23日(日)。昨日、すみだトリフォニーホールでリュウ・シャオチャ指揮新日本フィルによるベートーヴェン「交響曲第9番二短調”合唱付き”」を聴きました ソリストは天羽明恵(sp)、加納悦子(at)、永田峰雄(tn)、キュウ・ウォン・ハン(br)、合唱は栗友会合唱団です
チケットを買ったのが遅かったため、やっと取れたのは3階11列18番で、舞台から一番遠い席です トリフォニーホールの3階席で聴くのは初めてで、エレベーターで5階まで上がり、そこからさらに階段で上に上がりやっとたどり着きました
舞台を見下ろすと、西江辰郎コンマスがかなり遠いです。会場は満席です
指揮のリュウ・シャオチャは台湾生まれ、1988年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝者です 11月9日にピアノの萩原麻未を迎えフィルハーモニア台湾を振ってグリーグのピアノ協奏曲を演奏したのが記憶に新しいところです
リュウの指揮は奇をてらったところがなく、素直な指揮です。円を描くような指揮が特徴といえるでしょうか トりフォニーホールは響きのよいホールで、一番上の3階席まで音がよく届きます
リュウは第3楽章からタクトを置き、両手で音を紡ぎ出します 第3楽章「アダージョ」の何と素晴らしいことでしょう。私は第9ではこの第3楽章が一番好きです。穏やかで平和に満ちています
この音楽が西ドイツのファスビンダー監督の映画「マリア・ブラウンの結婚」の冒頭で使われたことは先のブログで紹介したとおりです
第4楽章に入りバリトンのソロが「友よ、そんな調べではない」と歌う前に再びタクトを持ちます。バリトンのキュウ・ウォン・ハンの声はよく響きます
ソプラノの天羽明恵、メゾ・ソプラノの加納悦子、テノールの永田峰雄の声もよく響いてきました それにしても、第9を聴く時いつも思うのは、あのソリスト4人は第4楽章のほんの一部分を歌うだけで高いギャラを取っているんだろうな・・・・・ということです
おっと、神聖なベートーヴェンの第9にギャラの話を絡ませてはいけませんでしたかな
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