27日(日).わが家に来てから今日で789日目を迎え,肉屋さんが作ったポテトチップスを前に感想を述べるモコタロです
肉屋さんが作ったポテチだって? ニクいねぇ~
ぼくはポテチが食べられないんだよ 非肉だねぇ~
閑話休題
昨日は息子の誕生日だったので,夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜サラダ」を作りました まだ学生なので早く独り立ちしてほしいと思います
夕食後,一休みしてからケーキ・セレモニーをやりました FRENCH POUND HOUSE のケーキは本当に美味しいです
も一度,閑話休題
昨日,晴海の第一生命ホールで「第一生命ホール15周年ガラ・コンサート~バボラーク ホルンの室内楽」を聴きました オール・モーツアルト・プログラムで,①ホルン五重奏曲変ホ長調K.407,②ロンド ニ長調K.514,③ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495,④ホルン協奏曲第2番変ホ長調K.417,⑤アレグロ ニ長調k.412,⑥ホルン協奏曲第3番変ホ長調K.447です
演奏はホルン=ラデク・デボラーク,ヴァイオリン=ダリボル・カルヴァイ,マルティナ・バチョヴァ―,ヴィオラ=カレル・ウンターミューラー,チェロ=ハナ・バボラコヴァ,コントラバス=シュテパン・クラトホヴィルです
自席は1階6列11番,左ブロック右から2つ入った席です.会場はほぼ満席です 会場入口に,この公演がNHKで番組収録する旨のお知らせが掲示されていました
お馴染みの やんごとなきサスペンダーおじさん におかれましては,われわれ平民が静かに着席して開演を待つ中,かしこくも いつも通り一番最後にお目見えになり,最前列ど真ん中の指定席にご着席されました 目障りなことこの上なし
さて,1曲目は「ホルン五重奏曲変補ホ長調K.407」です.出演者がステージに登場します 左からヴァイオリン,ヴィオラ,ヴィオラ,チェロ,そしてホルンという並びです
ヴァイオリン2挺ではなくヴィオラ2挺で演奏されるのがこの曲の特徴です
この曲は1782年(モーツアルト26歳)にウィーンで作曲されました.第1楽章「アレグロ」,第2楽章「アンダンテ」,第3楽章「ロンド:アレグロ」から成ります.バボラークは右手をホルンのラッパに入れて 何の苦もなく全音と半音を吹き分けます
2曲目の「ロンド ニ長調K.514」は「ホルン協奏曲第1番」の第2楽章として知られている音楽で,後半で演奏される「アレグロ ニ長調k.412」がその第1楽章として知られています この日は,2つの曲に様式的な違いがあることから,まったく別の曲として捉え,切り離して演奏されます
今度はヴァイオリンが2挺,ヴィオラ,コントラバス,チェロ,そしてホルンという編成です.この曲は聴いていてとても楽しいです
この曲を含めて,この日に演奏される曲はすべてボヘミア出身の名ホルン奏者ヨーゼフ・イグナーツ・ロイトゲープのために書かれましたが,この曲の自筆譜には「ゆっくりと ー ロバくん,勇気を出して ― 速く ー だんだん高く ー がんばれ ー 元気出して ー 畜生 ー うわ,調子っぱずれめ ー ああ! - 悲しいよ ー万歳.哀れな奴め!」というモーツアルトの書き込みがあるのです
ロバくんというのはモーツアルトがロイトゲープに付けたあだ名です
曲を聴きながら,これはこの辺の音楽を指しているのかな・・・と思いながら楽しみました
3曲目は「ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495」です この曲は1786年,モーツアルトが30歳の時にウィーンで作曲されました.第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「ロマンス:アンダンテ・カンタービレ」,第3楽章「ロンド:アレグロ・ヴィヴァーチェ」から成ります
この曲も楽しい作品ですが,とくに第3楽章は「狩猟のロンド」と言われるスタイルの音楽で,本来狩猟のための楽器であるホルンの役割を思い出させてくれる音楽です
休憩後の1曲目は「ホルン協奏曲第2番変ホ長調K.417」です この曲は1783年,モーツアルトが27歳の時にウィーンで作曲されました.この曲もホルンの特性が生かされた明るく楽しい曲です
次いで「アレグロ ニ長調K.412」が演奏されます
これは先に書いた通り,ホルン協奏曲第1番の第1楽章として知られている作品です.モーツアルトのホルン協奏曲の中で一番ポピュラーなメロディーかもしれません
伸び伸びとした雄大なメロディーです
そして最後に「ホルン協奏曲第3番変補ホ長調K.447」が演奏されました.これは1787年頃に作曲されたのではないかと言われています
第1楽章「アレグロ」,第2楽章「ロマンス:ラルゲット」,第3楽章「アレグロ」から成ります.何より華やかでホルンの聴かせどころ満載の曲です.バボラークのホルンは完璧です
それにしても,同じ「ホルン協奏曲」でも,それぞれがまったく違うメロディーで違う性格の曲を作曲できるのですから,モーツアルトは本当に天才だと思います
会場いっぱいの拍手とブラボーに,バボラークは結構流ちょうな日本語で「アリガトウゴザイマシタ.オツカレサマデシタ」と言って笑いを取り,「アンコールにモーツアルトの『アヴェ・ヴェルム・コルプス』を演奏します」と言って,演奏に入りました この曲はモーツアルトの死の年 1791年の作品(K,618)で 「レクイエムK.626」と前後して作曲された宗教合唱曲です
ホルンと弦楽合奏で聴くのは初めてでしたが,とても良い演奏でした
先週日曜日と今週土曜日,2回連続でモーツアルトの曲ばかり聴きましたが,私のクラシック音楽入門の作曲家であるだけに,十分楽しむことが出来ました もうすぐモーツアルトの命日がやってきます.モーツアルトは1791年12月5日に死去しているので,今年2016年は没後225年になります
ちなみに,生誕は1756年1月27日なので今年は生誕260年に当たります