昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

原木 【Take it fast !】(八)“キュン!”

2024-07-11 08:00:22 | 物語り

行動派にもヒネクレ派にも、ガールフレンドがいる。
しかし、真面目派にはいない。
ふたりに比べると、ハンサムである。
成績にしても、当然ながらトップグループにいる。
しかし、女子からも敬遠されている。
モテていいはずなのだが、作者だけの思いこみだろうか?
もっとも、その原因は性格にあるのだろう。

なにせ、内向的だし、おとなしい。
そんな真面目派のきょうのの発言は、わたしもまた驚かされた。
はじめてのことだ。
もっとも、当の本人がいちばんん驚いていはいるが。

そんな真面目派が、最近だれかに恋をしたらしい。
いや、いままでも
“いいなあ”とも思える女子生徒がいるにはいた。
ただ憧れに近い気分を抱いていることが多かったし、それよりなにより、彼氏がいた。

が、今回は違うようだ。
“恋している”という、実感があるらしい。
夜、ひとりになると、その女子のえがおが浮かび、胸が“キュン!”と、痛むらしい。
胸キュンは切ないものだ、わたしにも覚えがある。
そんな自分がたまらなく愛おしくなり、たまらなく自分が好きになる。

 



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