都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
むかし遊びのイベントを通して
おもちゃ学芸員による、定例イベントは現在20ほどあります。
そのうちの一つ『むかし遊びはなんじゃらほい』での、おもちゃ学芸員さんの会話を覗いてみましょう。。。
今日は『むかしあそびはなんじゃらほい』おつかれさまでした。
貝取り(砂取りの代わり)では、松ぼっくり(倒れる棒の代わり)が、終わりはなんとなんとしじみ貝一枚の上に乗っかっていました外国からのカップルさんも大喜びしてくださってよかったですね
学生さんたちの輪も貝取りで盛り上がり、あわや、貝がら山から転げ落ちんかの体制の体勢の松ぼっくりが、ク・ク・と向きを変え、居住まいを正した様子に先生が「これ、人生ゲームだね」と言われ、皆さん大爆笑。
トン、トン、トトンと松葉相撲に笑い興じたお別れ遠足での男の子、次はしじみの貝がら数枚を手のひらにすくって「ガ・ラ・ス?」と、おもむろに訊ねましたまんまるの海色の目で
「みみずが三匹はってきて・・・」と絵かき歌では、大声の女性方がはじけていましたね。
手作りのカルタを二歳の子たちが小さな手でしっかり取ってくれました
「むかしあそびは・・・」といっても私は何のスキルも持ちません。せいぜい80年ほど前・・・ことに敗戦後は、生きるのに必死なおとなの傍らで、子ども達はお手伝いもし、それこそ五感フル回転。自分たちで精一杯遊んでいました。その遠い歓声に誘われて、蛍の灯のような、たわいないあそびの愉しさをわずかでも「・・・なんじゃらほい」と伝えられたらいいのですが…
いまは暮らしも自然も環境がすっかり変わりましたが、春夏秋冬の移ろいをたいせつに、季節の行事に因むもの、回りの草花などの自然に触れるあそびを心がけようとグループで話し合って行っています。
たとえば福笑いや双六、草笛やほおずき鳴らしやどんぐり独楽。春のパネルにはめぐらした紙の枝に、折り紙の桜の花を一輪ずつ置いてゆき、みんなで満開の花見を楽しみました。夏の宵は、浴衣の着せ替え人形たちが、ドーンと上がって夜空にひろがる柴草の花火を「キレ~イ」と堪能しましたね。
ほかに将棋あそびや陣地取り、おはじきやお手玉あそび、指あそびやなぞなぞ、ほかを随時入れ、月一回を重ねていますが、車座はいいですね。多世代が向き合って手遊びやゲームをしますと、みなの気持ちが行き交って生まれるハーモニーこんな安穏な時間は有難いと思います。
ふだんも笑顔を忘れたりしていても、さまざまなお客様から、驚きや発見や元気や感動などが詰まった大きな福袋を頂いてしまいます。
スタッフの方々やおもちゃ学芸員のみなさまのあふれるやさしさのなかで、おもちゃのちから、あそびのエネルギーを実感できることに感謝しています。
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はっち