人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジョナサン・ノット ✕ アヴァ・バハリ ✕ 東京交響楽団でシェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲」、ベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調”運命”」を聴く~第727回定期演奏会

2024年12月08日 00時02分22秒 | 日記

8日(日)。大学時代の友人で千葉県勝浦市在住のS君から海の幸が届きました アジ、サバ、サンマ、シシャモ、イカなどが箱から溢れんばかりです。S君ありがとう これでしばらく魚は買わなくて済みます

     

ということで、わが家に来てから今日で3617日目を迎え、少子化に危機感を強めるロシアのプーチン大統領は、「産めよ増やせよ」の大号令をかけ、思想統制も強めている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     ウクライナから子供たちを誘拐しても 長引く戦争で多数の兵士を死なせてるからな

         

昨夜、サントリーホールで東京交響楽団「第727回定期演奏会」を聴きました プログラムは①シェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲 作品36」、ベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 作品67”運命”」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=アヴァ・バハリ、指揮=ジョナサン・ノットです

     

オケは12型で左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります。コンマスは小林壱成です

1曲目はシェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲 作品36」です この曲はアルノルド・シェーンベルク(1874-1951)が1936年に作曲、1940年12月6日にルイス・クラスナー独奏、レオポルト・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団により初演されました   第1楽章「ポコ・アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・グラツィオーソ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏のアヴァ・バハリはスウェーデン出身で、ジェノヴァのプレミオ・パガニーニ・コンクール第3位ほか、数々の賞を受賞しています

ノットの指揮により演奏に入ります。独奏ヴァイオリンによってアンニュイな雰囲気の音楽が奏でれます。が、どうも私には「十二音技法」による音楽が苦手で、ほとんど理解を超えています アヴァ・バハリの超絶技巧は素晴らしいと思いますが、いったいこの曲のどこがいいのか、さっぱり分かりません

満場の拍手とブラボーに、アヴァ・バハリはクライスラー「レチタティーヴォとアレグロ」を「本当に1挺のヴァイオリンで演奏しているのか?」と疑問に思うほどの超絶技巧で弾き切り、再び満場の拍手に包まれました

     

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 作品67”運命”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1807年から08年にかけて作曲、1808年12月22日にアン・デア・ウィーン劇場で「交響曲第6番”田園”」他とともに初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ ~ プレスト」の4楽章から成ります

この曲の特徴は①8分休符から始まる、②4音動機が全楽章を通じて支配する、③第3楽章から第4楽章へ続けて演奏される、④第4楽章ではトロンボーンやピッコロが使用される などです

ノットが指揮台に上がり、間髪入れず第1楽章に入ります 高速テンポで軽快な演奏が続きます ホルンを見るとどこかで見たことがある女性奏者が座っているので、月刊機関誌の「ニュース&トピックス」で確認すると、「新入団:2024年12月1日付=藤田麻理絵(ホルン奏者)」とありました 新日本フィルからトラバーユしたようです。まったく知りませんでした 

全楽章を通じて感じたのはノットのタクトに導かれた「歯切れのよい演奏」です 終始、推進力に満ちた軽快なテンポ設定でありながら、局面に応じてアクセントを付けてメリハリのある演奏を繰り広げます 最初から最後まで弛緩することのない集中力に満ちた演奏が展開しました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました

     

     

     

     

ブルゾンの襟を立てて、クリスマス・モードのカラヤン広場を後にしました

     


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