守田です(20200514 23:00)
● 福山哲郎氏は医療界へのバッシングをやめて欲しい
このところ、新型コロナ禍の中で、原子力ムラに通じる一部の人々や、正体の分からない人々などが、しきりに恐怖を煽りたてていることへの注意喚起を続けています。
そのストレスが「自粛警察」の登場や、さまざまな形での医療者への偏見や差別にもつらなっています。不安の意図的な拡大こそが、さまざまなバッシングの根元だからです。
とくに僕が悲しく残念に思うのは、日本の医療者たちが、懸命の努力を重ね、各国と比較して死者を低く抑えているにも関わらず、感謝の声があまりに少なすぎることです。
「死者数がごまかされている」など、病院への不当な偏見・差別につながることすら叫ぶ人々がいます。誰もデータも証拠も、見たことなどないはずなのに。
しかもこうした不当な医療バッシングが、国会でもなされました。立憲民主党の福山哲朗氏による、専門家会議の尾身茂さんへの「追及」でした。
福山氏は尾身さんに「本当の感染者数は10倍なのではないか」と問いました。これに尾身さんは「10倍か、20倍か、誰にも分からない」と答えました。
世界で抗体検査が進む中で、各地から想像を絶する感染者がいた可能性が報告されていることを踏まえてのものですが、福山哲郎氏の尾身さんへの態度は酷かった。リスペクトのかけらもない。
ただし世界のどこの国でも感染者総数は全く分かってないわけですが、それでも十分に対策はできます。重症化する人を助けることに集中すればいいからで、実際に日本の医療界は、毎日、重症者の多くを生還させています。
どうして福山哲郎氏や立憲民主党は、この医療者たちの奮闘をリスペクトしないのでしょうか。僕は原子力村に通じ、医療界への不信を植え付けまわっている上昌弘氏のひどい悪影響のためだと思います。立憲はこの方を国会にも呼んでいます。
国会で質問に丁寧に答える尾身茂さん
● 神奈川の医師たちの訴えが胸に響く
そんな中で神奈川県医師会が、4月15日に県民への訴えを発していたことを知りました。感染が拡大傾向を見せていた時のことです。
神奈川の医療者たちは、クルーズ船のことですでに大変な状況にありました。「対応がまずい」とさまざまな批判を受けていて、辛い中だったと思います。
リアルタイムでこの訴えをキャッチできず、今になって知ったことを申し訳なさを感じていますが、ともあれぜひご覧ください。
~神奈川県民の皆様へ~(神奈川県医師会からのお願い) 神奈川県医師会長 菊岡正和
https://musashikosugi.yamatoclinic.org/news/447/
とくに鋭いのは「ごまかされないで」の項目での訴えです。全文を掲載します。
「この新しい未知のウイルスに、本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです。過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危うさがあります。
そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。 視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心地よく響くものです。
不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください。 実際の診療現場の実情に即した意見かどうかがとても重要です。正しい考えが、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。
危機感だけあおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。
第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。
出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います」。
神奈川医師会はクルーズ船対応から大奮闘に入った 写真は産経デジタルより
● 現場で奮闘する医療者たちを支えよう!
そうなのです!これは奮闘する他の医師たちからも、折に触れて語られていることですが、いま、連日テレビに出て危機感を煽っている「医師」を名乗る人々は、現場で感染症との格闘などしていません。
とくに上昌弘氏は、もともと感染症対策での何の実績もないし、だからどこの現場からも呼ばれずに、テレビやマスコミにでまくっているのです。
渋谷健司氏もそうです。WHOのあるジュネーブにいないでロンドンから発信している。発信内容からは、イギリスでさえ感染症対策で活動していることをうかがえません。
守るべきは現場の医療者たちです。それがみんなの命を守るのです。
「ひょうご新型コロナウイルス対策支援基金~新型コロナウイルスと闘う人たち応援プロジェクト~」が発足!
#新型コロナウイルス #神奈川県医師会 #危機煽り #パンデミック #福山哲郎 #尾身茂
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