17日(日)。わが家に来てから今日で3596日目を迎え、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは15日、イランが米政府に対して書面で、トランプ次期大統領を暗殺しないと約束したと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
イランがトランプ暗殺を企てていたのは事実だが 国の約束としては珍しいんじゃね?
昨日午前11時からミューザ川崎シンフォニーホールで「第59回モーツアルト・マチネ」を聴きました プログラムは①ハイドン「チェロ協奏曲第1番 ハ長調」、②モーツアルト「ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271”ジュノム”」です 演奏は①のチェロ独奏=伊藤文嗣(東響首席)、②のピアノ独奏=務川慧悟、指揮=ジョナサン・ノットです
ミューザ川崎は8月12日の「フェスタサマーミューザ」フィナーレ公演以来なので約3か月ぶりです この日はいつもより客入りが良いようです 務川人気だろうか
オケは8型の小編成で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置 コンマスは小林壱成です
1曲目はハイドン「チェロ協奏曲第1番 ハ長調」です この曲はフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)が、仕えていたエステルハージ家の宮廷楽団の首席チェロ奏者 J.F.ヴァイクルのために1761~65年頃に作曲しました その後、楽譜が行方不明になっていましたが、1961年にプラハの国立博物館で筆写譜が発見され、同年に初演されました 第1楽章「モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります
チェロ独奏の伊藤文嗣は神奈川県出身。東京藝大・同大学院修士課程修了 第9回ビバホールチェロコンクール第2位。2008~2010年N響アカデミーに在籍。現在東響首席チェロ奏者を務める
ノットと伊藤が入場し、さっそく第1楽章に入ります 長い序奏は古典派コンチェルトの特徴です やがて独奏チェロが明るく力強く入ってきます 伊藤のチェロは明快で、軽快なテンポで演奏が進みます カデンツァは見事でした 第2楽章は伸びやかな独奏チェロが朗々と奏でられ、時に陰りを見せるところが魅力です 第3楽章はスピード感あふれるノット ✕ 東響の演奏に乗せて、伊藤の明快なチェロが天翔けます 実に爽快な演奏でした
満場の拍手とブラボーのなかカーテンコールが繰り返され、伊藤はJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009」より「ジーグ」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました
2曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271”ジュノム”」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1777年に、ザルツブルクを訪れたフランスのピアニスト、L.V.ジュナミ嬢の依頼で作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンティーノ」、第3楽章「ロンド:プレスト」の3楽章から成ります
ピアノ独奏の務川慧悟は東京藝大を経て、2014年パリ国立高等音楽院で学ぶ 2019年にロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第2位受賞 2021年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールで第3位受賞 現在、日本とヨーロッパを中心に幅広く活躍している
オケは10型に拡大し、管楽器も増員されます
ノットの指揮で第1楽章に入りますが、この曲は古典派の協奏曲には珍しく、開始して間もなく独奏ピアノが入ってきます 当時としては画期的なスタイルでした 独奏ピアノとオケとが楽しく対話するように軽快な演奏が続きます 第2楽章は一転、悲しみを湛えるかのような独奏ピアノの響きが印象的です 務川のピアノはどこまでもクリアです 第3楽章は軽快なピアノ独奏により開始され、愉悦感に満ちた演奏が繰り広げられます リズム感の良い素晴らしい演奏でした
満場の拍手とブラボーが飛び交う中 カーテンコールが繰り返され、務川はJ.S.バッハ「パルティータ第1番」より「メヌエット&ジーグ」を軽快に演奏、再び大きな拍手に包まれました
2人の独奏者によるアンコールがあったため、終演は12時25分となりました 夜公演ではないので帰りの電車を気にする必要もなく 誰も文句はないでしょう