都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
「おもちゃが痛いって言ってるよ」!?
昨日1月28日(土)は、東京おもちゃ美術館のディレクターであり、最近はテレビの撮影にも忙しい!?おもちゃパフォーマー・岡田哲也によるイベントの第三回目が行われました!
親子向けのプログラム「遊びを見つけるおもちゃショー」、大人向けの体験型講義「遊びを見つけるおもちゃセミナー」のどちらも、たくさんの方にご参加いただきました。
なんとリピーターの方も!嬉しいですね
今回は館内でも大人気のおもちゃ「ハンマートイ 大工さん」の紹介から、印象に残った岡田の言葉を皆さんにもお伝えします。
「大工さん」は差し込んだペグをハンマーで叩くと、押し出されたペグがぴょーん!と飛び出すおもちゃです。
とんとんとん、ぴょーん!
子どもは叩くおもちゃが大好きですよね。
しかし、とんとんとん、が、次第にどんどんどん、に。夢中になるあまり力を加えすぎてしまうことがあります。
保護者の方や保育者の皆さんは、お子さんがおもちゃを乱暴に扱ってしまう時、どんな声かけをしているでしょう。
「おもちゃが痛いって言ってるよ」
「おもちゃが泣いてるよ」
おもちゃを優しく扱ってほしいと、このような表現で伝えることがありますね。私にも経験がありました。
岡田は、「子ども達がイメージしやすいように、どのように扱ったらいいか、その『程度』を分かりやすく伝えることが大切」と言いました。
つまり「おもちゃが痛いって言ってるよ」の言葉が優しく扱おう、という意味をもつのであれば、その扱い方を具体的に伝えようということなのです。
今回、「大工さん」に合わせて「とんとんとん」という絵本を紹介しましたが、その中には生活の「とんとんとん」がいっぱい。
「大工さん」で遊ぶ時は、どの「とんとんとん」がぴったりかな?こういう時、絵本は私たちのイメージを手助けしてくれますね。
例えば、肩を叩くときと同じようにやってみよう。
ほっぺを指で触るときみたいにやってみよう。
こんな風に伝えたら、子ども達に伝わりやすく、おもちゃに優しさをもって接することができると思います。
岡田のイベントは、子ども達とより楽しく遊ぶヒントがいっぱい
「なるほど!」と思った方は、ぜひ岡田に会いにいらしてください。
今回ご紹介した絵本・おもちゃ
「とんとんとん」(フレーベル館) 間所 ひさこ・作/とりごえ まり・絵
「ハンマートイ 大工さん」(ニック社)
最後にイベント開催中の様子をお届けします。
岡田は、おもちゃコンサルタントや保育者に向けての講座を全国各地で行っています。
東京会場であるここ東京おもちゃ美術館では、昨年より月1回のペースで親子向けのショー、大人向けのセミナーを開催しております!
次回は、2/25(土)です。事前申し込みは2/3(金)よりこちらから承ります。お楽しみに!
また、おもちゃコンサルタント養成講座について、詳しくはこちらをご覧ください。
リリー
「おもちゃ学芸員ヒミツの大特訓 vol.3~バックギャモン 達人への道~」
世界最古の双六ゲーム、バックギャモンをご存じですか?
そのルーツは古代エジプトといわれていますが正確なことはまだ判明していないそうです。
日本では「日本書紀」や「万葉集」に記録が残っており、賭博の影響もあり当時は禁止令が出されるほど流行していたんだとか。
それが江戸時代に入り一度は衰退してしまいましたが、近年再び盛り上がりを見せ、
最近では日本人の世界チャンピオンも生まれています。
おもちゃ美術館では10月にあるおもちゃまつり限定イベントでしたが、
今年から奇数月の定例イベントとなりました!
協力いただくのは日本バックギャモン協会の方々です
日本バックギャモン協会 http://backgammon.gr.jp/
毎度のことながら閉館後の「ヒミツの大特訓」も盛り上がりました~
基本の説明を聞いたり、練習問題(?)に挑戦してみたり、、
発音はバックギャモン なのか バックギャモン
なのか聞いていたり
英語ではどんな発音か?なんて質問も飛び出していました
一通りルールが解ったところで
日本バックギャモン協会代表 VS おもちゃ学芸員 で対戦です
一方、ルールが解らない組(スタッフ)は補習授業でした
試合の結果は・・・
まだまだこれから腕を磨いていくそうなので皆さんもいらして下さいね
次回のイベントは3月です。
詳しい日程は後日HPに記載しますのでご覧ください
たむたむ
2017年 明けましておめでとうございます!
新年明けましておめでとうございます。
木の香りがぷんぷんにおうおもちゃのミュージアムとして、
赤ちゃんから高齢者の方々が年間15万人以上集う多世代交流の
館として定着もしてまいりました。
2013年4月にオープンした沖縄県国頭村の姉妹館
「やんばる森のおもちゃ美術館」も年間2万人以上が来館する
観光施設としても注目を浴びています。
新宿四谷に移転して10周年間近の東京おもちゃ美術館は、
新しい年の幕開けに際し、私も理事を務めるNGO
「ブリッジ・エイシア・ジャパン」と連携し、ミャンマーの
小学校100校に図書館セット「Book&Toy100」の寄贈を開始します。
東北大震災の折に、国民比率で世界第一位の寄付国であったミャンマー
への恩返しも兼ねたものです。
活字文化とおもちゃ文化が極めて厳しいミャンマーへの社会貢献から
新年のスタートをきります!
今年も、遊びとおもちゃの勉強を積み重ねている「おもちゃ学芸員」も、
皆様のご来館を心待ちにしております。
今年も皆さんと遊び心溢れる思い出作りをご一緒に!
東京おもちゃ美術館 館長 多田千尋