昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百三十六)

2011-01-11 22:26:48 | 小説
「千佳ぁ!
出たぞぉ!」
返事がありません。
いつもだったら、
「遅いぃ!」って、
ブーたれるんですけど。
おかしいなあ、
どうしたんだろう。
台所には居ないし、
食器もそのままです。
千佳の部屋を覗いたら、
居ました。
「千佳ぁ!
風呂、出・・」
眠ってます。
突っ伏したま丶、
です。
どうやら、
泣き疲れたみたいですね。
このままにするわけには行きませんから、
布団を敷いてやりますよ。
えっ!?
また、またあ。
しませんって、
もう。
しつこいんですよ、
まったく。
あの時は、
どうかしてたんです。
それにしても、
良い匂いです。
「おいっ、千佳!
布団敷いたから、
ほらっ、移れよ。」
「う、うーん・・
ここでいいよ・・」
「だめだよ、
そんな畳の上じゃ。」
動こうとしないんです。
仕方ないんで、
移すことにします。
違いますって、
そんなつもりじゃありません!
って。
“うぅーん”


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