レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

あと一万回の「いただきます」?

2016-01-17 05:00:00 | 日記
今日は食の話しです。とはいっても男のグルメ薀蓄(うんちく)ではありません。ただ食べることについてです。

私の好きなハードボイルドものにロバート·B·パーカーのスペンサーシリーズがあります。スペンサーは大男のボクサー探偵なのですが、詩と料理が好きでいつも自分で食事を作ります。

スペンサーものについてはこちらも


1985年くらいに「スペンサーの料理」という、スパンサーが話しの中で作る料理や通うレストランについての本が出ました。東理夫・馬場啓一両氏が編者で、スペンサー物語りの中で触れられている料理のレシピがついてたりして面白い本です。

ただその中で「スペンサーは本当にグルメか?」という問いが出ていたと記憶しています。これは基本的な誤解で、スペンサーは「俺はグルメだ」などとは決して言っていないはずです。彼はただ料理が好きなのです。

男が料理をするとすぐに「あ、グルメか」と決めつけるのは偏見ですよ。女性が料理しても即グルメとは結び付けないはずです。

で、私もグルメではないのですが、料理は好きな方です。自然とグルメ的なご馳走ではなく、普通の家庭料理の方がもっぱらです。ちなみに作るだけではなく、皿洗いと片付けも大丈夫です。

子供たちが小さかった頃は、子供らが喜ぶもの中心のメニューだったのですが、彼らが成人した今では、自分で好きなものに専念して作ったり、食べたりすることができます。




先日作った「(すき焼き丼に三歩寄った)牛丼」


私の主な好物は麺類- ラーメン、そば、うどん、スパゲティ- から、ステーキ、カレー(日本式の)、ハンバーグ(日本式の)、スープやリゾット類、焼き魚、ああそれから納豆や山芋、等々です。まさに「The庶民」ですよね。

これらに加えて、ピザやマクドのハンバーガー、その他一時期夢中になるものが割り込んできます。
好きなものが食べられる、という自由は嬉しい限りなのですが、いざそうなってみると逆に「何を食べようか?」と迷うことが多いことに気がつきました。

日本に一時帰国した際に、最終日の夕食は何を食べようか?と迷うことはよくありましたが、毎日そんな感じになってきているのです。別に「今日はこれ、明日はあれ」でいいじゃないか?と思うはずなのですけどねえ。

で、そんことを考えていてはたと思い当たりました。「あと何食食べられるのだろうか?」

ガーン‼ もしかしたらこの疑問が潜在意識の中にあったのかもしれません。私はもともと一日二食派で、朝食は摂らず昼夕の二食ですませます。まあ、夜半の一杯(あるいは『いっぱい』)と肴がそれに続きますが。(^-^;

加えて歳が重むに連れ、一度に食べられる量が少なくなってきました。これは結構悲しい気がしますね。楽しみきれてない気がして。

さてあと何食を食べられるのか?考えてみると食べられる回数にも限りがあるんですよね。

思いっきり楽観的に八十二歳まで元気に食事できるとしましょう。今、五十七歳で、十一月生まれなので、まあ2040年の末までとして計算します。今年すでに十六日経過していますが閏年なので、残り350日。今日から大晦日まで一日二食として700食あります。

来年から2040年末までは二十四年間あり、その間閏年が六回。365x2x24+2x6= 17532回。今年を足して18232回の食事を楽しむことができます。

ただ、このうち六十七歳になる年の年末まで仕事をするとして(またまた超楽天主義)、その間は昼食はそんなに自分では選べない可能性が強いので、その歳になるまでの昼食回数、3639回を引くと14593回の自由な食事が待っているわけです。

いやあ、そんなに無限大ではないですよ、これは。しかも、高齢期になって「あれはダメ、これも控えて」ということになると、本当の自由食は三割引いて一万回弱、と見込んだほうが実際的でしょう。

そうかあ、あと一万回か...いよいよ一食を大切にしないと...

なんか、ここに至って本当の「新年の誓い」が見えてきました。「一食を楽しんで食べる!」決まりです。


応援します、若い力。Meet Iceland


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is


コメント
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