今日は二回目のファイバー製コロナワクチンを接種して来ましたけど、二回目の方がきついと言われていたけど今のところ何ともないです。問題は明日かなぁ?
で、ボチボチと作業をしていました。先日もやりましたコーワのKallo Wです。「おめぇ、ヘソねぇじゃねえか」が分かる方はかなりのオジサンです。個体としてはとにかく汚い。トップカバーはメッキの劣化に汚れが浸み込んでいるような感じ。前面左のシボ革が欠落しています。シャッターは不動ですが、この個体は消耗は少ないと睨んだのでした。
絞り羽根とシャッター羽根は油に浸かったような状態です洗浄して脱脂をします。シャッターユニットはSEIKOSHA-MXですから高級シャッターです。開けてみると・・悪くない。このシャッターは殆ど使われていないと見ました。これは掘り出し物です。
レンズは後玉が曇りやすいのですがそれがピカピカです。これは素晴らしい。
しかし、前玉に円周上のすり傷があります。何だろう? フィルターが当たるわけはないし・・ちょっと惜しいです。
シリアル№は346XXですから初期型からすでに改良が進んだタイプです。ファインダーもプリズムではありません。ハーフミラーはオリジナルのままです。遮光カバーが青のビニールテープだったので途中で清掃をされているとは思いますがオリジナルかなぁ? 青のテープだよ? この時代の金コートは絶対に拭き上げてはいけません。
距離計はどうしても摺動する接触面が摩耗するので、その分ズレて行きますね。この個体も縦横わずかに足りません。↘が横ズレ、←が縦ズレ調整です。トップカバーを外さずに調整が出来るようにメ〇ラネジが付いています。↘はスリ割りネジですがシュー穴から調整が出来るようにネジの側面に孔加工が施されています。←はシャッターチャージの連動棒。
底部の機構も全く摩耗がありません。ギャを洗浄グリス塗布しておきます。
外観洗浄とシボ革欠落部を補修しました。かなり良い個体になりましたよ。調子も非常に良いです。