人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ヘンシェル・クァルテットでベートーベン「弦楽四重奏曲第3番,7番,14番」を聴く

2012年06月17日 07時43分12秒 | 日記

17日(日)。今月に入ってから16日までに12回のコンサート,2本の映画,2回の飲み会を連日こなしてきて,身体が休まっていないという自覚があります それでもコンサートのチケットは数か月前に買ってあるので結局,疲れを押して聴きに行くことになります.まあ,好きなことをやっているわけですから自業自得ですけどね

昨夕、金曜日に続いてサントリーホール・小ホール「ブルーローズ」でヘンシェル・クァルテットによるベートーヴェン「弦楽四重奏曲」を聴きました 曲目は①弦楽四重奏曲第3番ニ長調,②同第7番ヘ長調”ラズモフスキー第1番”,③同第14番嬰ハ短調の3曲です 自席はC8列2番.センターブロックの最後列.会場は前日と同様満席です

照明が落ちてヘンシェル・クァルテットの登場です.前日と違うのは紅一点のモニカ・ヘンシェルが鮮やかなブルーのドレスで登場したことです

 

          

 

第1曲目の第3番は,作品18の6曲の中では最も規模が小さいのですが,どうしてどうして堂々たるベートーヴェンです 特に第3楽章「スケルツォ」には”運命の動機”が顔を出して驚かせたりします

前日のブログで書いたように,第1ヴァイオリンのクリストフ・ヘンシェルの”攻撃的”とでもいうべき気迫に満ちた演奏に他の3人が引っ張られていくといった感じです

2曲目の第7番は「ラズモフスキー第1番」と呼ばれていますが,ロシアのラズモフスキー伯爵から作曲を依頼されたことに由来します.弦楽四重奏曲の”英雄”版とでもいうようなスケールが大きな曲です

私の3つ前の席にチェリストでサントリーホール館長のT氏が座っていて,曲に合わせて頭を前後左右に動かしていました すぐ後ろの人はちょっぴり迷惑だったかもしりません.それでも黙っていたのは彼の正体を知っていたからかも そういえば昨年のパシフィカ・クァルテットを聴いたときも,T氏が私の前の席に座っていて,同じように頭を動かしていました 別に私はいいんですよ,私は・・・・・・

最後の第14番は7つの楽章から成りますが,すべての楽章が続けて演奏されます.ヘンシェル・クァルテットはクリストフのリードで集中力を持続させて最後まで弾き切ります

鳴り止まない拍手に,第2ヴァイオリンのダニエル・ベルが,しっかりした日本語で「本日はベートーヴェンの弦楽四重奏をお聴きいただき,ありがとうございました アンコールにバッハのコラールを演奏します」とあいさつして演奏に入りました.これが,また素晴らしい演奏で,拍手喝さいを浴びました.

このクァルテットは一人一人の演奏レヴェルが高く素晴らしいのですが,私個人の趣味から言えば昨年のパシフィカ・クァルテットの方が好きです これは比較の問題ですが,ヘンシェルの方はちょっと神経質なところがあるような気がします その点,パシフィカの方は,集中力がある一方で,自由度が高いという感じがします

今日は,午前中に身体を休めて,午後「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン フィナーレ」を聴きに行きます.3日連続で「ブルーローズ」通いです

       

          

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