お正月に撮影しようと思ったらシャッターが切れない。ということで来ています。ファインダーも曇っていますね。作業に特に問題はないでしょう。
気にされない方も多いですが、持病の駒数ガラスのクラックです。オーナーさんは交換をご希望ですので交換しますが、梨地クロームのボディーよりも、塗装ボディーは接着剤が塗料と一体になって分離が面倒なんです。ご希望ですのでやりますけどね。
シャッターは過去に分解を受けていません。それでは不調になるのは当然です。
保護ガラスがいつもより薄いですね。普通は1mm厚の板ガラスが使われていますが、この頃(1965-5)に極少数のロットで0.8mmの板ガラスが使われています。コストダウン? ファインダーブロックの方は1mmに合わせて設計してありますので、隙間がガタガタで接着がしにくいのです。
シャッターリングを洗浄したら、彫刻文字の色入れが抜けてしまいました。入れ直します。
レンズはあまり良いコンディションではありません。曇りは後玉のコーティング。中央のポツポツは中玉です。
清掃をして行きます。
駒数ガラスは交換してあります。
内部はきれいですね。モルト交換と圧板の研磨。