昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (五十八)

2010-08-22 12:47:45 | 小説
hi!千佳よ。

えっ?
機嫌悪そうですって。
当たり前よ、
プンプン!よ、
もう。

お兄ちゃんったら、
不味そうに食べるんだもん。
そりゃね、
お母さんみたいに、
美味しくは出来ないわ。

目玉焼きにしたって、
黄身が潰れちゃったし。
固くしちゃったわ、
そりゃ。

ジュルジュルって、
すすれないでしょうけどさ。
でもさ、
どう思う?
黄身をさ、
お皿に顔をくっつけてすするなんて、
みっともないと思わない?

何だったっけ?
ほらっ、
「探偵物語り」
っていうドラマに出てたさぁ、
そうそう松田何とかっていう役者のぉ、・・。

この間自殺しちゃった映画監督さん、
「マルサの女」を作った監督さんよ。
あの人と一緒の映画でさ、
そうそう
「家族ゲーム」じゃなかったかな?

あの中でさ、
目玉焼きをジュルジュルしてる場面があったのよ。
あれからなの、
お兄ちゃんがし始めたのわぁ。

「男の食べ方だ!」なんて、
言ってさ。
下品よ、絶対。

千佳が彼女だったら、
絶対許さないわ。
えぇっ!?
あなたも、
なの。

止めなさいよ、
すぐに。
嫌われるわよ、
彼女に。

何も言わないですってぇ!
そうじゃないの、
何も言えないの!
呆れてるのよ、
それってえ。

黄信号よ、
気をつけなさい。

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