10日(日)。東京交響楽団から2025年度定期演奏会の年間チケットが届きました さっそく手帳の日程表に開演時間・会場とともに書き入れておきました
昨日、東京フィルの2025シーズンの席替え手続きをしました WEBでの受付はしないので、午前10時から何度か電話をかけたのですが、全然つながらず12時半頃にやっとつながりました 現在の席は1階右ブロックの左通路側ですが、後ろ過ぎるのでもっと前方の席を求めました いくつか候補があったのですが、最終的に 現行より6列前の左ブロック、通路から2つ目の席を選びました やはり通路側席は難しいようです
ということで、わが家に来てから今日で3589日目を迎え、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんから性加害を受けたとする女性2人の証言を報じた週刊文春の記事を巡り、松本さんが発行元の文芸春秋などに5億5千万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求めた高等地裁の訴訟は8日、松本さん側が訴えを取り下げ、文春側も同意したことにより訴訟は終結した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
松本側の実質的な敗訴だ これでお笑い界への復帰が許されるなら お笑い草になる
昨夜、サントリーホールで東京交響楽団「第726回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ラヴェル「スペイン狂詩曲」、②ジャレル「クラリネット協奏曲」、③デュリュフレ「レクイエム 作品9」です 演奏は②のクラリネット独奏=マグヌス・ホルマンデル(マルティン・フレストの代役) 、③のテノール独唱=青山貴、メゾソプラノ独唱=中島郁子、合唱=東響コーラス、指揮=ジョナサン・ノットです
オケは左奥にコントラバス(6)、前に左から第1ヴァイオリン(12)、チェロ(6)、ヴィオラ(8)、第2ヴァイオリン(12)という対抗配置。ステージ上手にはハープが2台スタンバイします。コンマスはグレブ・ニキティンです
1曲目はラヴェル「スペイン狂詩曲」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が1907年から翌08年にかけて作曲、1908年3月15日にパリのシャトレ座で初演されました 当初2台ピアノのために作曲され、その後管弦楽化されました。第1曲「夜への前奏曲」、第2曲「マラゲーニャ」、第3曲「ハバネラ」、第4曲「祭り」から成ります
ノットの指揮で演奏に入りますが、得意のラヴェルということで切れ味鋭い色彩感溢れる演奏が展開しました 最上峰行のイングリッシュホルンを筆頭に木管楽器群の演奏が冴えていました
2曲目はジャレル「クラリネット協奏曲『Passages』」です この曲はミカエル・ジャレル(1958~)がクラリネット奏者マルティン・プレストのために2023年に作曲した作品で、スイス・ロマンド管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、東京交響楽団、サンパウロ州立交響楽団による共同委嘱作品で、日本初演です
この作品のタイトル『Passages』は「流れ」「通過」などを意味するフランス語の複数形です
クラリネット独奏のマグヌス・ホルマンデル(マルティン・フレストの代役)はスウェーデン出身。コンセルトヘボウ、エルプフィルなどの一流のコンサートに出演しています 音楽家であるとともにマジシャンでもあるという変わり種です
ノットの指揮で演奏に入りますが、マグヌス・ホルマンデルはノット ✕ 東響の確かなバックのもと、最弱音から最強音まで超絶技巧を駆使し変幻自在の演奏を繰り広げ、聴衆を圧倒しました
満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されましたが、ホルマンデルはクラリネットを吹きながら登場、ステージ中央で、ホーカン・ヘルストレーム「Valborg」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました
プログラム後半はデュリュフレ「レクイエム 作品9」です この曲はモーリス・デュリュフレ(1902-1986)が1941年から47年にかけて作曲、1947年11月2日にパリで初演されました 「レクイエム」とは「死者のためのミサ曲」のことです デュリュフレはグレゴリオ聖歌に基づくオルガン組曲として「レクイエム」を作曲しましたが、後に独唱、合唱、オーケストラのために作り変えました
曲は1.イントロイトゥス(入祭唱)、2.キリエ、3.ドミネ・イエス・クリステ(主イエス・キリストよ)、4.サンクトゥス(聖なるかな)、5.ピエ・イエス(慈悲深きイエスよ)、6.アニュス・デイ(神の子羊)、7.ルクス・エテルナ(永遠の光で)、8.リベラ・メ(私を解き放ってください)、9.イン・パラディスム(楽園に)から成ります
メゾソプラノ独唱の中島郁子は東京藝大、同大学院修了後、渡伊。第15回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクール・ザンドナーイ特別賞、第14回ロッカ・デッレ・マチエ国際声楽コンクール第2位ほか受賞多数 東京春祭「仮面舞踏会」ウルリカ等で活躍、各方面で高い評価を得ている 東京藝大准教授
青山貴は東京藝大、同大学院修了。二期会及び新国立劇場オペラ研修所修了。イタリアで研鑽を積む 新国立劇場、東京春祭などで活躍
ステージ後方の2階P席に東響コーラスの男女混声合唱120数名が入場し配置に着き、パイプオルガン席にも奏者がスタンバイします
ノットの指揮で演奏に入りますが、とにかく東響コーラスの合唱が素晴らしい この合唱団は暗譜で歌いますが、歌唱力は相当レヴェルが高いのではないかと思います
ハイライトは「ピエ・イエス」における中島郁子のメゾソプラノ独唱です 卓越したヴォイスコントロールにより美しく深いメゾで「慈悲深きイエスよ、永遠の安息を授けてください」と歌い上げました 1度しか出番がなかったのが残念なくらいでした 今月3日の「東京藝大 うたシリーズ」における熱唱を思い出しました
青山貴は力強い歌唱で説得力がありました
満場の拍手とブラボーの中、カーテンコールが繰り返されました