レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

ジープ族に一言

2012-11-04 05:00:00 | 日記
アイスランドはかなりきれいな楕円に近い島国です。北海道と四国を合わせたくらいの大きさになるのだそうです。首都レイキャビクとその周辺は一応町ですが、その他は基本田舎です。

日本ともよく似ていると思うのは、内陸部は山岳地帯(日本のような木が生い茂った深―い山々ではなく、低潅木しかない高地ですが)で、平野は海岸線沿いの狭―いところにしかないことです。そういう平地にのみ人々は居住しています。

さて、冬ともなると雪混じりの強風が高地から吹き下ろし、海からはしぶきが飛んでくるようなところでの生活となると、やはり交通手段は車に頼りますし(ちなみに列車の類はありません)、それも大型ジープ使用ということが田舎では必至となります。

四駆は確かに意味があります。川を横断したり、本当に道のない原野を行かねばならぬこともありますから(私はしませんよ、そんな野蛮なこと)。

その反面、レイキャビクでは-特に古くからある地域は-道も狭くごちゃごちゃとしています。どでかいジープなど想定されなかった頃に作られた道路ばかりなのです。おかげでダウンタウン周辺は一方通行だらけ。タクシー運転手以外にはこの一通を暗記している人は誰もいないでしょう。

私もそういう地区に住んでいるのですが、当然駐車スペースも少なく駐車場所の確保には皆苦労しているようです。この国では日本のように車庫証明のようなものはなく、空いている路上に駐車します。もちろん、ダウンタウンを少し離れればガレージ付きの住宅が普通になります。

で、こういうダウンタウンに住んでいる人々は、当然のように小型車を所有します。大きなジープは邪魔以外の何ものでもなくなります。私自身はカローラのハッチバック、紺色で前後に日の丸のステッカーを貼っています(これは以前の日米野球の時の日本のユニフォームのイメージ。秘密です、言うと恥ずかしいから)。いい車です。

さて、レイキャビクでも少し郊外に出れば大型ジープを使っている人は大勢います。2008年の恐慌以来車のローンは跳ね上がりましたし、もともと大型ジープは値が高かったので、今の大型ジープの所有者の皆さんはさぞかしかかりがして大変だろうとお察しします。走る借金。

さて、町の幹線道路ではダウンタウンの住人も、郊外の住人も、また田舎の住人も混ざり合って走ります。私の高性能小型カローラと大型走る借金ジープが合いまみえるわけです。

そこでひとつ言いたい(これが今回のポイントなのですが)。何で大型ジープに乗っているドライバーはああも「俺様中心」 「ここはMy road」 の運転をするのか!? 方向指示器は使わない、あおり運転はする、スピード違反はする。やりたいほうだいですよ。

この間も乱暴な割り込みをしてきたジープがあったので、信号待ちで横に並んでどんなヤツが運転してるのかと思って「見上げ」たら、さもありなんという風情の若い女性でした。大型ジープを乗り回す女性はかなり多いですね。

このジープ愛用人種によく見られるのは、でかい車に乗ることで自分までがでかい人間になった、と勘違いする間抜けさでしょう。「車がでかくたって、お前らの人間の格が上がったわけでもなければ、パワーアップしたわけでもないし、ましてや道路の支配権が増したわけでもねえからな!」と、言いたい。

ああ、少しすっきりした。v(^_^)



コメント
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