信州・箱根での美術館巡り 第四章 ポーラ美術館～モダン・ビューティ～ ファッション＆ヘアメークの変遷 -1870年代＆1880年

【ファッションのトレンド】腰のふくらみが特徴の「バッスル・スタイル」


1870年代-1880年代に広がった、後ろの腰が膨らんだスタイル。
詰め物や木、針金、鯨ひげ等の材料で枠状に作った下着をつけ、後ろの腰を膨らませているのが特徴。
スカートを2枚重ね、上側のスカートをたくし上げてボリュームを出すことも流行した。
1880年代には、プリンセスラインのドレスも流行した。


【ヘアメイクのトレンド】ウェービーな髪型をつくる「マルセル・ウェーブ」の登場


1850年代から引き続き、メイクアップのトレンドでは、か弱いこと、繊細なことが美しいとされていた。
一方、女性も郊外生活を楽しむようになり、日傘やベールだけに留まらず、日焼け防止などの肌の手入れへの関心が高まった。
ヘアメイクでは、1870年代にはヘアーアイロン(コテ) の熱でウェーブを作るマルセル・ウェーブが考案され、流行した。