翌日、大勢の見送りの中、晴れ晴れとした表情のアナスターシアが居た。
大きく手を振る、その一挙手一投足に歓声が上がった。
アナスターシアも、感謝の意を込めて四方へ投げキスを繰り返した。
「あぁあ、終わった・・。
疲れるのよね、女性は。
我がままだしね、ほんとに。
通訳してるだけなのに、当人じゃなくてあたしが怒られるのよね。
笑いながら、怒るのよ。
といって、通訳するわけにもいかないしさ。
黙ってるのもおかしいしね。
困っちゃう。
でも、今回は楽だったわ。
あなたのお陰ね、ありがとう。」
「とんでもないです。
あたしこそ、ありがとうございました。
前田さんに引き止められてなかったら、
こんな経験二度とできないと思います。」
「えっと、正三さんだったかしら?
彼、離しちゃだめよ。
あんな良い人、そうそう居ないから。
まぁ、べた惚れみたいだからね。
彼だったら、あなたの意のままじゃない?
もしもよ、アナスターシアとほんとに家族になるにしても、
彼だったらOKじゃない?」
「えぇ、まあ。」
ぽっと頬を赤らめる小夜子。
今回のことで、正三に対する見方が一変した。
正三の優柔不断さに頼りなさを感じていた小夜子だが、
それが正三の優しさとも思えた。
大きく手を振る、その一挙手一投足に歓声が上がった。
アナスターシアも、感謝の意を込めて四方へ投げキスを繰り返した。
「あぁあ、終わった・・。
疲れるのよね、女性は。
我がままだしね、ほんとに。
通訳してるだけなのに、当人じゃなくてあたしが怒られるのよね。
笑いながら、怒るのよ。
といって、通訳するわけにもいかないしさ。
黙ってるのもおかしいしね。
困っちゃう。
でも、今回は楽だったわ。
あなたのお陰ね、ありがとう。」
「とんでもないです。
あたしこそ、ありがとうございました。
前田さんに引き止められてなかったら、
こんな経験二度とできないと思います。」
「えっと、正三さんだったかしら?
彼、離しちゃだめよ。
あんな良い人、そうそう居ないから。
まぁ、べた惚れみたいだからね。
彼だったら、あなたの意のままじゃない?
もしもよ、アナスターシアとほんとに家族になるにしても、
彼だったらOKじゃない?」
「えぇ、まあ。」
ぽっと頬を赤らめる小夜子。
今回のことで、正三に対する見方が一変した。
正三の優柔不断さに頼りなさを感じていた小夜子だが、
それが正三の優しさとも思えた。
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