昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[ライフ!] ボク、みつけたよ!(六)どうせ生まれ故郷の九州に

2024-10-10 08:00:51 | 物語り

 どうせ生まれ故郷の九州にかえるのなら住んだ町すべてをまわってみよう、そう思いたって記憶のかぎりの小学校を書きだしました。
生まれ故郷である佐賀県伊万里市立伊万里小、福岡県柳川市立昭代第一小、福岡県久留米市立篠山小、そして福岡県中間市立中間小学校です。
卒業したのは岐阜市立木之本小学校です。

 ただ残念なことに、最初に入学したはずの大分市の小学校時代がおもいだせないのです。
もうひとつ言えば、大分市には幼稚園児のおりに引っ越したはずです。
そして幼稚園にかようことになったはずなのですが、慣れずにかよわなかったと記憶しています。
小学校入学前の年次だったと思います。
ですが、まるで記憶がないのです。すっぽりと抜け落ちています。
ただ覚えていることが、ひとつだけあります。

 大分駅に降りたったのは夜でした。
見あげればたくさんの星がまばたいていたことを、おぼろげながらに覚えています。
そして駅舎をでてから、すぐかたわらの屋台でラーメンをすすった記憶が、鮮明におもいだされます。
ひらたい中華の模様が入った丼の中で、白くにごったスープのなかに麺があり、その上にメンマがすこしと薄っぺらいかまぼこが1枚と、そして黒々とひかる味付けのりが2枚乗っかっています。
……。なぜなんでしょうかねえ、このことだけはしっかりと鮮明に記憶されているのですが。
まだ5歳児だったのに、食い意地がはっているせいでしょうか。

 



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