24日(木).9月のシルバー・ウィーク5連休最終日の昨日,天気が良かったので午前中,家じゅうの窓ガラス&網戸を掃除しました ジェット水流を窓に吹きつけて,といきたいところですが,水道の蛇口とホースの口が合わず,四苦八苦して繋いだので,シャワー程度の弱い水流しか期待できませんでした それでも何とか全ての窓ガラス&網戸を綺麗にしたので気分が晴れました 汚れたものを綺麗にするのは気持ちの良いものです ということで,わが家に来てから349日目を迎え,いつの間にか脱走をはかり,奥の部屋の入口でたたずむモコタロです
本が積んであって廊下が狭いねぇ しかも サザエさん だし
閑話休題
東京ニューシティ管弦楽団から2016年度定期演奏会の案内が届きました 来年5月21日の第105回から再来年3月11日の第111回までの7公演です.各回のプログラムを大雑把に見た感じでは,一番の”ウリ”は11月1日(火)の公演でピアニストのクリスチャン・ツィメルマンが出演することです ただし,演奏曲目はクナピク「ピアノ・ソロ,混声合唱,オーケストラのための協奏曲『ソング・オファリングス(歌の捧げもの)』の本邦初演とのことで,相当のクラシック通でも知らない曲です しかし,「誰も取り上げない曲こそ上演する」という東京ニューシティ管弦楽団常任指揮者・内藤彰氏のこだわりがあるのでしょう.その意欲は大いに買いたいと思います
その他の公演では,常任指揮者の内藤彰が7月にチャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴”」他を,3月にモーツアルト「レクイエム」他を振り,秋山和慶が11月にラフマニノフ「交響曲第3番」他を振るのが目立ったところです このオケの大きな特徴は,年間会費が比較的安価なことですが(全7回.S席32,000円,A席25,500円,B席18,600円,C席13,600円),定期会員を継続するかどうか,指揮者,プログラム等をじっくり吟味してから結論を出したいと思います
も一度,閑話休題
飯田橋のギンレイホールに続き,早稲田松竹でフランス映画の2本立てを観ました ロベール・ブレッソン監督「やさしい女」とジャン・ルノワール監督「ピクニック」です いずれもデジタル・リマスター版です 今日は最初に観た「やさしい女」について書きます.原作はロシアの文豪ドストエフスキーの短編「やさしい女 幻想的な物語」です
「銀行を辞め質屋を営む中年男の回想によって物語は展開する.最初に客として質屋に現われたその女は『16歳ぐらいに見えた』と語る.安物のカメラやキリスト像を質に出す美しい彼女に同情感を抱き,結婚を申し出る.『あなたの望みは愛ではなく結婚だわ』と看破する彼女を説き伏せて結婚する 質素ながらも幸せな生活を送っていたが,彼女の心に変化が現われる.夫婦で映画を観に行った時に,隣り合わせた若者に彼女は心を奪われ,密会するようになる.夫の心に若者に対する嫉妬心が湧き起こり,彼女に外出を禁じるようになる ある日,病気で寝込んだ自分を看病する夫に,もう自分勝手な行動は止めて夫とともに歩む,と語るが,その後,彼女は突拍子もない行動に出る 外ではサイレンの音が鳴り響く」
この映画の魅力は,何と言っても薄幸のヒロインを演じたドミニク・サンダでしょう 1951年パリ生まれ.ブルジョアの家庭に育ち,15歳の時に学校を辞め結婚するがほどなく離婚,ファッション誌VOGUEなどでモデルとして活躍していたところをロベール・ブレッソン監督に見い出され,1969年の『やさしい女』で映画デビューを果たしました.あの顔は一度見たら決して忘れない顔です
さて,私が映画を観る時に気になるのは,どんな音楽が使われているかです.この映画では,夫婦が野外パーティーのような場面の映画を観るシーンで,ハイドンのような明るく楽しげな音楽が流れていました また,女が部屋でレコード・プレーヤーにLPを乗せて音楽を聴くシーンがありますが,モーツアルトのピアノ・ソナタでした 残念ながら何番か思い出せません