都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
イオン東戸塚に、神奈川の木をたっぷり使った「かもめひろば」がOPEN!
日本最大級のキッズ用品売り場であるイオン東戸塚店に、東京おもちゃ美術館デザイン監修の木育広場が誕生しました。
その名も、かもめひろば!
フラッグシップストア「キッズリパブリック」の中の0-3歳用のスペースになっています。
神奈川県の県鳥がカモメということから、カモメの巣をイメージして作られています。
地元小田原のクスノキ&ヒノキ&スギがふんだんに使われた0-3歳向けのスペースです。
おもちゃ学芸員になったきっかけ Vol.6
11月12日(土)・13日(日)『第22期おもちゃ学芸員養成講座』 受講生を大募集中です
現在、おもちゃ学芸員(ボランティアスタッフ)として活躍している方は、
「どんなきっかけで、また、どんな思いで活動しているのか?」インタビューしました
ご興味のある方はぜひ、おもちゃ学芸員になってみませんか?
(プロフィール:おもちゃ学芸員歴2年 70代 )
突然杖を使わないと歩けなくなり、頚椎の手術をして回復しましたが歩くスピードが半分になり、
一年ばかり家に居ました。
有名な昆虫好きで解剖学者の講演で聞いた、脳は1秒過ぎれば過去として記憶するが薄れてゆく、
現在が現実に起こっていることと認識し、未来は想像でしかなく何が起こるか判らないという言葉を
思い出し、何か新しいことを始めたいと考えていました。
東京おもちゃ美術館の学芸員養成講座を知り、2015年1月から学芸員スタートし、楽しい場所で適度な
運動となり、時間はたっぷりあるので月2回のシフトの条件は十分クリアできました。
最初は子供の遊び場かとびっくりしました。一年が過ぎる頃から人間が生まれて初めて接する芸術品は
おもちゃであるだから「おもちゃ美術館」というコンセプトの意味が分かりだしました。
人類の進化とその前の哺乳類の進化の過程で、目を持ったことによる視覚(動きのバリエーション)、
水から出て聴覚(快い音)や嗅覚(自然素材のにおい)、胎盤から生まれた後の触覚(感触や大きさ重さ)
が発達した。出会ったおもちゃから受ける刺激が大切で、おもちゃと『赤ちゃん木育ひろば』や
『おもちゃのもり』の場が提供されています。
グッド・トイや手作りおもちゃで遊び、企画展示とフォローアップ講座で知識を学び、おもちゃまつり
などの活動に参加を通じておもちゃの見方が変わりました。
今年始めに木育インストラクターの講習を受け、木の素材へ注意が向くようになり、箸作りの手伝いをしました。
いろいろな知識を得て、お客さん、スタッフ、学芸員の皆さんとコミュニケーションをとりながら美術館の
ボランティアライフを楽しく過ごしています。
そしてなにより知人に、美術館ボランティアをしていると言えることや職業欄に無職から学芸員(ボランティア)
と書けることがとてもうれしいことです。
おもちゃ学芸員養成講座についてはこちらをごらんください。
第22期おもちゃ学芸員養成講座 受講生募集中!
おもちゃ学芸員(ボランティアスタッフ)は、来館者と人、人と人を繋ぐ架け橋の様な存在です。
現在、10代~80代までの約300人程の、学生から定年退職された方まで、老若男女・職種や趣味も様々な
おもちゃ学芸員が登録しています。
赤いエプロンを着て、おもちゃの遊び方や昔からある遊びの楽しさを、赤ちゃんから大人の方までに
お伝えする『遊びの案内人』 になりませんか?
館内での活動以外にも、東京おもちゃ美術館を生涯学習の学び舎として、フォローアップや
サークル活動など、多くの学びの機会もあります。
年間15万人の来館者に、わくわく・ドキドキをお伝えいただくことが最大のミッションです。
ぜひ一緒に、東京おもちゃ美術館を盛り上げてください
第22期おもちゃ学芸員養成講座の詳細は、こちらをご覧ください
はっち
夏のおもちゃ美術館は楽しいイベントがいっぱい!Vol.2
こんにちは!
夏休みが終わりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
夏の特別イベントとして行われたワークショップの、後半の様子をお知らせします
8/17(水)「国産材でつくる マイ箸づくり」
おもちゃ学芸員として活動している高田昌樹さんと、箸づくりを行いました。
鉋(かんな)を使い、ヒノキ・山桜の角材を削って箸の形にしていきます。
初めての鉋に最初はドキドキ…
慣れてくるとしっかり腰が入ってサマになっています!
やすりがけをして、くるみのオイルを塗って完成です。
オリジナルの箸袋に入れたら、特別感が増します
自分の手に合った世界に一つだけの箸。
ごはんがいつもよりもっとおいしく感じられるはずです。
8/24(水)「カブトムシ」を作ろう!
木っころの会 青井佐市さんによる、大きな木製のカブトムシ作りです。
まずは好きなカブトムシを選びます。それぞれ木の風合いが異なっています。
やすりで削って角をなめらかにしたら、ボンドやペグで接着して…
サインを書いて、自然塗料である「キヌカ」を塗れば完成です。
足はタイヤになっているので、地面を早く走ることができます。羽も動かせるんですよ!
ただ組み立てるだけではなく、一つ一つ手順に沿って丁寧に進めていくことで、より愛着のわくカブトムシができました
8/30(火)「おままごとキッチン」を作ろう!
DIYアドバイザーである番匠智香子さんによる木工ワークショップです。
手づくりの木製キッチンを作ります。
木材に穴を開け、ねじを通していきます。
「電動ドリルドライバーは、正しく使えば危なくなく、とても便利な道具ですよ」と番匠さん。
初めは少しドキドキしますが、慣れてくるととても楽しいです!
金づちも初めてというお客様もたくさんいらっしゃいましたが、おもちゃ学芸員さんもしっかりとサポートしてくれるので安心です。
集中力の必要な作業が続きましたが、最後まで一生懸命取り組むことができました!
どのイベントも笑顔があふれる充実した時間となりましたご参加ありがとうございました!
にぎやかな夏休みが終わり、少し落ち着いた雰囲気の館内。今の時期はゆったりじっくり遊んでいただけます。
そして、東京おもちゃ美術館では、おもちゃこうぼうにて毎日手づくりおもちゃを作っていただけます。
皆さまのご来館をお待ちしております!
リリー
『韓国文化院』に見学に行ってきました!
9月1日(木)に、おもちゃ学芸員のみなさんと『韓国文化院』へ見学会に行ってきました!
見学会とは、普段東京おもちゃ美術館で活動いただいているおもちゃ学芸員さんを対象に
おもちゃや遊び、文化の知識を深めるために、年2回、美術館を飛び出して、
おもちゃ作家さんの工房や美術館・博物館などの文化施設に見学にいくイベントです。
今回は、東京おもちゃ美術館から徒歩5分とご近所にある『韓国文化院』へ。
韓国文化院とは、韓日の文化交流の場として、韓国文化情報の発信や日本の文化・芸術分野との交流だけでなく、
観光やその他の産業における交流の推進などを行っているところです。
東京おもちゃ美術館とは、近くにある、というだけではなく、今年の7月に初めてコラボレーションイベント
「K-Cultureと日本のおもちゃで遊ぼう」を開催しました。
見学会では、韓国という国について、その国の衣食住に関する文化についてのレクチャーのあと、
建物内の施設の案内をしていただきました。
4階には、韓国の伝統建築様式の家屋と屋上庭園があります。
庭園には、韓国の国花「木槿(むくげ)」がちょうど満開を迎え、調味料やキムチなどを貯蔵する甕が
配置されていたり、ビルの屋上にあるとは思えない、開けた空間で韓国の伝統的な生活様式を感じることができました。
おもちゃ美術館に向かう途中に見える大通りに面した韓国文化院の建物は、流線型のデザインになっているのですが、
これは、長い袖を振りながら踊る韓国の伝統民俗舞踊「僧舞(スンム)」のフォルムをイメージしたデザインだそうです。
そして、最後には、7月のイベントでも好評だった韓国の伝統文様を使った独楽づくりワークショップを行いました。
韓国における紋様は、建物や衣服など衣食住の様々なところで用いられるそうですが、
例えば衣服に刺繍される紋様によって職業や階級の違いが表されるなど、日常の生活から切り離せない
また、植物や動物など身の回りにある様々な自然物を紋様として生活に取り入れる点は、
日本の生活文化ととても近いところがあると感じられました。
この日に初めて韓国文化院に足を踏み入れたおもちゃ学芸員さんもいらっしゃり、
これからのお互いの交流を深める貴重な機会となりました!
ひろみん