大晦日となりました。もっとも日本で半日近く早く年が開けるので、多少話が食い違うところです。一年で一番「九時間の時差」を感じる日がこの大晦日〜元旦の移り変わりの時です。
クリスマスから年明けのこの時期にはブログのアップも不規則になってしまっていますが、ご容赦! m(_ _)m
さて年の瀬のこの時期になっても、ダウンタウンに出向くと多くの日本人のツーリストの方を見かけます。もちろんジロ見したり話しかけてお邪魔したりはしませんが、この寒い中をすごいなあ、と思ってしまいます。
今年はアイスランドへの外国からのツーリスト数が初めて百万人を越えたとニュースで報じていました。人口の三倍以上のツーリストの方がいらっしゃったことになります。
観光業が潤うことは国としても喜ぶべきことなのでしょうが、ツーリストの急増に周囲の環境が追いついていないことへの批判はあちこちから聞かれます。何度かブログで書いたことがありますが、私もそのような意見を持っています。
それに対抗して?か、アイスランドエア ・ グループの経営開発部長のハルドール ・ベンヤミン ・ソルベルクスソン氏が講演した際に観光産業振興についての「正しい視点」を主張した、と新聞で報じていました。以下は氏の主張です。
「年間でのツーリスト総数は問題ではありません。夏のハイシーズンには一日あたり四万五千人のツーリストがアイスランドに滞在しています。ですが年平均では一日あたり一万人に過ぎません。
それに対して夏には二万人のアイスランド人が外国へ休暇に出かけています。だから差し引きをすれば国に滞在している人の数の差は相当少なくなります。
ここ十年間でツーリストの数は一日あたりで三万人増加しました。しかしアイスランドの人口の自然増は同じ時期で三万六千人なのです。つまり、アイスランド自体の人口増加の方が、観光客の増加よりも大きいわけです。
諸施設の不足(ホテル、レストラン、トイレ等々)が言われていますが、それにしてもずーっと不足しているわけではなく、一日の中でも時間帯によるものがほとんどなのです」
なるほど、面白い説ですしこれはこれできちんと聞くべき視点でしょう。微妙にズレている気がしなくもないですが。
アイスランド人は「定住者」なわけですから、基本的にはシステムの中に組み込まれています。ツーリストの場合は滞在中の居住施設などすべてを提供しなくてはならないわけで、基本的に必要になるものが違うわけです。だからツーリスト数から出かけていくアイスランド人の数を引くのはまったく無意味だと思うのですが。(^-^;
それでも人口の自然増の方がツーリスト増よりも大きい、というのは正しい指摘なのでしょう。住居不足をすべてツーリスト増のせいにするのは見当違いであるようです。
「行く年」を振り返るラジオの番組などでもこの「ツーリスト増」は大きなトピクとして勘定されていました。
もうひとつ「行く年」の振り返りニュースからご紹介しますが、これは誰が見ても良いニュースでしょう。それは交通事故で亡くなった方の数が過去十年で最低に納まったことです。
2014年に交通事故で亡くなった方の数は四人でした。2006年には三十一人、翌年には十五人、2009年には十七人、昨年十四人という数と比較してみると、ずっと犠牲者が少なくなったことは喜ぶべきことでしょう。
もちろん、四人の方が亡くなっているわけですから、そのことを忘れてはいけませんが、いろいろな事故予防の努力が実を結んだという側面に関しては評価しないといけないと思います。
さて「来る年」の2015年ですが、まずもって生活必需品の付加価値税が元旦より4%上がって11%になります。いきなり〜?ですよ。もっとも当初政府案では13%へ6%アップでしたから、反対の声によって多少上げ幅が小さくなってはいます。
それでも食材や毎日のものの増税ですからねえ、どのくらいの負担感覚になるのかまだ想像の域を出ません。私のように子供が大きくなって、自分で食べるものも少なくなっていく者にはともかく、小さい子供さんが三人、四人といる家庭では影響が大きいことは確かでしょう。
大晦日恒例のレイキャビクの花火 西街の自宅より
そんなこんなですが、私個人の生活に限っていえば「行く年」2014年は嬉しいことの多い年でしたし、「来る年」2015年もそれに続いてくれることを願います。
世界に目を向けると...おおよそ「良い年だった」ということはいつでもあり得ないのでしょうね。これは人間世界の宿命なのかもしれません。でも「宿命だから」といって匙を投げてしまってはいけないですね。「少しでも」より良い年になってくれるよう祈ります。そして良い年にするために、少しでもできることは一緒にやっていきましょう。
「行く年」にブログを覗いていただいてありがとうございました。「来る年」もよろしくお願いします。新年がみなさんにとって平和で暖かい年になりますように心よりお祈りいたします。
レイキャビク西街より
Toshiki Toma
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
クリスマスから年明けのこの時期にはブログのアップも不規則になってしまっていますが、ご容赦! m(_ _)m
さて年の瀬のこの時期になっても、ダウンタウンに出向くと多くの日本人のツーリストの方を見かけます。もちろんジロ見したり話しかけてお邪魔したりはしませんが、この寒い中をすごいなあ、と思ってしまいます。
今年はアイスランドへの外国からのツーリスト数が初めて百万人を越えたとニュースで報じていました。人口の三倍以上のツーリストの方がいらっしゃったことになります。
観光業が潤うことは国としても喜ぶべきことなのでしょうが、ツーリストの急増に周囲の環境が追いついていないことへの批判はあちこちから聞かれます。何度かブログで書いたことがありますが、私もそのような意見を持っています。
それに対抗して?か、アイスランドエア ・ グループの経営開発部長のハルドール ・ベンヤミン ・ソルベルクスソン氏が講演した際に観光産業振興についての「正しい視点」を主張した、と新聞で報じていました。以下は氏の主張です。
「年間でのツーリスト総数は問題ではありません。夏のハイシーズンには一日あたり四万五千人のツーリストがアイスランドに滞在しています。ですが年平均では一日あたり一万人に過ぎません。
それに対して夏には二万人のアイスランド人が外国へ休暇に出かけています。だから差し引きをすれば国に滞在している人の数の差は相当少なくなります。
ここ十年間でツーリストの数は一日あたりで三万人増加しました。しかしアイスランドの人口の自然増は同じ時期で三万六千人なのです。つまり、アイスランド自体の人口増加の方が、観光客の増加よりも大きいわけです。
諸施設の不足(ホテル、レストラン、トイレ等々)が言われていますが、それにしてもずーっと不足しているわけではなく、一日の中でも時間帯によるものがほとんどなのです」
なるほど、面白い説ですしこれはこれできちんと聞くべき視点でしょう。微妙にズレている気がしなくもないですが。
アイスランド人は「定住者」なわけですから、基本的にはシステムの中に組み込まれています。ツーリストの場合は滞在中の居住施設などすべてを提供しなくてはならないわけで、基本的に必要になるものが違うわけです。だからツーリスト数から出かけていくアイスランド人の数を引くのはまったく無意味だと思うのですが。(^-^;
それでも人口の自然増の方がツーリスト増よりも大きい、というのは正しい指摘なのでしょう。住居不足をすべてツーリスト増のせいにするのは見当違いであるようです。
「行く年」を振り返るラジオの番組などでもこの「ツーリスト増」は大きなトピクとして勘定されていました。
もうひとつ「行く年」の振り返りニュースからご紹介しますが、これは誰が見ても良いニュースでしょう。それは交通事故で亡くなった方の数が過去十年で最低に納まったことです。
2014年に交通事故で亡くなった方の数は四人でした。2006年には三十一人、翌年には十五人、2009年には十七人、昨年十四人という数と比較してみると、ずっと犠牲者が少なくなったことは喜ぶべきことでしょう。
もちろん、四人の方が亡くなっているわけですから、そのことを忘れてはいけませんが、いろいろな事故予防の努力が実を結んだという側面に関しては評価しないといけないと思います。
さて「来る年」の2015年ですが、まずもって生活必需品の付加価値税が元旦より4%上がって11%になります。いきなり〜?ですよ。もっとも当初政府案では13%へ6%アップでしたから、反対の声によって多少上げ幅が小さくなってはいます。
それでも食材や毎日のものの増税ですからねえ、どのくらいの負担感覚になるのかまだ想像の域を出ません。私のように子供が大きくなって、自分で食べるものも少なくなっていく者にはともかく、小さい子供さんが三人、四人といる家庭では影響が大きいことは確かでしょう。
大晦日恒例のレイキャビクの花火 西街の自宅より
そんなこんなですが、私個人の生活に限っていえば「行く年」2014年は嬉しいことの多い年でしたし、「来る年」2015年もそれに続いてくれることを願います。
世界に目を向けると...おおよそ「良い年だった」ということはいつでもあり得ないのでしょうね。これは人間世界の宿命なのかもしれません。でも「宿命だから」といって匙を投げてしまってはいけないですね。「少しでも」より良い年になってくれるよう祈ります。そして良い年にするために、少しでもできることは一緒にやっていきましょう。
「行く年」にブログを覗いていただいてありがとうございました。「来る年」もよろしくお願いします。新年がみなさんにとって平和で暖かい年になりますように心よりお祈りいたします。
レイキャビク西街より
Toshiki Toma
応援します、若い力。Meet Iceland
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