院を巡回してきました。その中で発見した遊びの力を共有しました。
基調講演は、おもちゃライブラリーを創設した二瓶健次先生の司会により、横浜美術館 逢坂恵理子館長による『美術館と子ども―拡張する子どものための教育プログラム@横浜美術館』。
五感を刺激することなど、横浜美術館で取り組んでいる子ども向けのワークショップにおいて大切にしていることや、アートが子どもたちの心を育み平和へとつながるという思いをお話いただきました。
第2部は、分科会としておもちゃコンサルタントによるワークショップ、各病院で活動しているみなさんのおもちゃ展示等を行いました。手作りワークショップだけでなく、今年初めての取り組みとして、病児の遊び委員会による病院での活動に役立つおもちゃについてのワークショップも開催。参加者とも議論を活発に行うことができました。
ゲストでお越しいただいたふれあい囲碁や、表現あそび、手作りスキルトイ、おもちゃライブラリーでも人気の「ニギニギ」の手作り、など1時間半があっという間に過ぎてしまうワークショップ・展示の数々を楽しんでいただき、それぞれの活動の現場へお持ち帰りいただきました。
毎年感じるセミナー参加者のみなさまの、子どもや家族のために学ぼう!という熱心な思いに支えられ、盛会のうちに終えることができました。このセミナーが、病院の子どもたちやご家族におもちゃや遊びによる気分転換や癒やし、心の安らぎに少しでも繋がる場になっていればと願ってます。
ひろみん