第23期おもちゃ学芸員養成講座 受講生募集開始!

第23期おもちゃ学芸員養成講座【6月20日(火)・21日(水)】の募集が始まりました!

おもちゃ学芸員は、赤いエプロンがユニフォームの、おもちゃと人、人と人を繋ぐ架け橋の様な存在です。

  

年齢も職業も様々な20代~80代までの方が活動されています。

活動していくなかで、お気に入りのおもちゃや遊びを1つずつ増やして、

来館者の皆さんにも、わくわく・ドキドキを伝えてください

 

おもちゃ学芸員養成講座では、「美術館の成り立ち」から、先輩おもちゃ学芸員さんによるレクチャーや、「どれぐらい活動しているの?」「おもちゃ学芸員になって、どの様なことが楽しい?」など、質問したり…交流タイムが多いのも特徴の一つです。

 

 「わらべうたで遊ぼう会」、「テーブルサッカ―倶楽部」「おはなし組木の会」などのサークル活動や、

様々なフォローアップへの参加など、”生涯の学び舎” 東京おもちゃ美術館にて時間の寄付をしてくださいませんか?

 

 たくさんの人と、おもちゃと、遊びの出会いがある、おもちゃ学芸員になって、

東京おもちゃ美術館を盛り上げてください!

 

 ご参加お待ちしております

詳しくは、こちらから

 

 

はっち

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文化に触れた春休み!

すっかりあたたかくなりましたね

昨日まで春休み期間でにぎわっていた東京おもちゃ美術館。

春休みの特別イベントのなかでも、外部講師を招いて開催した初めてのイベントの様子をお伝えします。

 

3/28() いっしょにおさんぽ トコトコ人形

人形作家のしみずちかさんと、歩くパペット、トコトコ人形を作るワークショップです。

6種類から好きなものを選んで、フェルトを使ってオリジナルの動物を完成させます。

 

お部屋の半分はプレイスペース。

しみずさん手作りのたくさんのパペットで自由に遊ぶことができます。

赤ちゃんもかわいらしいパクパク人形の動きに釘づけ!

愛嬌あふれる表情に、大人も子どもも思わず笑顔。

 

キットの中には型紙が入っていますが、「目や口の形を自由に変えて、自分だけのお人形を作ってください」としみずさん。

小学生の女の子たちは、ぞうが作れるキットでうさぎを制作!驚きの発想力です

 

お母さんと娘さんで一緒に作った赤ちゃんも、こんなに個性豊かに。

 


楽しげな笑い声いっぱいの時間になりました!

 

閉館後は、おもちゃ学芸員とスタッフ向けにパペットのフォローアップ講座も開いていただきました!

 

しみずさんから、人形から声が出ているんだと信じて話すこと、パペットの目の位置を意識して動かすこと、たくさんおしゃべりしなければ、と意識しすぎないことなど、パペットを自然に操る極意を教えていただきました。

 コツを頭に入れながら、グループに分かれて歌の発表会。

 

人形たちが歌っているように見えますか??

作って楽しい、操ってまた楽しい、パペットの世界をのぞくことができました!

 

3/29() 「京こま」ってなあに?

京こま匠 雀休 中村佳之さんによるワークショップです。

皆さんは「京こま」を知っていますか?

木を削り出して作る日本こまと違い、軸に綿紐を巻き重ねて形作る美しいこまです。

その歴史は古く、公家の女性が着物の布を竹の芯で巻いて作ったのが始まり。

戸外で遊ばれた投げこまと対照的に、女性たちがお座敷遊びとしてゆったりと楽しんだ姿を、中村さんの作るこまは連想させてくれます。

 

まずは好きな色の綿紐を4色選び、巻きつける順番を考えます。

最後に巻く紐が一番よく見える色です。

選ぶ色、順番によって印象がガラッと変わるため、真剣な表情で選んでいます。

 

最初は軸に巻きつける工程が難しく苦戦していたお子さんも、4色目を巻き終わる頃にはコツをつかむことができていました

 

ニス塗りの前に一度回して成形します。

ブレがある場合などは中村さんの匠の技で微調整。

 

ニスが乾くのを待つ間、たくさんのこまで遊ぶことができました!

中村さんは新しい作品を生み出し続けています。

野菜をモチーフにしたユーモア全開のこまは子どもたちにも大人気。

 

ニスが乾いたらいよいよ回してみます。

自分で作った京こまが回る瞬間は感動します

 

親子3人で作ってくれました!

 

閉館後はおもちゃ学芸員、スタッフも夢中になって京こま作りを楽しみました。

 

中村さんは、現在日本で京こまの技術を守るただ一人の存在。

ずっとこの美しさが絶えることなく回り続けますように、と心から願うのでした。

 

4/8() 発見!おもしろかるた

大正時代から続く老舗かるた屋、奥野かるた店さんより、いつも館内にないかるたやカードゲームを持ってきていただきました!

 かるたという名称はポルトガル語が由来で、「カード」から「カルタ」に変化したと言われています。

ルーツは貴族の間で楽しまれた貝殻遊びで、雄貝と雌貝に分けて神経衰弱のようにしたり、貝に歌を書いてよしあしを競ったのが始まりとか。

現在は読み札と絵札に分かれているものが主流ですね。

かるたの展示がある「おもちゃのまち あか」では普段「うちの子にはまだ早いかな」という保護者の方の声を聞きますが、 まだひらがなが難しい年齢のお子さんでもかるたを楽しむ方法がたくさんあります。

 

まずは絵札を眺めます。デザイン性の高いものが多く、並べるだけでもわくわくします。

読み札には、ことわざや昔ことばなどなじみの薄いものもありますが、「意味を理解するよりも、まずは日本語の音の楽しさを感じてもらいたい」ということです。

私も昔、呪文を解くように絵札を取っていたことを思い出しました

 

いぐさを叩く、パン!という音がいいですね

札が取れた時の嬉しさは子どもも大人も同じです。

 

初めてかるたに挑戦した男の子は負けてしまって思わず涙。

でも悔しさをバネに猛特訓!

 

札を減らしたり、なかなか見つけられない時はヒントに読み札を見せたり。

一緒に遊ぶ人の姿に合わせてルールを変化させて楽しめるのは、他のおもちゃとも共通しているんですね

 

閉館後はスタッフに向けて花札と野菜カードをレクチャーいただきました!

やってみたいお客さま、ぜひ一緒に遊びましょう。

親子・友だちなど、世代間のコミュニケーションを自然に生み出すかるたの魅力を再確認した一日でした

 

いかがでしたか?

東京おもちゃ美術館では「文化の伝承」をコンセプトとした特別イベントを定期的に開催しています。

ゴールデンウィークはブロック遊びの楽しさに迫るブロック大集合!を開催予定!

皆さまのご来館をお待ちしております

 

リリー

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ユニバーサル・マナーについて学ぶ!

おもちゃ学芸員は、「人と人」「おもちゃと人」を結ぶ架け橋の様な存在です。

そして、東京おもちゃ美術館へ”時間の寄付”をしてくださっている皆さんでもあります。

この様な皆さんに、生涯の学び舎の一貫として、年に2回『館長のグッド・トイ・カフェ』と題して、スペシャルゲストの方に講演をしていただくフォローアップを行っています。

今回は、ユニバーサルマナー協会 講師の薄葉幸恵さんをお迎えし

『バリアバリューの視点から共生社会を目指して』をテーマに講演をしていただきました。

講師の薄葉さんは、幼少の頃肺炎に罹患し、その後遺症で特発性の感音性難聴と診断され、

以降も聴力は落ち続け、30代半ばで聴力を完全に失われたとのことで、ご自身の体験談も含めてお話をしてくださいました。

  

東京おもちゃ美術館に来館される多様なお客様への向き合い方、心づかいとは?

国籍、性別、年齢、障害の有無にかかわらずさりげない配慮、「障害は、人ではなく環境にある」。

「何かお手伝いできることはありますか?」の一言をかけること、それも『バリアフリー』のひとつではないでしょうか。

「しなければいけない!」という過剰な押し付けではなく、「大丈夫ですか?」などの声がけや見守ることも一つのサポートだと学びました。

ワークショップにて、ペアになったお一人がスクリーンに出た文章を、声を出さずに身振り手振り、口を動かすなどで相手に伝えるという体験や、とある絵を、目をつぶった状態の相手にどう的確に伝えるかなど、ほんの少しですが疑似体験をしたことで様々なことを感じ、見えてきた参加者も多くいました。

「バリアバリュー ~障害を価値に変える」 「ハードは変えられなくてもハートは変えられる」 たくさんのキーワードにより、改めて”きづかい”、”ホスピタリティ”について、振り返るよいきっかけとなったかと思います。

  

また、今回は、おもちゃコンサルタントマスターでもあり、高齢者アクティビティーディレクター、手話通訳士でもある頭金多絵さんにもお話をうかがいました。

頭金さんは、TOY工房で手作りワークショップも行っていただいています。

そして、ろうあのお子さんまたは、親御さんがろうあでいらっしゃるお子さん向けに”おもちゃの広場”を開催したとのこと。

おもちゃで遊ぶ時も、手作りワークショップに参加している時も、全て手話で会話ができたので、とっても気楽に楽しく参加できたとの感想が多く寄せられたそうです。

そして、既存のおもちゃで、「もっとこうすれば遊べるのに」と、直にメーカーに連絡をとり視覚障害のお子さんでも楽しく遊べるようにリニューアルされたこともあったとか。

何か感じたら、思ったら、行動する! 頭金さんのお話に参加者も一様に頷いていましたね。

                 

多田館長による、コミュニケーション・トイ、”ハブの口”(沖縄の伝承玩具)でのおもてなし?に

薄葉幸恵さんも喜んでいただいたご様子でした

               

講演前、館内にてとっても楽しく遊んでいただいたので、写真をパチリ

 

ユニバーサルマナー検定など、ユニバーサルデザインのコンサルティングもされている株式会社ミライロ 様に大変お世話になりました。

ありがとうございました

 

 

 第23期・第24期おもちゃ学芸員養成講座を開催します。

  詳細はこちらからご覧ください。

 

はっち

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堀内良一さんに会いに行きました!in小田原

 年に2回開催しているおもちゃ学芸員さんとの外部見学会を、330()に行いました!

 今回は「堀内ウッドクラフト」の堀内良一さんに会いに、神奈川県足柄へ

 

「神奈川県産業技術センター 工芸技術所」で、堀内さんにワークショップを開いていただきました。

小田原市のウッドスタート事業の誕生祝い品、ひのき材のおもちゃ2つのうち好きなものを選んで作ります。

木片を組み合わせる際にはプラスチックハンマーを使用し、やわらかい杉の材を下敷きにします。

 

「かまぼこくるま」は、横から見るとなるほど、かまぼこ型の車です。手ざわりがすべすべで気持ちがいいです。

「ひのきかたかた」は、持ち手を握って左右に振るとカタカタとよく通る音を鳴らしてくれます。

 

ワークショップの後は、堀内さんにレクチャーをしていただきました。

「堀内ウッドクラフト」は、神奈川県産材を中心に、間伐材、良質な木を使った安全なおもちゃを生産しています。

また、FSC森林認証制度(適切な森林経営がなされていることを第三者が審査し認証する制度)をクリアした木材を使用することで、地球温暖化や違法伐採の防止も進めています。

 

数ある製品のなかでも、今回は「ぷれぱらウッド」についてお話をいただきました

ぷれぱらウッドは医療機器の形をした木製おもちゃです。

治療が必要な子どもにとって、病院で検査や手術のために、何も分からないまま機器を向けられるのは怖いことです。

しかし、理解することで前向きに治療に向き合うことができるようになるといいます。

ぷれぱらウッドは、医療従事者が子どもに治療の説明をする際に使われています。

 

専門医、大学の研究所とともに開発しているぷれぱらウッド。

機器や手術室は現場で採寸し、おもちゃへの形状の落とし込みを行い、何度もチェックを重ねて作られているそうです。

全国の医療機関で採用される所以ですね。 

ぷれぱらウッドが誕生したのは、神奈川県の子ども医療センターで働く看護師が、米国研修でおもちゃを使った検査機器の説明を見たことがきっかけ。

県職員が作ったおもちゃが現場や学会で評判となり、量産するべく堀内さんに依頼がきたそうです。

「ぷれぱらウッドはライフワーク。死ぬまでずっと作り続けたい」と堀内さん。

おもちゃを作るだけでなく、その先の人を想う堀内さんの気持ちが、作品をよりあたたかみあるものにしているのだと感じました

 

レクチャーの後は、工芸技術所内を見学させていただきました。

神奈川県には古くから伝えられてきた貴重な伝統工芸技術が多くあります。

工芸技術所では、木工・竹工・漆芸品・生活工芸品など、県内の工芸産業の発展のため、デザイン・材料・加工・塗装技術の調査研究や技術支援が行われています。

登録されたアイディアや技術を保護する活動も進めているということです。

ちなみに、昔の人は「鎌倉彫」や「箱根寄木細工」など、その名称を地名+技術にして、他に真似をされないように工夫したのだとか。

神奈川県が誇る美しい技術を間近で見て、また貴重なおもちゃを手に取って遊ぶことができました

 

職員の鈴木さん、そして堀内さん、ありがとうございました!

 

この後は小田原まで足をのばして、昼食を食べてから小田原城へ

 

見てください。小田原城と桜の美しいこと!!

(イマジネーションを広げて、満開の桜を咲かせてください

 

小田原城をバックに記念撮影。

 

おもちゃ学芸員さんから、「普段、曜日やシフトの関係で一緒に活動したことのなかった方とも仲良くなれて良かった」との声を聞くことができました

東京おもちゃ美術館での活動がますます楽しくなりそうですね!

 おもちゃ学芸員養成講座のカリキュラム・お申込方法について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

リリー

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