都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
特別な1日。
2月25日(土)に、東京おもちゃ美術館のディレクターであり、各地で講演を行うおもちゃパフォーマー・岡田哲也によるイベントの第4回目を開催しました!
この日、岡田は40歳の誕生日
特別な1日の様子をのぞいてみましょう!
午前は親子向けのプログラム、「遊びを見つけるおもちゃショー」。
おもちゃで遊ぶ私たちの手には、敏感なセンサーがいっぱい
そもそも「おもちゃ」は「手に持ち遊ぶもの」という言葉からきたものといわれ、「おもちあそび」「もてあそび」がその語源ということで、遊びにおいておもちゃと手は切っても切れない関係なのです。
手を使う遊びに入る前に、絵本でイメージを広げていきます。が、ちょっぴり脱線。
「ところでぼくの手はね、ぷにぷにしていて男らしくないって言われるんですよ」
「汗もよくかくからしっとりしているし、ほら」
「ね、ほら」
(戸惑う子どもたち。保護者の皆さんは失笑)
・・・。
気を取り直して、午後は大人向けの体験型講義「遊びを見つけるおもちゃセミナー」です。
暮らしの中にアンテナを張り、遊びにつながりそうなものを発見する才能も「遊び力」と言えます。
小物の整理に使うプラスチックカップも、指にはめれば指人形みたいに。
積み重ねたり、取りっこしたり。
参加された皆さんは大盛り上がりで、遊びに夢中です
「さあ、それでは皆さん、そろそろ次の遊びに入りましょう!」
「はーい、皆さーん!」
「皆さーん!!!!」
・・・。
切ないシーンがちらほら見られましたが、最後は先ほどのカップをたくさん使い、大きなケーキを作ってお祝い!
ろうそくはどのように立てようか、断面の層をどうやって表現しようか、作戦会議の声が楽しげでした。
イベント中の和やかな雰囲気が伝わりましたでしょうか?
岡田は、おもちゃコンサルタントや保育者に向けての講座を全国各地で行っています。
東京おもちゃ美術館では、昨年より月1回のペースで親子向けのショー、大人向けのセミナーを開催しております!
5回目は3/18(土)です。事前申し込みは3/3(金)よりこちらから承ります
2ヶ月に一度内容が変わりますが、次回は新しいプログラムをお届けしますのでお楽しみに!
また、おもちゃコンサルタント養成講座について、詳しくはこちらをご覧ください。
リリー
おもちゃのまち あか ぷちリニューアル!
2008年に東京おもちゃ美術館がオープンし、年間来館者数が15万人にまでになりました
そして、数年前より『おもちゃのもり』、『おもちゃのまち きいろ』など、館内の一部リニューアルを続けてきましたが、
今年度は『おもちゃのまち あか』のリニューアルに着手
本日、メンテナンス休館日にぷちリニューアルとして、”しりとり”を設置しました。
使用している木材は、岐阜県飛騨高山産の総ブナです
こちらの大型玩具は、アトリエ倭さんによる、東京おもちゃ美術館・特別仕様での制作。
もともと建具屋さんだったこちらのご夫婦は、「昔は当たり前の様に家にあったものを家に戻したい、
日本の伝統技術をおもちゃを通して子ども達に伝えたい」という思いのもと、おもちゃづくりを始めたそうです。
(ちなみにご主人は、美術館である、旧四谷第四小学校の卒業生!)
「今あるものを活かしてのリニューアル」ということで、現存のものにプラスしての仕様となりました。
『しりとり』は文字通り、しりとり遊びです。
遊び方は、引き出しから文字を抜き取り、大枠の中に右から差し入れていき、
言葉と言葉の間には美術館のロゴマーク”T”を入れて、次の言葉を続けていきます。
最初の言葉を「とうきょう おもちゃ びじゅつかん」といれようとしましたが、”ん”はNGですよね…
”おもちゃのまち あか”は、日本の伝承遊びや文化を伝えたいという願いがこもったおへやです
文字は、山吹色、朱色、藤色、藍色、深緑、萌黄色という、和の色で塗装されています。
(舐めても安全な塗料を使用)
そして引き出しの中は、くで(障子の桟)の技法を使っているのです
『しりとり』で使う文字は、全てひらがなです。日本語の言葉の面白さ、奥深さを再認識できる遊びだと思います。
2月11日(土)よりお披露目となります。ぜひ遊びにいらしてくださいね!
尚、2月26日(日)は、アトリエ倭さんが1日在廊してくださり、他にも様々な巧の技術を使ったおもちゃをご紹介してくださいます。
詳しくは後日HPにて掲載しますので、お楽しみに!
2月6日(月)~10日(金)は、メンテナンス休館日です。
はっち