13日(土)。一昨日、上野にコンサートを聴きに行ったとき、上野公園で「寒桜」が咲いていました。いま思い出したのでここに掲載しておきます
数日前から左手がすごく痛みます 最初のうちは手の平だったのが、今では腕が痛みます
昨年末から今年にかけて、どうも手の負傷に悩まされる運命のようです。パソコンを打つのも若干辛いところがあります。早く治ればよいのですが
ということで、わが家に来てから503日目を迎え、相変わらず狭いスペースで後ろを警戒するモコタロです
閑話休題
昨日は、夕食に「キャベツとソーセージのスープ煮」、「生野菜とスモークサーモンとシラスのサラダ」を作りました。左腕が痛いので超簡単手抜き料理です
も一度、閑話休題
昨夕、サントリーホールで読売日響第555回定期演奏会を聴きました プログラムは①モーツアルト「セレナード第13番ト長調K525”アイネ・クライネ・ナハトムジーク”」、②マーラー「交響曲第7番ホ短調」で、指揮は読響常任指揮者シルヴァン・カンブルランです
コンマスは長原幸太。オケは左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという態勢をとります。同じ対向配置でもヴィオラとチェロの位置が独特です
1曲目のモーツアルト「セレナード第13番」はモーツアルト自ら『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』と名付けたお馴染みの曲ですが、日本語で言えば「小夜曲」です 何の予備知識もなしでこの曲を聴けば、何と明るく喜びに満ちた曲だろうか
と思うところですが、実は、父レオポルトの死後2か月しか経たないうちに作曲されました
カンブルランは軽快に弦楽合奏を進めます
休憩後はマーラーの「交響曲第7番」です この曲は5つの楽章から成りますが、第2楽章と第4楽章に「夜曲」というタイトルが付けられているところから、通称「夜の歌」という愛称で知られています
第1楽章「ゆっくりと(アダージョ)~アレグロ・リゾルート、マ・ノン・トロッポ」が長い序奏で始まります この曲を聴いていつも思うのは、「どこか捉えどころのない、音楽の縦と横をそろえるのが非常に難しい曲ではないか」ということです
素人考えですが、指揮しにくく演奏しにくい曲ではないか、と思うのです。第3楽章「スケルツォ」は不気味です。まるで幽霊が踊っているような音楽です
一転、第4楽章は、マーラーが名付けた通りの「夜の歌」つまりモーツアルトの曲名を借りれば「ナハトムジーク」です。ヴァイオリン独奏はセレナーデのような甘いメロディーを奏で、ギターとマンドリンも顔を出します
さて、問題は最後の第5楽章「ロンド・フィナーレ」です。第4楽章までの静かで不気味でロマンティックな”夜”の雰囲気を一掃するかのように、ティンパ二の連打がさく裂します そしてホルンとトランペットが、まるで勝利のファンファーレのように高らかに鳴り響きます
この曲を作曲している当時、マーラーはウィーン宮廷歌劇場総監督であり、アルマとも結婚したばかりの、いわば公私ともに絶好調の時期でした その意味では、このフィナーレは人生の勝利宣言と受け取れないこともないのですが、私にはどうもしっくりきません
この曲は1908年に作曲者自身の指揮により初演されました。当時の聴衆の理解は得られず成功を収めることは出来なかったと言われていますが、何となく分かるような気がします
マーラーの全交響曲の中で最も分かりにくいのが第7番ではないか、と思います
「どうもしっくりこない」という気持ちを突き詰めていくと、私の頭の中にある基準となる演奏としてオットー・クレンペラーの指揮による第7番の演奏が大きく立ちはだかっています 一度でも彼の指揮による第7番の最終楽章を聴いたことがあれば、今にも止まりそうな超スローテンポに驚いたはずです
あの演奏では、とても”勝利のファンファーレ”どころではなく、むしろ、”葬送行進曲”のようです。いったいどっちの解釈が正しいのか・・・・と疑問が出てきます。それが「しっくりこない」理由になっているのです
カンブルラン+読響は渾身の演奏でしたが、私としては、曲に対する解釈が整理出来ないままフィナーレを迎えてしまったような気がします
休憩時間に、当ブログに時々コメントを寄せてくださるNさんから「遅ればせながら退職祝いとして」ということでコーヒーセレクションをいただきました Nさんとは休憩時間にホワイエで待ち合わせをしましたが、モーツアルトの演奏が終わってすぐにホワイエに行くと、すでにNさんがそこに立っていました。Nさんの最初のひと言は「モーツアルトいかがでしたか?」でした。遅刻して1曲目が聴けなかったのです
コーヒーを飲みながらしばしお互いの近況報告をしました。NさんはN響の会員であることは知っていましたが、読響の会員でもあることは初めて知りました N響と読響の会員は客層が違うとか、渋谷のオーチャードホールはあまり音響が良くないとか、そういった話をしているうちに あっという間に休憩時間が終わってしまいました
私はいま風邪気味なので、体調が回復したら飲みに行きましょう と約してそれぞれの席に戻りました
Nさんからいただいたのは、Nさんの知人が脱サラして立ち上げた「ブロワ珈琲焙煎所」(千葉県館山市)のコーヒーで、箱を開けたら「コロンビア ウイラティピカ」など5種類のコーヒーが入っていました コーヒーは大好きですが、当分買わなくても5種類の美味しいコーヒーが飲めそうです
それはそうと「ブロワ珈琲焙煎所」って たしかどこかで見たことあります。結構その方面では有名なのでは?
Nさん、ありがとうございました。大事に飲ませていただきます
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