22日(金)。新聞報道によると、厚生労働省は20日、賃金課のT課長(47)が韓国の金浦空港で空港職員とトラブルを起こし、現地警察の取り調べを受けたと発表したとのこと。厚生労働省は更生労働省という名称の方がふさわしいんじゃないでしょうか
昨日、夕食に「なすと豚ひき肉のマーボ―蒸し」を作りました 小田真規子先生のレシピで、初挑戦でした。結論を言います。失敗しました
生姜を入れ過ぎました。焦げ付きました
人間はこうして失敗を重ねながら大きくなっていくのです
って、もう十分大きいか
これもいつの日かリベンジします
昨日、東京文化会館小ホールで「東京春祭チェンバー・オーケストラ」のコンサートを聴きました プログラムは①モーツアルト「ファゴット協奏曲変ロ長調K.191」、②同「オーボエ協奏曲ハ長調K.314 」、③シューベルト「弦楽四重奏曲第14番ニ短調D810”死と乙女”」です
①のファゴット独奏=グスターボ・ヌニェス、②のオーボエ独奏=ハンスイェルク・シェレンベルガー、コンマス=堀正文です
管弦楽は「東京春祭チェンバー・オーケストラ」で、メンバーはヴァイオリン=堀正文(元N響)、松田拓之(N響)、枝並千花、小川響子、北田千尋、城戸かれん、城所素雅、外園萌香、三輪莉子、ヴィオラ=佐々木亮(N響)、山本周、湯浅江美子、チェロ=辻本玲(日フィル)、伊東裕、中条誠一、コントラバス=吉田秀(N響)、オーボエ=金子亜未(新日フィル)、森枝繭子、ホルン=阿部麿、和田博史(都響)です
女性陣は思い思いのカラフルな衣装で華やかに春祭を演出しています
自席はD列19番、左ブロック右通路側です。会場は7割くらい埋まっているでしょうか
1曲目はモーツアルト「ファゴット協奏曲変ロ長調K.191」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1774年に作曲しました
クラシック界でファゴット協奏曲と言えば、この曲のことを指します
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・マ・アダージョ」、第3楽章「ロンド:テンポ・ディ・メヌエット」の3楽章から成ります
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並びです コンマス堀氏の隣は小川響子さん、向かい側はチェロの辻本氏と伊東裕氏という豪華メンバーです
小川さんと伊東氏は第67回ミュンヘン国際音楽コンクール・ピアノ三重奏部門の第1位を獲得した「葵クァルテット」のメンバーです
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席ファゴット奏者グスターボ・ヌニュス氏が登場し、指揮者を兼ねて演奏に入ります モーツアルトが18歳の時に作曲したコンチェルトは明るく伸び伸びとしています
ソリストは軽快に演奏を進め、オケがピタリとつけます。愉悦感に満ちた鮮やかな演奏でした
2曲目はモーツアルト「オーボエ協奏曲ハ長調K.314 」です この曲は1777年にモーツァルトがザルツブルクの宮廷オーボエ奏者を務めていたジュゼッペ・フェルレンディスのために書いた作品です
この曲は「フルート協奏曲第2番」の原曲です
第1楽章「アレグロ・アペルト」、第2楽章「アンダンテ・マ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります
元ベルリン・フィル首席オーボエ奏者ハンスイェルク・シェレンベルガーが登場、指揮者を兼ねて演奏に入ります さすがに往年の名演奏は期待できませんが、時々ひっかかるところがあるものの 音楽の流れに乗って軽快に演奏していました
アンコールにブリテンの小品を演奏しましたが、1本のオーボエで遠近を吹き分けるテクニックが鮮やかでした
プログラム後半は弦楽合奏によるシューベルト「弦楽四重奏曲第14番ニ短調D810”死と乙女”」です この曲はフランツ・シューベルト(1797‐1828)が1824年に作曲した作品ですが、第2楽章に自身の歌曲「死と乙女」のピアノ伴奏部を借用しているところから、この通称が付けられています
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・モルト」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります
当日配布のペラ1枚のプログラムには「シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D810《死と乙女》」とあるだけで、誰の編曲による弦楽合奏版なのか明示されていませんが、常識的にはグスタフ・マーラーによるもの思われます こういう情報は書いておいて欲しいと思います
プログラム前半は古典派の協奏曲の伴奏という”裏方”の役割だったので、弦楽合奏の力を思う存分発揮できなかったきらいがありますが、後半は弦楽四重奏曲をオーケストラで演奏するということで、いよいよ実力発揮のチャンスです コンマス堀氏の合図で演奏に入ります
第1楽章冒頭の運命的な主題から、これがたった15人による演奏か
とビックリするほど音の風圧が攻めてきます
日本のクラシック界を代表する若手中心のソリスト集団による渾身の演奏と言って良いでしょう
第2楽章では弱音によるアンサンブルが美しく響きます
第3楽章は一転、激しいスケルツォで、切れ味鋭い演奏が展開します
第4楽章は切迫したタランテラ風の音楽がリズミカルに演奏され、短調の和音で結ばれます
聴き終わってからあらためて振り返ってみると、この作品はすべての楽章が短調で書かれています こういう曲は滅多にありません。第1楽章の”慟哭”、第2楽章の”葬送行進曲”、第3楽章の”悲痛な叫び”、第4楽章の”切迫感”、すべての楽章の背景に”死の影”が見え隠れしています
15人の精鋭による弦楽合奏はそうした曲の性格を見事に表出させていました
さて、ペラ1枚のプログラムとともにアンケート用紙が配布されたので、「この際 言っておいた方が良いだろう」と思って不満を書いて出しておきました
それは19日のブログに書いたのと同じような内容で、「プログラムに曲目解説がない」ことへの不満です
この日の公演に限らず、東京春祭のコンサートのプログラムはペラ1枚の表裏に曲名、出演者一覧が書かれているだけで、曲目の解説は一切書かれていません
裏側に「曲目解説はコチラ!」とあり、その下にQRコードが表示されていて、「曲目解説はPDFでダウンロードできます。曲目解説は『開演前』もしくは『休憩中』にご覧ください」と書かれています
つまり、スマホやケータイなどQRコードが読み取れる端末を持っていなければ、曲目解説が読めない仕組みになっているのです
この仕打ちに対し、QRコードの読み取り方をいまだに知らない”時代遅れの寵児”の私はアンケートに概要 次のように書きました
「ペラ1枚のプログラムに曲目解説が載っていないのはなぜでしょうか? S席で6700円も取るコンサートでプログラムに曲目解説が掲載されていないのは不当ではないか QRコードでダウンロードできると書かれているが、スマホやケータイを持っていない人はどうすれば良いのか? 音楽祭の総合プログラム(500円)を購入したが、これにも曲目解説が載っていない
クラシック音楽の普及を目指す観点から言えば、(初心者にも分かり易いように)プログラムには曲目解説を載せるべきではないか
次年度からの改善を求める
」
私は逃げも隠れもしません。最後にtoraブログのアドレスを表示しておきました 関係者の方がご覧になり、改善に向けた取り組みが進むと嬉しいです