人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

原田ひ香著「ランチ酒 今日もまんぷく」を読む ~ 疲れた心を癒す人間ドラマ ✕ 絶品グルメ小説「ランチ酒」シリーズ 第3弾

2024年05月28日 06時42分07秒 | 日記

28日(火)。2,3日前のX(旧Twitter)にコンビニに貼りだされた商品広告の映像が投稿されていて「ワロタ」とコメントしてありました それは次の広告です

           フ ラ ン ク フ ト ル

なるほどフランクフルトを食べ過ぎたら太るよな~ と思い 笑ってしまいました また同じ人の投稿に次のような商品ポップの写真が添付されていました

   幸子 明太子 半額

これでは幸子(さちこ)さんが半額みたいです   本当は「辛子明太子  半額」と書きたかったのでしょうね~  ワロタ

「辛」と「幸」との関係で言えば、「つらい『辛』という字に一を足せば『幸』になることを忘れないで」という台詞を新聞で読んだ記憶があります 「まるで哲学のような話だ」と考えていただければ幸いですが、日本でしか通用しないと考えると辛いです

ということで、わが家に来てから今日で3423日目を迎え、ロシアのプーチン大統領が、ゼレンスキー・ウクライナ大統領の任期は終わり国家元首としての正当性を失ったと主張し、圧力を強めている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     多くの政敵を暗殺し 大統領任期を2030年まで伸ばしたプーチンこそ正当性なし

         

昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜サラダ」を作りました 牛肉はいつものバラ肉ですが、美味しかったです

     

         

原田ひ香著「ランチ酒   今日もまんぷく」(祥伝社文庫)を読み終わりました   原田ひ香は1970年、神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞最優秀作受賞   2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞   ベストセラーとなった「三千円の使い方」ほか著書多数

     

本書は「ランチ酒」「ランチ酒 おかわり日和」に次ぐ「ランチ酒」シリーズ第3弾です 主人公の犬森祥子は学生時代に同級生だった亀山太一が社長を務める「中野お助け本舗」に雇われています この会社はいわゆる「便利屋」からスタートし、夜22時から朝5時まで「見守ります」という業務を引き受けており、祥子は依頼主のところに派遣され依頼主と一緒に過ごし、翌日 仕事上がりに、近くの飲食店でアルコールを飲みながらランチを食べることを日常の楽しみにしています 祥子はかつて結婚し、元夫・義徳のもとに5歳の娘・明里を残して離婚した経験があります 彼女はまた、亀山から頼まれた仕事の関係で知り合った国会議員の秘書・角谷と時々一緒に食事をする程度の距離で付き合っています 物語は娘との関係、角谷との関係を織り交ぜながら展開します

本書は次の16話から構成されています

第1酒:蒲田(餃子)

第2酒:西麻布(フレンチ)

第3酒:新大久保(サムギョプサル)

第4酒:稲荷町(ビリヤニ)

第5酒:新宿御苑前(タイ料理)

第6酒:五反田(朝食ビュッフェ)

第7酒:五反田(ハンバーグ)

第8酒:池尻大橋(よだれ鶏)

第9酒:銀座1丁目(広島風お好み焼き)

第10酒:高円寺(天ぷら)

第11酒:秩父(蕎麦、わらじカツ)

第12酒:荻窪(ザンギ)

第13酒:広島(ビール)

第14酒:六本木(イタリアン)

第15酒:新橋(鰤しらす丼)

第16酒:末広町(白いオムライス)

主人公の犬森祥子のランチを選ぶ明確な基準は「酒に合うか合わぬか」です その「酒」とはビールであり、ワインであり、日本酒です。行く先々の店で出てくる料理のどれもが美味しそうです それぞれの店は実在の店舗をモデルにしていると思われますが、「それ、どこにあるの? 教えて」と言いたくなるような魅力的なお店が登場します

「へえ、そんなこともあるんだ」と思ったのは「第13酒:広島(ビール)」に出てくる「ビールスタンド」というお店のビールの注ぎ方です 店のメニューには次のように書かれています

1度つぎ「のどごし」

2度つぎ「うまみ」

3度つぎ「泡はほろ苦」

マイルドつぎ「なめらか、優しい」

シャープつぎ「キリっと炭酸」

ミルコ「ほぼ泡だけ」・・・半額

このうち、「3度つぎ」は1度ついで泡が消えたら2度目をつぎ、再び泡が消えたら最後に泡を乗せる、というつぎ方です 祥子の説明は「1度つぎと全く違う。優しく柔らかなビールをほろ苦の泡が包んでいる」です どうやらビールはつぎ方で味が変わってくるようです

本書の飲食シーンは、単なる「食レポ」にとどまらず、料理を作る人の食に対するこだわりや愛情が伝わってきます さらに、美味しいお酒や食事を摂り、毎日健康に過ごすことが出来るのがいかに幸せであることか、と言うメッセージが伝わってきます あの店のあの料理が食べたい と思う店が少なくとも1つはあると思います 広くお薦めします


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