8日(金)。わが家に来てから今日で1589日目を迎え、フランス紙フィガロ電子版は6日、日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告が2016年に同国のベルサイユ宮殿で結婚披露宴を開いた際、会長兼最高経営責任者を務めていたフランス自動車大手ルノーの資金を不正に使った疑いがあるとして、ルノーが同国の検察当局への通報を検討していると報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ベルサイユのバラならぬ ベルサイユのハラで私腹を肥していルノーって驚きだ!
昨日、夕食に「塩だれ豚丼」を作りました COOKPADのレシピですが、作るのは簡単でとても美味しいです
METライブビューイング、ヴェルディ「椿姫」の座席指定を取りました 会場は新宿ピカデリーで、2月12日(火)午前10時開演の部です あらかじめ特別鑑賞ムビチケカード3枚セット(9300円)を買っておいたので、座席だけ指定しました 単券で買うと1枚3600円なので3枚セットだと1枚当たり500円の割引です
昨夕、サントリーホールで新日本フィルの第600回定期演奏会(ジェイド)を聴きました 新日本フィルは1月24日の定期演奏会を風邪のため聴けなかったので、私にとって昨日は今年初めての定期公演でした
オール・コープランド・プログラムで、①市民のためのファンファーレ、②クラリネット協奏曲、③交響曲第3番です ②のクラリネット独奏は首席の重松希巳江、指揮はヒュー・ウルフです
指揮者のヒュー・ウルフは1997年から2006年までフランクフルト交響楽団首席指揮者を務め、2017年9月からベルギー国立管弦楽団音楽監督を務めています
1曲目は「市民のためのファンファーレ」です この曲はアメリカの作曲家アーロン・コープランド(1900-1990)が1942年に作曲した金管楽器と打楽器による作品です 当時シンシナティ交響楽団の音楽監督を務めていたイギリスの指揮者サー・ユージン・グーセンスが、1942~43年のシーズンの各コンサートの開幕を飾る新作のファンファーレを、アメリカを中心とする18人の作曲家に委嘱したものの1曲として書かれました
ホルン、トランペット、トロンボーン、テューバ、ティンパニ、大太鼓、タムタム(ドラ)の各奏者が配置に着き、ヒュー・ウルフの指揮で、ティンパニと大太鼓の強打による迫力のある音楽が会場に鳴り響きます 続いてトランペットが 輝かしいアメリカの将来を象徴するかのように華やかな音楽を奏でます いかにもアメリカらしい親しみやすく明るい音楽です。スカッとしました
2曲目は「クラリネット協奏曲」です この曲はスウィング・ジャズを代表するクラリネット奏者ベニー・グッドマン(1909-1986)の委嘱により1947~48年に作曲された作品です 緩・急の2楽章から成りますが、その間をクラリネットのカデンツァがつなぐ構成になっています
ハープ、ピアノと弦楽奏者が入場し配置に着きます。弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという、いつもの新日本フィルとは違う編成。コンマスは豊嶋泰嗣氏です いつものように、第2ヴァイオリンに注目します。篠原英和氏を確認 しかし松崎千鶴さんの姿が見えません。どうやら降り番のようです。寂しいです
満場の拍手の中、マリン・ブルーのシックな衣装を身に着けた首席クラリネット・重松希巳江がヒュー・ウルフとともに登場し、さっそく演奏に入ります 重松さんは暗譜で演奏します 第1楽章はゆったりとした美しい音楽で、私はこの曲を聴いていてマーラーの「交響曲第4番」の緩徐楽章を思い浮かべました 本当に気持ちの良い音楽です。重松さんは音を慈しむように丁寧に音楽を紡いでいきます 高音から低音まで見事なカデンツァを経て軽快な第2楽章に入ります この楽章はジャズのイディオムが取り入れられているので、聴きながら足で拍子をとってしまうところもありました 重松さんの演奏は本当に素晴らしかったです 何度もカーテンコールが繰り返され、アンコールに、コントラバスの竹田氏とともにモートン・グールドの「ベニーズ・70th・バースディ」をスイングしながら演奏し、再度満場の拍手とブラボーを浴びました 聴衆のみならず、オケの楽員もみな、首席クラリネット奏者としての重松さんの実力をあらためて思い知った演奏だったのではないか、と思います
休憩後のプログラムは「交響曲第3番」です この曲は1944年にクーセヴィツキ-財団からの委嘱により1946年に完成し、同年クーセヴィツキ-指揮ボストン交響楽団によって初演されました 第1楽章「モルト・モデラート、ウイズ・シンプル・エクスプレッション」、第2楽章「アレグロ・モルト」、第3楽章「アンダンティーノ・クアジ・アレグレット」、第4楽章「モルト・デリベラ―ト」の4楽章から成ります
ここでオケはフル・オーケストラ態勢に拡大します ヒュー・ウルフの指揮で第1楽章が開始されます。この楽章を聴いていて、私は「アメリカ版ショスタコーヴィチ」みたいな音楽だな、と思いました 「社会主義リアリズム」に即した大衆に理解し易い音楽と言われた作品みたいだな、と 第2楽章はトランペットとトロンボーンの咆哮が半端なく、耳にビリビリと響いてきました 第3楽章は冒頭、ヴァイオリンの最弱音が美しく響きました 第4楽章は、1曲目に演奏された「市民のためのファンファーレ」のメロディーによって開始されます その後は、アメリカの明るい未来を予言するかのようなエネルギッシュな音楽が展開します この楽章を聴きながら、この精神がバーンスタインに受け継がれていったんだな、と思いました
終始テンションが高かった金管楽器は言うまでもなく、木管楽器、弦楽器、打楽器、ハープ、ピアノなど、それぞれが持てる力を出し切った”総力戦”で、20世紀を代表するアメリカ音楽を輝かしく演奏しました 今回の熱演を聴いて、コープランドという作曲家の音楽が好きになりました 今度CDショップに行った時は、「クラリネット協奏曲」と「交響曲第3番」を買おうと思います
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