19日(木)。1月19日(日)14時からの1月度N響Aプロが新国立オペラ「さまよえるオランダ人」と開演時間がダブるので、N響を前日の18日に振り替えました。2025年は何回振り替えするんだろうか
ということで、わが家に来てから今日で3628日目を迎え、米紙ワシントン・ポストによると、起業家イーロン・マスク氏の7月以降のXへの投稿に対する閲覧数は1330億回で、トランプ氏の15倍、米議員全体の16倍だったが、米大統領選でトランプ氏を支援したマスク氏がXでの発信力の高さを背景に政治的な影響力を強めている構図が浮かび上がる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
フォロワーでもないのにXにマスクの投稿が次々と届く 恣意的運用の極致と言える
昨日、夕食に「タンドリーチキン」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」「シメジの味噌汁」を作りました タンドリーチキンは柔らかく焼けて美味しかったです
昨夜、サントリーホールで読売日響「第677回名曲シリーズ」を聴きました プログラムはベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き”作品125」です 出演はソプラノ独唱=中村恵理、メゾ・ソプラノ独唱=清水華澄、テノール独唱=ヴィデ・ジュスティ、バス独唱=エギルス・シリンス。合唱=新国立劇場合唱団、管弦楽=読売日響、指揮=フランチェスコ・アンジェリコです
指揮をとるフランチェスコ・アンジェリコは1977年、シチリア島のカルタジローネ生まれ モデナ音楽院でチェロを学び、2003年よりルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院で指揮を学ぶ 2013~17年にインスブルック・チロル響の首席指揮者、15~17年にインスブルック・チロル歌劇場の首席指揮者を務める
ソプラノ独唱の中村恵理は大阪音楽大学・同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所を経て、2008年にアンナ・ネトレプコの代役として英国ロイヤル・オペラにデビューし一躍脚光を浴びる 2010~16年にはバイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約し、「魔笛」「ホフマン物語」などで主要キャストを務める 16年にウィーン国立歌劇場にデビュー、22年には英国ロイヤル・オペラに「蝶々夫人」のタイトルロールで出演し好評を博した
メゾ・ソプラノ独唱の清水華澄は静岡県出身。国立音楽大学・同大学院を首席で修了 新国立劇場オペラ研修所を経て渡伊。2007年に「仮面舞踏会」ウルリカで二期会デビュー。24年には佐渡裕プロデュースオペラ「蝶々夫人」スズキ役で出演し好評を博す
テノール独唱のダィデ・ジュスティはイタリア生まれ。フェルモ音楽院を優秀な成績で卒業し、レナータ・スコットらに師事 レナータ・テバルディ国際声楽コンクール第2位入賞など受賞歴多数
バス独唱のエギルス・シリンスは1961年、旧ソ連・ラトビア生まれ。ラトビア音楽アカデミーを卒業、ラトヴィア国立歌劇場にデビュー ワーグナーの作品を中心に世界中の歌劇場で活躍している
ベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き”作品125」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1818年頃から24年にかけて作曲、1824年5月7日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ウン・ポコ・マエストーソ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ」、第4楽章「プレスト ~ アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります
新国立劇場合唱団の混声コーラスメンバー56人がオケの後方にスタンバイします 次いでオケのメンバーが配置に着きますが、弦楽器は14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び。コンマスは林悠介です
ソリストの4人と指揮者が登場し、ソリストは合唱団の手前にスタンバイします 14日の佐渡裕 ✕ 新日本フィルの「第九」の時は第2楽章が終了したタイミングでソリストが入場しました 指揮者によってまちまちですね
アンジェリコの指揮で第1楽章に入ります 印象的なのは弦楽器、特にヴァイオリン・セクションの切れ味鋭いシャープな演奏です 速いテンポで演奏された第2楽章では、ファゴット、オーボエ、フルート、クラリネットといった木管楽器の好演に加え、ティンパニの鋭い打ち込みが演奏に推進力を与えていました 第3楽章は一番好きな楽章ですが、メロディーを奏でる第1ヴァイオリンと、ピッツィカートで盛り立てる他の弦楽セクションとのアンサンブルが美しく、心が休まります この曲のメインは何と言っても第4楽章です これまでのメロディーを全否定し、新しい音楽を求めます バス独唱のエギルス・シリンスが「おお、友よ この調ではない・・・」と歌い出します 良く通る声ですが、ほとんどワーグナーの楽劇を聴いているような気分でした その後、他の3人が加わりますが、テノール独唱のダィデ・ジュスティはまるでイタリア・オペラを聴いているような気持ちになりました ごく自然に第九を歌っていると感じたのは女性の2人でした
特筆すべきは新国立劇場合唱団の混声コーラスです とても56人で歌っているとは思えない訴求力で、迫力のあるコーラスを聴かせてくれました 私は、世界に通用する日本の合唱団はバッハ・コレギウム・ジャパンと この新国立歌劇場合唱団の2つだと思っています
満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されました
ところで、Xの投稿を見ていると、時々「第九」を5回も6回も聴いている人を見かけます もちろん別の指揮者、別のオーケストラを聴き比べて楽しんでいるわけですが、私にはちょっとついていけません 2回が限度です まあ、分からなくもないですが・・・というのは、私は「好きな曲はいろいろな指揮者やオーケストラで聴き比べたい」と思う方だからです 例えば、ベートーヴェンの「交響曲全集」のCDは、フルトヴェングラー、クレンペラー、セル、コンビチュニー、クリュイタンス、シェルヘン、ブロムシュテット、スイトナー、ワルター、ジンマン・・・と10種類以上揃えています したがって、同じような心境で複数の「第九」をライブで楽しんでいるのだと思います もう一つ12月に「第九」を何回も聴く理由は、日本では12月と言えば「第九」の季節で、極端な話 どこのコンサートホールでも「第九」しか演奏されていないからです 「第九」はオーケストラにとって最も集客力の期待できる=儲かる公演で、在京オーケストラのほとんどは1回だけでなく何回も演奏する傾向にあります その昔は「年越しの餅代稼ぎ」のために演奏していたと何かで読んだ記憶があります 今で言えば「冬のボーナス原資稼ぎ」のために演奏しているということになるかもしれません しかし、これはオーケストラ側の事情であって、聴衆側としては「第九のほかに選択肢がない」というのは困った状況です
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