短く行きます。持っいる方は持っているものでZuiko 38mm f3.5のマクロですけど、レンズの清掃と外装でダメージのある部分をもう1つの個体と交換して組んで欲しいとのことです。ヘリコイドグリスの流化で絞り羽根に油が付着していますので分離して脱脂をしておきます。
マウントのネジは緩みやすいのでネジロックを塗布して取り付けます。
これで完成。マクロは繰り出しが長いですね。
http://www.tomys800.sakura.ne.jp/
短く行きます。持っいる方は持っているものでZuiko 38mm f3.5のマクロですけど、レンズの清掃と外装でダメージのある部分をもう1つの個体と交換して組んで欲しいとのことです。ヘリコイドグリスの流化で絞り羽根に油が付着していますので分離して脱脂をしておきます。
マウントのネジは緩みやすいのでネジロックを塗布して取り付けます。
これで完成。マクロは繰り出しが長いですね。
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スプリングカメラの三台目。ツェルト・スーパートリナⅡという私と同じ歳のカメラ。VITOよりぐっと小型で好ましいサイズです。面白いのは距離合わせは右端に付き出したローレットのダイヤルを回して合わせます。トップカバー左の窓に距離が表示されます。
高速シャッターに引っ掛かりとのことでしたが、数回シャッターを切って低速側にしましたらフリーズしました。シャッターはVEBUR製なのかな。コンパーと同様です。点検するとスローガバナーに錆が発生しているようです。
あちゃ~、これでは低速側は動きませんね。前回のVITOより全然状態が悪いです。歯車が動きません。
小歯車も摩耗と腐食が進んでいます。しかし、何とか使わなければなりません。幸い、アンクルは辛うじてセーフの状態。
あ~、ダメだぁ。このシャッターは水が入っていますね。シャッター羽根に錆が回っていてスムーズに動きません。
まぁ、いろいろありまして。。シャツターを分離しようとしましたが後玉側のナットがどうしても緩まない。前からのみで何とかしないと・・で、一日掛けてシャッター羽根の洗浄と作動の確保をしました。スローガバナーも歯車の錆落とし洗浄をして作動状態として組み込みました。
見えにくいですが、正確に1秒が切れています。代わりのシャッターユニットが無い状態ですから、何とか直すしかないのですね。
一難去ってまた一難。このカメラはフィルムを入れないと巻上げが出来ないのですが、それでも巻き上げが正常に出来ないようです。シャッターチャージをせずにレリーズボタンを押してしまうと背面のロック解除ボタンで解除しなければならないとかややこしい。
動きを観察して行くと・・このレバーの動きが変です。どうもバネの張力が弱くなっているようです。
錆びによる抵抗などはなく、バネが弱いだけのようです。単純な線バネですから長い年月で形状が変化したのでしょう。修正をしておくしかありません。
すでに過去の分解で巻上げ、巻き戻しダイヤルの留めネジのスリ割りが幅の小さなドライバーによって痛んでいますので、このような時はホームセンターにある安物のドライバーセットの先端をスリ割りにぴったりにオイルストーンで削って使いました。
ピント調整ダイヤルの長いシャフトは送りギヤによって保持されます。
フィルムカウンター下のラックギヤによって軸を回転させています。
レンズを清掃して完成。レンズはCarlZeiss Jena Tessar 2.8/50 となっています。写りに関しては知りません。
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フォクトレンダーのビト∸Ⅲと言うカメラ。シャッター不調で修理ご依頼です。あ~、低速て羽根が開いたままですね。
シャッターはコンパーラピットで1/500が付いています。スローガバナーの動きが悪いようです。
歯車とホゾの錆びとホゾ穴拡大によりガタガタです。腕時計なら動かないレベル。ヒゲゼンマイもヘタっています。使えるかなぁ?
超音波洗浄、ホゾへの注油ヒゲゼンマイの形状修正で何とか安定して作動するようになりました。レンズを清掃して取り付けます。
ファインダー像が褐色になっているのは、このプリズムの変色のようです。
プレートの色入れは下地のプライマーの変質で軟化していて簡単に剥がれる状態ですのでプライマーを塗布してから入れ直しておきました。
距離はレンズ側ではなく巻き戻しダイヤル部で操作します。慣れると便利なのかなぁ?
フィルムカウンターのリセットは巻き上げダイヤルを持ち上げてカウンターのローレットをつまんで回します。
レンズはウルトロン50mmf2。凝ったジャバラの繰り出し部の作動が渋いので清掃注油をしておきます。
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専門ではないのでUP予定は無かったのですが間が開いてしまいますので・・レチナⅡC Xenon 50mm f2.8付ですが、巻上げも出来ない、当然シャッターも切れないという個体。シャッターはSYNCHRO COMPERです。独特のチャージ機構はこうなっているんですね。
過去に修理を試みた形跡があって、チャージギヤは沈胴のため2つの軸が伸縮するようになっていますが、それが正しく連結されておらず繋がっていない状態でした。何度も分解をされたと見えてスリ割りが壊れています。
ヘリコイドが非常に重くて擦れるような感触があります。グリスを塗布しながら回転を繰り返して行くと重さは改善方向ですが擦れる感触は収まりません。さて、どこが原因かな?
原因はこのネジが僅かな飛び出していて距離リングに接触をしているものでした。
接触して削れています。距離リングが変形したために接触をしたのでしょうか?
このネジはレリーズの戻りバネを留めているネジです。ネジにワッシャーを入れて先端が飛び出さないようにしました。
底カバーは過去に乱暴に外されたのでしょう。変形しています。中央が抜けている形状ですから簡単に変形してしまうので注意が必要です。
リングナットには緩み止めのイモネジが付いています。
巻上げレバーの裏側には本体との接触部分のゴムダンパーが貼られています。すでに磨滅していますけど。
ファインダーの清掃、二重像の調整などをして完成。レチナは昔のカメラブームの頃に人気があって、よく雑誌に取り上げられていましたね。未だにファンが多いカメラのようです。
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裏で悩んでいまして・・で、ご常連さんから海外旅行にFTを持って行かれるそうで、巻上げ側のストラップ吊環が緩んでいるので修理に来ました。しかし、すごい面構えのFT(B)ですねぇ。金文字が凄みを利かせています。
緩むのは殆どこちら側です。グラグラですから旅先でカメラ落下などは困りますね。
この個体の場合、巻き戻し側の吊環は接着併用で締められているのですが、こちら側には接着剤は付いていませんね。ロットによって接着されている個体もありますけどね。
エポキシ接着剤を併用してネジを締めつけました。もう緩まないでしょう。しかし、ご常連さんのこの個体は、過去に私がメンテナンスをしていませんね。2回巻き上げの兆候があって、本来はO/Hをされた方が良いですけど、今回はこのままで行かれた方が良いと思います。