goo blog サービス終了のお知らせ 

人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

池永陽著「珈琲屋の人々」を読む~読後,熱いコーヒーが飲みたくなる物語

2015年09月26日 09時36分49秒 | 日記

26日(土)。昨夕,会社近くのHCビル地下のK亭に飲みに行きました そこで,Kさんから「モーツアルトへの旅」というムックをプレゼントしていただき,感激しました クラシック音楽界では名の知れた堀内修氏が執筆し,木下晃氏が写真を担当しています この本を肴に,ン十年前に訪ねたモーツアルトの生まれ故郷ザルツブルクやウィーンへの旅について話して盛り上がりました.一人で 表紙になっているモーツアルト像のある庭園を見て「あっ,ここ行ったことある」と言うと「やっぱりね」と納得されました ウィーンのブルク庭園です.庭の中央には花によってト音記号が描かれています またザルツブルクやウィーンに行ってみたくなりました.Kさん,美しい本をありがとうございました

 

          

 

ということで,わが家に来てから364日目を迎え,これからどうしようか沈思黙考しているモコタロです

 

          

 

  閑話休題  

 

昨日の日経朝刊・社会面に「『宿題やらない』レノンの指導録 ロンドンで競売へ」という小さな記事が載りました。記事を超訳すると

「ビートルズのメンバーだった故ジョン・レノンが15歳のころ、問題行動を教師にたびたび指摘され、居残り指導を繰り返し受けたことを記録した書類が29日、ロンドンの競売大手サザビーズに掛けられる レノンが通っていた英中部リバプールの高校で1970年代に見つかった。当時、レノンは「宿題をやらなかった」「注意しても私語を止めなかった」「授業妨害」「横柄な態度」など複数の教師から指摘されていた サザビーズは『反抗的な性格と権威に対する不敵な態度が15歳の時点で確立していたことが分かる資料だ』としている」

サザビーズの言う「反抗的な性格と権威に対する不敵な態度が15歳の時点で確立していた」というのは、レノンがビートルズのメンバーとして世界中に知れ渡った”有名人”だからこそ言えるのであって、単なる市井の人だったら「ああ、不良だったのね」で済んでしまう話です 

この記事の教訓は「若き日の悪行は、後に有名人になれば『勲章』になるが、ただの人に止まる限り『悪ガキだった』で片付けられる」ということでしょうか

 

  も一度、閑話休題  

 

池永陽著「珈琲屋の人々」(双葉文庫)を読み終わりました 著者の池永陽は1950年愛知県豊橋市生まれ.グラフィックデザイナー,コピーライターを経て,98年「走るジイサン」で第11回小説すばる新人賞」を受賞しデビューしました

 

          

 

「東京の小さな商店街にある喫茶店『珈琲屋』の主人・行介は,過去に地上げがらみの事件でヤクザを殺し,刑に服した経験がある 当時,行介の恋人だった冬子は別の男性と結婚したが,行介が出所すると冬子は離婚していた.彼女はなぜ離婚しなければならなかったのか?」

「初恋」「シャツのぬくもり」「心を忘れた少女」「すきま風」「九年前のけじめ」「手切れ金」「再恋」の7つの物語から成る連作短編です それぞれ,『珈琲屋』に出入りする人たちが主人公になり,行介が聞き役になって物語が展開する形をとっています.それと並行して行介と冬子の物語が展開します 前科者の男とバツイチの女の恋の行方が気になります.読み終わった後に熱いコーヒーが飲みたくなりました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする