「早苗の気持ちは嬉しいよ。でもな、僕たち二人は兄妹みたいに育ってきたじゃないか」
涙目の早苗にティッシュを手渡しながら、低いトーンでなおも続けた。
「早苗の気持ちは嬉しいよ。こんなステキな女の子に想われ続けて、ほんとに嬉しい。
これは、本心だ。でもな、だめなんだ。どうしても考えられないんだ」
「いいもん、早苗はお兄ちゃんだけ、だもん。ほんとだよ。だから、早苗をお兄ちゃんにあげる」
「こらっ! また、そういうことを言う」
「お兄ちゃん、うそつきだ!
早苗だってね、はじめの内は、お兄ちゃんとしてしか見てなかったよ。
でも、でも、お兄ちゃんじゃなくなったもん。だから、妹だなんて、うそだ。
きらいなの、キライなの、早苗のこと」
詰め寄る早苗に対し、後ろずさりしながら答える彼だった。
「そんなことはない、そんなことは。嫌いだったら、とっくの昔に追い返してる。
そういう男女関係の感情ではないんだ。
もっと濃いんだ。身内なんだ、早苗は。
早苗、お父さん好きか? お母さん、好きか? 好きだよな。
それと同じなんだ」
涙目の早苗にティッシュを手渡しながら、低いトーンでなおも続けた。
「早苗の気持ちは嬉しいよ。こんなステキな女の子に想われ続けて、ほんとに嬉しい。
これは、本心だ。でもな、だめなんだ。どうしても考えられないんだ」
「いいもん、早苗はお兄ちゃんだけ、だもん。ほんとだよ。だから、早苗をお兄ちゃんにあげる」
「こらっ! また、そういうことを言う」
「お兄ちゃん、うそつきだ!
早苗だってね、はじめの内は、お兄ちゃんとしてしか見てなかったよ。
でも、でも、お兄ちゃんじゃなくなったもん。だから、妹だなんて、うそだ。
きらいなの、キライなの、早苗のこと」
詰め寄る早苗に対し、後ろずさりしながら答える彼だった。
「そんなことはない、そんなことは。嫌いだったら、とっくの昔に追い返してる。
そういう男女関係の感情ではないんだ。
もっと濃いんだ。身内なんだ、早苗は。
早苗、お父さん好きか? お母さん、好きか? 好きだよな。
それと同じなんだ」
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