西のそらを風がながれる
そして
雲のない空に
ぼくは大きく雲を描く
東のそらを風がながれる
そして
雲のない空に
ぼくは真っ赤な朝陽を描く
太陽光線が湖に凍てつく
そして
水面を走る白鳥
━ 朝の儀式
=背景と解説=
不可解だと、不快に思われますか?
当時 ―― 高校時代なのですが、「感性の詩だ!」と気取っていたものです。
文芸部に所属していましたが、「おまえら凡人には理解できんだろう」と、傲慢さに取り憑かれていた気がします。
いやな奴でした。
でもそんなところが、ニヒリズムととらえられて、自分で言うのもなんですが、完全なモテ期でしたね。
とりあえず解説をしておきますと。
西の空=極楽浄土=理想郷
雲のない空=空虚な心=
大きく雲を=大きくがキモで、自分を過大評価したがる世代なんですよ。
東の空=誕生期=黎明期
雲のない空=真っ白いキャンパス
真っ赤な朝陽を=真っ赤がキモで、血を流す覚悟だと言いたいわけですよ。
三行目は、思いが遂げられず、挫折感に苛まれたということです。
そして、朝の儀式 で、再出発の覚悟を示しているということです。
=余談=
ちなみに、本日は、誕生日です。
七十四歳になりました。
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