都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
グッドトイてんじしつ 2024へ入替ました!
グッドトイ2024全37点が選ばれまして、
館内のグッドトイてんじしつもついに入替の時期がやってきました。
午前午後におもちゃ学芸員さん2名ずつ、4名にご協力いただき、
2024グッドトイが一同に並びます。
午前中はまず、2023のグッドトイ、2023以前のグッドトイを
一度お片付け。たくさん遊ばれた1年の形跡がおもちゃに残っていま
す。
分解して一旦箱にしまっているところ
早くとれる方法ないかな?と探っています。
名残惜しくも、片付けて、今後は館内の各お部屋でまた展示されるもの、
またグッドトイてんじしつに、また展示されるものに分かれていきます。
午後はさらに以前のグッドトイの整理まで行いました。
開けてみて、「こんなおもちゃあった、あった!」
「見たことないおもちゃだ、どう遊ぶのかな?」
と少し遊びながら年代別に仕分けをしていきます。
最後はきれいに並んだ2024グッドトイで一足先に遊びながら、
開館を目指して、並べ直し、またきれいな状態でお客様のお迎えを準備しました。
本日10/27よりグッドトイフォーラムが開催され、
さらにグッドトイ大賞、部門賞も発表となりました。
上の写真にさらに、賞のキャプションも追加となります!
是非また新しく加わった2024グッドトイ、たくさん遊んでみてください。
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みんなで13mの反物を染めよう!秋ツアー
昨年、「おもちゃのまち きいろ」に「内藤とうがらし」のおもちゃが誕生し、東京おもちゃ美術館も地元・新宿の文化を発信する拠点となりました。
さらに、新宿の文化を伝えていくため、
今回、新宿・落合にある「染めの里おちあい」様にご協力をいただき、
江戸染色の産地として伝統を受け継ぐ 新宿・落合の染め文化を
今回、新宿・落合にある「染めの里おちあい」様にご協力をいただき、
江戸染色の産地として伝統を受け継ぐ 新宿・落合の染め文化を
館内に取り入れることとなりました!
春夏秋冬で入替となるため、秋から始まり、4回反物染めツアーを開催して制作していきます。今回は10月19日、晴れて1回目を迎えました秋ツアーのご報告をします。
染めるのは長さ13mの反物です。この13m捨てるところなく、着物が1つできあがります。今回は、13mのまま展示となり、一人1mずつ担当して染めていきます。
おもちゃ学芸員さんも一緒に並ぶと、圧巻の長さです。
このツアーで行うのは引き染めといい、
はけに染料をつけて、引いて布を染めていく方法です。
着物の中では職人の技も必要の為、高級なもののようです!
秋ツアーなので、実がいっぱいの柄。
まずは茶色ですべてを染めていきます。
左利きと右利き、繋めも仲良く染めていきます☻
昼食をとって、午後はいよいよ実と葉っぱの重ね染め!
オレンジの実と緑の葉、植物は全部同じ色にはならないということで、
さらに、黄色と赤も重ね染めや分けて染めることにしました。
みなさん、最初は立ってやっていましたが、
休憩も忘れてしまうくらい、集中してしまうので、
布の高さを低くして、座りながらへ変更!
早く終わった人は、他の人も手伝いながら、
「ここは塗らない葉っぱ、ここは黄色も入れてみて、、、」
それぞれの工夫もありながら、みんなで13m染め上げました。
館内には11/17からお披露目となる予定です!
どんな仕上りになっているか、お楽しみに。
次回、冬ツアー12/10を予定しております。
どんな柄になるでしょうか。
おもちゃ学芸員さんの皆様は、是非参加もお待ちしております!
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Children in museums Award 2024 レポート【前夜祭・プレゼン大会編】
こんにちは。東京おもちゃ美術館 運営部 チーフディレクターの貝原です。
東京おもちゃ美術館は、子ども向けの体験型ミュージアムに対して国際的に毎年表彰を行っている「Children in museums Award」で、2023年のグランプリに輝きました。このアワードの2024年表彰式に前年度のチャンピオンとして招かれ、世界中から集められた美術関係者の前でスピーチをする機会をいただきました。
2024年10月2日(水)~9(水)までの5泊8日の旅を、皆さんと一緒に振り返ります!
東京おもちゃ美術館は、子ども向けの体験型ミュージアムに対して国際的に毎年表彰を行っている「Children in museums Award」で、2023年のグランプリに輝きました。このアワードの2024年表彰式に前年度のチャンピオンとして招かれ、世界中から集められた美術関係者の前でスピーチをする機会をいただきました。
2024年10月2日(水)~9(水)までの5泊8日の旅を、皆さんと一緒に振り返ります!
■■■はじめに
この表彰式は毎年ヨーロッパ各地で行われており、2023年度はスイス、2024年度はキプロス共和国が会場となりました。
おもちゃ美術館からの出席者は、人材育成部の杉本と、運営部の貝原の2名。
人材育成部とは、資格認定講座(おもちゃコンサルタント養成講座など)を開催している部署です。
実は、コロナ前は人材育成部は法人会員の皆さんと「スタディーツアー」と称して国内外のおもちゃにまつわる様々な場所に出向き、学びを深める旅を提供していました。
コロナも落ち着き、杉本の目論見としては「次回の海外スタディーツアーの下見をしたい!」という気持ちがありました(その目論見は当たったのか……皆さんお楽しみに!!)
運営部の私は「世界の美術関係者と話せる機会!」「他の美術館運営について色々尋ねたい!」という気持ちを胸に旅立ちました。
1年前、ミッフィー像が東京おもちゃ美術館に届いた時の様子。
■■■10/3(木)前夜祭
ドーハでトランジットし、成田空港を飛び立ってから23時間後にキプロス共和国に到着しました。
その日の夜20時から、2024年度表彰式に参加する美術関係者約60名が集まり前夜祭が行われました。
会場は、15階建ての現代美術ギャラリーの最上階屋上テラス。
キプロスの夜景を一望できる、青い間接照明がお洒落な会場です。
Bar仕様になっていて、特産のワインが美味しそうだったのですが……翌日のことを考えて我慢……!(貝原がお酒大好きなことをご存じのおもちゃ学芸員さんは我慢できたことに驚いていることでしょう!)
授賞式実行委員の挨拶などもありましたが、基本的には「各国の美術関係者が情報交換をする場所」としての機能でした。話題は、各国の子どもミュージアムの取り組みや、おすすめ美術館情報が多かったです。
話題の一つになればと、おもちゃ美術館内で楽しまれているおもちゃを持って行ったのですがこれが大ヒット!私達のテーブルには入れ代わり立ち代わり人が訪れ、「おもちゃ」の求心力はつたない英語でも発揮できるものなのだと改めて感じました。
●前夜祭に持参したおもちゃ
・透明独楽
・三段重ね独楽
・糸引き独楽
・ラトルバック
・ノシリス
・ラトルバック
・ノシリス
授賞式実行委員(右)が、覚えたてのノシリスを韓国の美術関係者(左)に披露している。
■■■10/4(金)2024年度プレゼン大会
昨日前夜祭が行われたギャラリーの講堂に約120名が集まり、2024年度のアワードにノミネートされている美術館のプレゼン大会が行われました。
大型スクリーンに資料を投影し、7分の持ち時間で自分の施設をアピールします。
・子ども達とディスカッションしながら館内の設備を整えていったインド、
・光そのものを作品とする没入空間を作り上げた韓国、
・大学内にあるという立地を最大限に利用した「研究者になる体験ができる」オランダのユトレヒト。
各館の独創的な取り組みは、運営部の貝原としてはとても刺激になりました。
●2024年度ノミネート館(全7館)
・The Museum of Solutions –MuSo-(インド)
https://www.museumofsolutions.in/#/
・ソウル子ども博物館(韓国)
https://www.seoulchildrensmuseum.org/jpn/
・フローニンゲン美術館(オランダ)
https://www.groningermuseum.nl/
・ミッフィー美術館(オランダ)
https://nijntjemuseum.nl/en/
・ユトレヒト大学博物館(オランダ)
https://umu.nl/
・ポーランドユダヤ人歴史博物館(ポーランド)
https://www.polin.pl/pl
・科学博物館コスモカイシャ・バルセロナ(スペイン)
https://cosmocaixa.org/es/cosmocaixa-barcelona
(左)ギャラリー外観 (右)プレゼン大会の様子
■■■おもちゃ美術館のスピーチ
2023年度グランプリの私達のスピーチは、プレゼン大会後に行われました。
持ち時間は6分。初めの2分は「つかみ」で独楽回しと5連けん玉を披露した所、とても盛り上がりました。それまでは真面目な雰囲気でプレゼンが続いていたので、私達が赤いエプロンを着て出て行った時点で「いったい何が始まるんだ?」とちょっとザワザワしました笑
スピーチの大半である4分間は、おもちゃ学芸員さんのお話をしました。
やはり、この賞を受賞できたのはおもちゃ学芸員さんの館内外でのおもてなしがあったからこそです。
館内で来館者をお迎えしてくださるだけではなく、おもちゃ学芸員さん同志の繋がり(イベントや集い)、館を飛び出しての外部での活動(キャラバンや病児支援)、その全てが「おもちゃを介した多世代にわたるコミュニケーション」に繋がっています。
この、「おもちゃ美術館の根幹」を支えてくださっている皆さんの活動を、世界の子ども美術館の関係者の皆さんにご紹介させていただきました。
この後は、「表彰式・後夜祭」編に続きます!
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