-トシ君とアコちゃん、どうかしらねえ。
=トシ君、もう高校生でしょ。
アコちゃんも、小学生とはいえ六年生だしねえ。
井戸端会議の声が、胸につき刺さる。
せまい故郷にかえってきて
わずか、二日目のこと。
夕立ちの雨がはげしく大地を叩きつける。
トシのほ々もまた、濡れた。
すっかり辺りを飲みこむ闇。
トシもまた、消えて行く。
「トシ兄ちゃん、また明日ネ!」
アコの声が、空虚しくトシの耳に響く。
(背景と解説)
極短編小説の、原本詩です。
詩とは言えないものですが、載せちゃいました。
うーん、何年前、なん十年前? になりますかねえ。
九州は、福岡県の、中間市という所に住んでいた折のことです。
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