長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~(十四) 不用心だから 2015-06-28 11:43:56 | 小説 小原のアパートは、築三・四十年程の古い二階建てだった。 月明かりの下、所々錆びている階段の手摺りを頼りに彼は足下を見ながら上がった。 二階の一番奥だという部屋には、煌々と灯りが点いていた。 . . . 本文を読む