レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

ワタシは Forever Young

2016-01-10 05:00:00 | 日記
日本ではお正月も終わり、平常な日々に戻った頃かと思います。そんな中、話しを蒸し返すようで恐縮なのですが、皆さんの「新年の誓い」はどんなことでしょうか?

えっ?もう忘れた?まあ、そういう方もあるでしょうね。新年の誓いなんてものは本当は「正月中の誓い」と言った方が当たっているかもしれませんからね。

私はもう新年気分が抜けた頃になって「何にしようか?」と考え始め、あまり具体的なことが思い浮かばなかったので「Forever Young」ということにしました。

「曖昧」「ざっくり」「具体性なし」なのですが、要するに老けこまないように気をつけよう、ということです。なにしろ次々回の東京オリンピックを見る頃には還暦を迎えている身としては、老化防止に多少本腰で取り組まなければならないのです。(念のため、現在57歳)

まあ、ひいき目に見てそんなに老け込んではいないと思うのですが、気がつくとひどく背中を丸めていたりとか、混んでいる待合室で平気で空いている席に座ったりとか、無意識のうちにそうなっていることが「ヤバイ」気がするのです。

さて、「新年の誓いはForever Young!」と先日Facebookに書き込んだところ、FBフレンドのあるおばさんが「リラックスして! 新年の誓いなんてイライラさせるだけのものじゃないの!」と書き込んできました。

別にこちらは緊張して誓ってる訳ではないし、事実リラックスしてるからそういうことを考え始めて決めた訳です。「リラックスせい!は、おばちゃん、そっちの方だろう」と思い、「新年に誓いを謳うのが面白くないのか?」と訊いたところ「全然」という答えでした。

アイスランドにも「新年の誓い」の習慣があります。こちらではAramotaheitアウラモウタヘイティといい、意味は「年変わりの約束」といったものです。
だいたいこのような習慣はどの国のどんな文化にも共通してあるものでしょう。




アイスランドの大晦日は花火大会
-Myndin er ur Akureyri.net-


で、先のイライラおばちゃんの見解を、人それぞれだなあ、と済ませてネットを見ていてあるコラムが目に入りました。新年の誓いを扱ったもので、書いているのはアイスランドバンクのある支店で支店長をしているハルドーラさんといううら若い女性です。

ハルドーラさんの意見では「新年の誓いは目標です。それはSMARTでなければいけません」とのこと。で、SAMRTとは: Specific,Mesurable,Acceptable,Realistic,Time Frame のことなのだそうです。

つまり、「具体的で」「結果を測ることができて」「納得がいき」「現実的で」「時間の枠が決まっていること」なのだそうです。

例としてハルドーラさんが挙げているのこれです。「フィットネスジムの年間カードを買い、週三回ジムに通うことを誓いにする」

さらに「誓いは紙に書きとめ、目につくところに置いておくといいでしょう。さらに周りの人にシェアして監督してもらうのも助けになります」

そして、「一定期間が経過したら『成果』を検討分析することを忘れてはなりません」

さすがは銀行の支店長さんです。別の例を挙げるなら「毎月五万クローナを定期的に預金すると良い。そのことを銀行で誓約書にしたため、コピーを冷蔵庫のドアに貼っておく。月頭に必ず預金額と利子を確認してニタリとする」
というようなものになるのではないでしょうか?

アイスランドを破壊した銀行屋の考えそうなことです。

ここに至って、あの「新年の誓い」大嫌いおばちゃんのイライラの訳が分かった気がしました。もし「新年の誓い」をこの銀行屋の言うような仕方で理解していたとしたら、そりゃあストレスになるでしょう。

「新年の誓い」は確かに目標ですが、具体的な健康管理や家計管理、達成のためのノルマ設定よりは、もう少し「この一年を楽しむための努力目標」である、というのがワタシ式の理解です。

あまり具体的な目標は成否がはっきりしてしまいます。だがら、曖昧、ざっくり、具体性なし、の方がいいのです。

「Forever Young」なんて、その時の気分と状況で好き勝手に解釈できますからまったくプレッシャーにはなりませんし(寝る前に必ずナイトクリームを顔に塗る、とかはある程度ストレスにはなり得ますが(^-^; )、その反面「老けこまないように」という自戒のお守りにはなります。

というわけで、今年のワタシはFoever Youngで行きます。まあ、解釈の仕様によっては「オマエの場合は『いつまでも幼い』だろ!」という風にもなり得ますね。それもまた良し、デス。(*^^*)


応援します、若い力。Meet Iceland


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is


コメント
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