昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~(十三) ショックだった

2015-06-01 08:38:06 | 小説
ショックだった。早苗の言葉は、事実だったのだ。 やはり、男が居たのだ。あの灰皿は、その男の為なのだ。 昨日の茂作の言葉が、耳に響いた。 「この方のご主人ですかな?」 この家に上がり込んでいたのだ、男が。 茂作の知らぬ男が、これみよがしに家の中を闊歩したのだ。 悲しいことだが、そのことが引き金となって茂作の痴呆が進行したのかもしれない。 彼は強い憤りを感じた。裏切られた思いが、強くなった。 彼に . . . 本文を読む

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