13日(金)。昨日、東京シティ・フィルから「ティアラこうとう定期演奏会」の座席変更についてメールが届きました 当方からは、もう少し前の席で通路に近い席を希望していたのですが、なかなか思い通りの席が取れないので、現在の席を継続することにしました したがって、東京オペラシティでの「定期演奏会」「ティアラこうとう定期演奏会」とも現行の席で継続することになります
ということで、わが家に来てから今日で3622日目を迎え、米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官が辞任する意向を表明したと複数の米メディアが11日に報じたが、FBIに不満を抱くトランプ次期大統領はレイ氏を交代させる方針を示し、すでに後任を指名していた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプの報復人事の犠牲者 泣く子も黙るFBI が 恐怖政治のトランプに屈したか!
昨日、夕食に「鶏肉の山賊焼き」「生野菜とモッツアレラチーズと生ハムのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 山賊焼きは柔らかく焼けて美味しかったです
反田恭平著「終止符のない人生」(幻冬舎文庫)を読み終わりました 反田恭平は1994年 札幌市生まれ。ピアニスト、指揮者。2021年10月に開かれた「第18回ショパン国際ピアノコンクール」第2位受賞 オンラインサロンの主宰、若手アーティストを社員として雇用する「ジャパン・ナショナル・オーケストラ株式会社」の運営など、クラシックの未来を見据えた革新的で多彩な活動を展開中
本書は2022年7月に出版した単行本「終止符のない人生」を加筆・修正し、”文庫版 新章”をあらたに書き下ろして文庫化したものです
本書は次の各章から構成されています
序章「冠を獲りに行く」
第1章「ピアニスト反田恭平 誕生」
第2章「いざ、世界へ」
第3章「人生を変えるショパンコンクール」
第4章「僕が世界で2位を獲れた理由」
第5章「音楽で食べていく方法」
第6章「音楽の未来」
第7章「僕を支えた天才たち」
文庫版 新章「終止符のない人生」
文庫版「おわりに」
著者は第1章「ピアニスト反田恭平 誕生」の中で次のように半生を振り返っています
「父親が東京生まれの転勤族だったため、札幌市で生まれ、すぐに栃木県に転勤、さらに名古屋に転勤し幼稚園の年中まで過ごした 名古屋にいた3歳の時にヤマハ音楽教室でリトミックの音楽教育を受けた 幼稚園の年中に上がる4歳の時に東京に転勤した。そこで11歳まで子供の絶対音感を鍛える教室「一音会ミュージックスクール」に通った レッスンはリトミックやオペレッタがメインで、ピアノは副科だった。ここで2週間に1回、30分だけピアノを習い始めた その後、練習時間が増え11歳のころにはショパンのエチュードや幻想即興曲が弾けるようになった 一音会を卒業し、桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」に入った その頃、サッカーに夢中になっていて、ピアノの練習と両立させていたが、試合の最中に2人からタックルを受け、右手首を骨折してしまった これを機会にサッカー選手になる夢は諦めた
この骨折がなければ、ショパン・コンクール第2位はなかったかもしれません
第2章「いざ、世界へ」では、桐朋学園大学で恩師ヴォスクレセンスキーと出会い、同氏が教鞭をとる国立モスクワ音楽院に留学することになります オンボロ学生寮で不自由な生活(言葉の壁。お湯が出ないシャワー等々)を強いられながらロシア語とピアノのスパルタ教育を受けます 3年半でモスクワ音楽院を中退し、2020年のショパン・コンクールを目指すためポーランドに留学することを決意します ワルシャワ音楽院のピオトル・パレチニ先生に師事し、研鑽を積みます
第3章「人生を変えるショパンコンクール」ではショパン国際コンクールでの第1次予選から本選までの出来事や、その時々の心の変化などが語られます
第4章「僕が世界で2位を獲れた理由」を読むと、彼がいかに周到な準備を重ねてコンクールに挑んだかが分かります スタミナを付けるための肉体改造、審査員に強いインパクトで印象付ける「サムライヘア」、地元ポーランド人も驚く考え抜かれたプログラミング・・・実力に加えてこれらの対策で挑んだら、入賞しないわけがない、と思います
第5章「音楽で食べていく方法」では、「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」の創設と株式会社化、その運営等について語っています この章で印象に残っているのは、新型コロナ禍の時にある人と交わした会話です
「その人が、『せっかく超難関の東京藝大を卒業したのに、アーティストとして演奏する場所がない。生活に困っている』と嘆く若い子がいる・・・と言っていた。その話を聞いた時『甘すぎる。なんて甘ちゃんなんだ』と呆れた。名門大学を卒業したからといって、その音楽家が1000人、2000人のコンサートホールを満席に出来るとは限らない 現状を時代の流れのせいにしたり、パンデミックのせいにしたりするのを良しとする生き方はつまらない 甘ったれた言い訳をして逃げを打つのは簡単だ。ネットを使った有料配信だって可能なのだし、Noteのように誰でも今日から参加できる使いやすいプラットフォームだってある そこで作品を発表してみればいい」
まったくその通りだと思います
彼の音楽に対峙する姿勢は第4章「僕が世界で2位を獲れた理由」の中で語られています
「僕は『いつ死んでもいい』という覚悟で昔からずっとピアノを弾いている 会場が大きかろうが小さかろうが、聴衆が2000人だろうがたった一人だろうが、コンサートを差別しない 絶対に手抜きをしない。すべてのステージで、毎回全身全霊でピアノを弾き切る」
この姿勢は他の章でも何度か繰り返し語られています
現在進行形で革新を続ける音楽家・反田恭平の生き様が描かれています 音楽に興味のない方にも広くお薦めします
今日はジョナサン・ノット✕東京交響楽団によるリヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」を聴くため、サントリーホールに行きます