30日(土)。わが家に来てから今日で1639日目を迎え、政府は29日午前、新たな元号の選定手続きに関する検討会議を首相官邸で開き、4月1日11時半ごろ官房長官が新元号を公表し 正午ごろ首相が「談話」を発表することを確認した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
エイプリルフールの日の発表だから 11時半より前の情報はすべてフェイクだな!
昨日は春の陽気が一気に冬に戻ったような寒さだったので、夕食は「海鮮中心の寄せ鍋」にしました 材料は牡蠣、海老、ホタテの貝柱、白菜、エノキダケ、シイタケ、豆腐です
昨日、新文芸坐で「エヴァの匂い」と「ダンケルク」の2本立てを観ました
「エヴァの匂い」はジョセフ・ロージー監督による1962年イタリア・フランス合作映画(白黒・113分)です
エヴァ(ジャンヌ・モロー)は高価な宝石や最新流行の衣装を身にまとい、強力な性的魅力を発散させながら、ヴェニスの社交界に派手な噂を振りまいている 何人もの男が彼女のために身を滅ぼしたという
新進作家のタイヴィアン・ジョーンズ(スタンリィ・ベイカー)は、ある雨の夜エヴァと知り合って以来、それまで順風満帆だった運命が大きく歪んでいく
彼はエヴァの魅力にすっかり魅了され 金も仕事も投げうって彼女を追いかけ回す
そのため、婚約者のフランチェスカを失望させ死に追いやってしまう
それでも彼は諦めずにエヴァを付け回すが、結局 金だけが趣味の彼女に捨てられてしまう
この映画は、一人の女性に入れ込んだあげく、財産も 婚約者も 友人も すべてを失った売れっ子小説家気取りの馬鹿な男の物語、と言ってしまえばそれまでですが、製作が凝っています ジャンヌ・モローが身に着けているものは衣装から、宝石、ハンドバッグに至るまですべてピエール・カルダンのデザインによるものです
タイヴィアン・ジョーンズがエヴァに「そんなにたくさんのお金を何に使うんだい?」と訊くと、エヴァは「レコードを買うのよ」と応えます。この映画では、エヴァがポータブル・プレイヤーにレコードをかけて音楽を流すシーンが頻繁に出てきますが、流れてくるのはミシェル・ルグランによる音楽です
全編に流れるジャズはこの映画によく似合います
「ダンケルク」はアンリ・ペルヌイユ監督による1964年フランス・イタリア合作映画(124分)です
時は1940年、ドイツ軍のフランス侵攻により、港町ダンケルクに英仏連合軍の兵士40万人が追い込まれた フランス人軍曹ジュリアン(ジャン=ポール・ベルモンド)は、イギリス軍を撤退させる軍艦に便乗しようとしたものの失敗してしまう
そんな中、彼は現地の少女ジャンヌ(カトリーヌ・スパーク)と親しくなるが、ある日、彼女の家に押し入った2人の仏兵がレイプしようとする現場に駆け付け、2人を射殺してしまう
そのことに罪悪感を抱くジュリアンだったが、仲間たちは当然のことをしたまでだ、と彼をかばう
除隊してジャンヌとともに暮らす決心をしたジュリアンだったが、容赦のないドイツ軍の攻撃がそれを許さなかった
この映画は第2次世界大戦下のダンケルクの戦いを映画化した戦争ドラマです 昨年1月に新文芸坐で観たクリストファー・ノーラン監督による2017年アメリカ映画「ダンケルク」とは、タイトルは同じでも全く内容が違います
2017年製作映画の方は、民間の船舶を総動員してダンケルクの兵士たちの救出にあたる「ダイナモ作戦」に重きをおいて描いていました
ジュリアンは仲間の死に際し、元神父の仲間に「神はなぜ助けてくれないんだ?」と問いますが、「信じる者を助ける」としか答えません しかし、ジュリアンは納得できません
多くの兵士はキリスト教徒だと思うが、それでも戦争に駆り出されたら多くの者が死んでいく、偽善ではないのか・・・というのがジュリアンの本音ではないか、と思います