21日(火)。わが家に来てから今日で2120日目を迎え、米司法省は14~17日、3人の死刑囚の刑を相次いで執行したが、連邦政府による執行は17年ぶりで、トランプ氏の大統領選のキャンペーンの一環だと見られている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
新型コロナ死亡者世界一の次は死刑復活か トランプの独断で犠牲者が増える一方
昨日、夕食に 息子が山形から送ってくれた「金華豚みそ漬け」をアルミホイル焼きにし、「厚揚げのケチャップしょうが焼き」「生野菜とワカメのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました 金華豚は味が閉じ込められて美味しかったです
息子に、下の写真を添付して「美味かったよ」というメールを送っておきました
昨日、神保町の岩波ホールでアニエス・ヴァルダ監督・脚本・語り・編集による2000年フランス映画「落穂拾い」(82分)を観ました
岩波神保町ビル1階のチケット売場でチケットを購入し、エレベーターで10階へ。受付で手指のアルコール消毒と検温をして、チケットの裏に名前と電話番号を記入し、そのままボックスに入れます 席は自由席ですが、座れるのは60席のみです。午前10時半上映の部の入場者は12名でした
この映画はフランス各地で物を拾って生活する人々を描いたドキュメンタリータッチのロードムービーです
ヴァルダ監督はパリの市場で、道路に落ちている物を拾う人たちを見ていて映画の着想を得たといいます その後、いろいろな市場で人々の拾い集める動作を観察しているうちに、ミレーの名画「落穂拾い」を連想し、田舎ではまだ落穂拾いをしているのだろうかという疑問にかられ、ハンディカメラを手に フランス各地の「現代の落穂拾い」を探す旅に出かけます
ある時は、ジャガイモ畑で、ある時はブドウ畑で、ある時は海辺で(牡蠣)、食物を集めて生活する人々を、また ある時はゴミ箱や粗大ごみ廃棄場からガラクタを集めてきて芸術作品を創り上げる人々を取り上げ、なぜ彼らが「落穂拾い」をしながら生活をするのかをインタビューします
その一方で、農地の管理人や地主に 彼らが残り物を持ち去ることをどう思っているのかをインタビューし、その上で法律家に法律上の見解を聞き出し、「食物の場合は 収穫が終わった後なら、それらを拾って食用にしたり売り物にしても罪にならない」ことを明らかにします
あるイシューについて一方の立場だけでなく、別の立場の考え方も併せて提示することは、ジャーナリズムの鉄則ですが、その意味で バルダ監督はジャーナリスティックなアプローチで「現代の落穂拾い」を捉えています
この映画で一番印象に残るのは、ヴァルダ監督もナレーションで語っていますが、映画の終盤に登場する、市場で野菜を漁ってその場で食べているベジタリアンの男性です 彼は大学院を修了したにも関わらず、給料収入が少ないため、野菜やパンを漁って食費を浮かせています
ところが、そんな生活をしながらも、彼は難民のためにボランティアでフランス語を教えているのです
こういう彼の生き方にリスペクトの思いを抱くとともに、ある信念に基づいて 心身のバランスを取りながら生きているのだろうか、と思ったりしました
現代の「落穂拾い」をする人たちが共通して主張するのは、「まだ食べられるのに廃棄してしまう」「まだ使えるのに捨ててしまう」社会に対する告発です