昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (五十九)

2010-08-28 14:07:21 | 小説
そうだ!
○○子のことだったわね。

○○子って、
言いにくいわねえ。

K子にするわ。
啓子じゃないわよ、
K子よ。

そこんとこ、
よろしくね。

行ったんだって、
そのおじさんの所に。

もう凄かったらしいわ、
散らかし放題で。

でね、
奥さんが入院しているという話は、
嘘なんだって。

ホントのところは、
い・え・で、
だって。

実家に帰っちゃったんだって。
そうなの、
おじさんが浮気するもんだから、
奥さん怒っちゃってね。

だけどさ、
信じられないのよね。

こんなダッサイ中年男がさ、
モテルの?
って感じ。

K子も、
そう思ったらしいのよ。

だからね、
入院中というのがホントなんじゃないのかな。

でもさ、
K子もどうかしてるわ。

そんなダッサイおじさんとさ、
関係持っちゃうなんて。

K子に言わせると、
母性本能をくすぐられるらしいのね。

うぅ~ん。
初めはね、
そんな気はまるでなかったんだって。

お掃除だけのつもりだったらしいわ。

お昼過ぎの二時頃に着いたらしいわ。
一時間ぐらいで終わると思ってたらしいの。

ところがね、
何とか片付け終わったのは、
五時を回ってたんだって。

気がついたらさ、
おじさんが居ないのよ。

いつの間にか、
どこかに出かけたらしいの。

黙って帰るわけにもいかずに、
待ってたらしいわ。

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