こんにちは/こんばんは。
カナダやアメリカでの、熱波による異常な気温上昇がこちらでも伝えられています。毎年のようにこういうことが繰り返されるということは、確かに地球温暖化の危機なのでしょう。
アイスランドでは、五月の奇跡的な好天の後、六月は全般に気温が上がらず涼しい日々が続きがっかりさせられました。北部から東部では一時雪まで降ったんです。バンクーバーのような酷暑はごめんですが、もう少し高い気温が欲しい! というのがホンネでした。
それがここ数日は気温が上がってきています。今、これを書いているのは土曜日なのですがレイキャビクの気温は12度。東部では15度から16度。中部では19度とかなっているところもあります。週間予報を見ると、来る一週間はこんな感じが続いてくれるようです。
本文とは無関係 清涼感アップ用です
Myndin er eftir Luke_Hodde@Unsplash
さて、先週ちらっと触れましたが、こちらでは一年以上形を少しずつ変形させながらも続いてきた、様々なコロナ感染予防用の制限が撤廃されました。
つまり「一度に集まるのは五十人まで」「ソーシャルディスタンスは二メートル」「室内ではマスク着用」「レストランは夜十一時まで」等々の制限がすべてなくなりました。国境を越える場合は別ですが、国内の生活に限っていうと、コロナ以前の生活に戻るゲートが開けられたわけです。
もっとも制限がなくなったからといって、すぐに生活が元に戻るわけではありません。まだ感染の危険は常にあると考えるのが妥当ですし。特にデルタ株はまだ本当には上陸していないようなので、この「無制限」がいつまで続くのかもちょい?付きです。私は「しばしの太平」とみなしています。
「もう、握手しても、ハグしても、ほっぺにチューしてもいいのよ」とか保健衛生大臣のスバンディスさんは言っていますが、私などはいざ握手となると、まだ手が出ません。ハグやチューはしてもいいけど、相手によるな。
多少の「戻ってきた夏」感のある今週
Myndin er ur Vedur.is
この制限撤廃の元になっているのは、まずは新規感染者数がずっと低く抑えられているということ、さらに今月の始めの時点で、アイスランドに住む十六歳以上の人たちの九割が、少なくとも一回のワクチン接種を終えたことがあります。
直近の二週間をとってみると、新規感染者数の割合は、十万人につき1,9人と低い数値に留まっています。ただしこれは、国内での感染者数です。例えば、国外からやってきた人が、入国時のPCR検査で陽性となった場合の数はここには含まれていません。
実際、空港での陽性判明者は継続的に出てきているとおもいます。絶対数はそれほどではなく、十人を越えるようなことはないようですが。
ちなみに、国外からアイスランドに入国する場合ですが、まずすべての入国者は事前に入国日、帰国日等を通告する必要があります。そのためのサイトがあります。
すでにワクチンの接種を二回終えている人(ジャンセン・ワクチンの場合は一回)は、その証明書を提示します。接種から十四日間が経っている場合はそのままフリーパスで入国できます。
それより短い期間しか経っていない人は、空港でPCR検査を受け、その結果が出るまでは自宅、または用意されたホテルでの待機となります。
以前コロナにかかったが全快した、という人は、これもその証明書を提示すればフリーパスです。
これらの証明書がない人は、事前(入国より72時間が経過していることが必要)のPCRでの陰性証明を示した上で、まず空港で一回目のPCR検査を受け、その後五日間を所定のホテルで待機し、五日目にニ回目のPCR検査をして、その結果が陰性となるのを待って「解放」されます。
2005年以降に生まれた未成年(つまり十六歳以下)の人は、PCR検査を受ける必要がありません。その他にもいくつか未成年者をめぐるルールがありますが、ここでははしょります。
これらのルールは感染度の高い国や地域別について特別ルールがあったり、また常時変わっていきますので、もしアイスランドにいらっしゃる方がありましたら、公式な情報提供元できちんと確かめてください。
現在のワクチン接種状況 濃いグリーンが接種完了者 薄い方は一回目のみ終了
Myndin er ur Covid.is
さて、こちらでの接種の完全終了者数は、十六歳以上の住民の75,8%に届きました。一回終了が12,9%。
この「国民の九割が少なくとも一回の接種を終了」という事実の元で、国は感染予防から、経済再生へと舵を切ったことになります。飲食関係の危機は日本と同様でしたが、こちらでのいの一番の緊急時は観光業界です。
地方のホテルやロッジ等は、昨年の夏は利用者があったとしてもアイスランド人ばかりだったのですが、今年は夏のブッキングは過半数は国外からの利用者になっている、ということでした。
実際、国内がコロナフリーになっても、国外も同じように沈静化してくれないと、お客さんを呼べないんですよね。日本のコロナの状況も、同じ意味でアイスランドにとっても重要なものです。先日会ったラトビア人の女性は、以前は旅行会社で日本人観光客を担当するセクションにいたということですが、現時点では失職中。早く再雇用されることを願います。
さて、ワタシ自身ですが、今月の一日に二回目の接種を受けてきました。一回目は4月29日でしたから、たっぷり八週間の間隔。私のはアストラゼネカで、本当は十週間開けた方が効果が高まるのだそうです。
接種を続けてきている医療関係者の皆さんも夏休みは必要です。そのため六月後半は、とりわけ頑張って集団接種が実施されました。七月中旬からはメインの集団接種はお休みになり、八月半ばになってから再開されるとか。
一回目と同じような仕組みで、つつがなく二回目の接種を終了。
一回目の様子はこちらで「日本人よりも日本的な?アイスランド人 – たまにこうなる」
私が受けた日の「ワクチン行列」私はラッキーでこんな渋滞には巻き込まれず
Myndin er ur Visir.is/Vesteinn
実は一回目の接種の後、結構カゼっぽくなり仕事ができなかったので、今回もそうなるだろうと予想しました。日本のニュースで「副反応は一回目よりも二回目がきつくなる」という数値を示していたので、接種の翌日は予定を入れず、空白にしておきました。
ところが、今回はまったく何の副反応も表れず。ラッキー! なんでしょうが、逆に「本当に効いているのか?」と心配になってしまいます。人間とは勝手なものです。っていうか、ワタシだけか?
ワクチンが活性化するには二週間は必要ということですので、私は今月中旬まではこれまでと同じように、人混みを避け、握手も避けていきます。
概して、こちらのワクチン接種状況には得心しているのですが、ひとつだけ残念だったことがあります。私がニ回目の接種を受けた日、おそらく一万人弱が接種を受けたのですが、私より少し後の番の人たちから、アストラゼネカではなく、希望すればファイザーを受けることができました。アストラゼネカの在庫が切れてしまったとのことで。
ワタシ、選べるならファイザーを打って欲しかった。アストラゼネカとファイザーのコンビは「最強」というニュースが報じられていますし、しかも権威ある筋から。
またまたワタシの贅沢文句が出てしまいました。悔恨。
世界の多くの地域で、まだまだコロナは猛威を奮っていますし、しかもどんどん変化する野郎なので、安心できる段階ではありません。ですが、それでも接種を受けていくことは確実な一歩前進だと考えます。
もし、ためらっている方がありましたら、私は受けた方が良いのではないか?と思いますが...
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
Facebook: Toma Toshiki
カナダやアメリカでの、熱波による異常な気温上昇がこちらでも伝えられています。毎年のようにこういうことが繰り返されるということは、確かに地球温暖化の危機なのでしょう。
アイスランドでは、五月の奇跡的な好天の後、六月は全般に気温が上がらず涼しい日々が続きがっかりさせられました。北部から東部では一時雪まで降ったんです。バンクーバーのような酷暑はごめんですが、もう少し高い気温が欲しい! というのがホンネでした。
それがここ数日は気温が上がってきています。今、これを書いているのは土曜日なのですがレイキャビクの気温は12度。東部では15度から16度。中部では19度とかなっているところもあります。週間予報を見ると、来る一週間はこんな感じが続いてくれるようです。
本文とは無関係 清涼感アップ用です
Myndin er eftir Luke_Hodde@Unsplash
さて、先週ちらっと触れましたが、こちらでは一年以上形を少しずつ変形させながらも続いてきた、様々なコロナ感染予防用の制限が撤廃されました。
つまり「一度に集まるのは五十人まで」「ソーシャルディスタンスは二メートル」「室内ではマスク着用」「レストランは夜十一時まで」等々の制限がすべてなくなりました。国境を越える場合は別ですが、国内の生活に限っていうと、コロナ以前の生活に戻るゲートが開けられたわけです。
もっとも制限がなくなったからといって、すぐに生活が元に戻るわけではありません。まだ感染の危険は常にあると考えるのが妥当ですし。特にデルタ株はまだ本当には上陸していないようなので、この「無制限」がいつまで続くのかもちょい?付きです。私は「しばしの太平」とみなしています。
「もう、握手しても、ハグしても、ほっぺにチューしてもいいのよ」とか保健衛生大臣のスバンディスさんは言っていますが、私などはいざ握手となると、まだ手が出ません。ハグやチューはしてもいいけど、相手によるな。
多少の「戻ってきた夏」感のある今週
Myndin er ur Vedur.is
この制限撤廃の元になっているのは、まずは新規感染者数がずっと低く抑えられているということ、さらに今月の始めの時点で、アイスランドに住む十六歳以上の人たちの九割が、少なくとも一回のワクチン接種を終えたことがあります。
直近の二週間をとってみると、新規感染者数の割合は、十万人につき1,9人と低い数値に留まっています。ただしこれは、国内での感染者数です。例えば、国外からやってきた人が、入国時のPCR検査で陽性となった場合の数はここには含まれていません。
実際、空港での陽性判明者は継続的に出てきているとおもいます。絶対数はそれほどではなく、十人を越えるようなことはないようですが。
ちなみに、国外からアイスランドに入国する場合ですが、まずすべての入国者は事前に入国日、帰国日等を通告する必要があります。そのためのサイトがあります。
すでにワクチンの接種を二回終えている人(ジャンセン・ワクチンの場合は一回)は、その証明書を提示します。接種から十四日間が経っている場合はそのままフリーパスで入国できます。
それより短い期間しか経っていない人は、空港でPCR検査を受け、その結果が出るまでは自宅、または用意されたホテルでの待機となります。
以前コロナにかかったが全快した、という人は、これもその証明書を提示すればフリーパスです。
これらの証明書がない人は、事前(入国より72時間が経過していることが必要)のPCRでの陰性証明を示した上で、まず空港で一回目のPCR検査を受け、その後五日間を所定のホテルで待機し、五日目にニ回目のPCR検査をして、その結果が陰性となるのを待って「解放」されます。
2005年以降に生まれた未成年(つまり十六歳以下)の人は、PCR検査を受ける必要がありません。その他にもいくつか未成年者をめぐるルールがありますが、ここでははしょります。
これらのルールは感染度の高い国や地域別について特別ルールがあったり、また常時変わっていきますので、もしアイスランドにいらっしゃる方がありましたら、公式な情報提供元できちんと確かめてください。
現在のワクチン接種状況 濃いグリーンが接種完了者 薄い方は一回目のみ終了
Myndin er ur Covid.is
さて、こちらでの接種の完全終了者数は、十六歳以上の住民の75,8%に届きました。一回終了が12,9%。
この「国民の九割が少なくとも一回の接種を終了」という事実の元で、国は感染予防から、経済再生へと舵を切ったことになります。飲食関係の危機は日本と同様でしたが、こちらでのいの一番の緊急時は観光業界です。
地方のホテルやロッジ等は、昨年の夏は利用者があったとしてもアイスランド人ばかりだったのですが、今年は夏のブッキングは過半数は国外からの利用者になっている、ということでした。
実際、国内がコロナフリーになっても、国外も同じように沈静化してくれないと、お客さんを呼べないんですよね。日本のコロナの状況も、同じ意味でアイスランドにとっても重要なものです。先日会ったラトビア人の女性は、以前は旅行会社で日本人観光客を担当するセクションにいたということですが、現時点では失職中。早く再雇用されることを願います。
さて、ワタシ自身ですが、今月の一日に二回目の接種を受けてきました。一回目は4月29日でしたから、たっぷり八週間の間隔。私のはアストラゼネカで、本当は十週間開けた方が効果が高まるのだそうです。
接種を続けてきている医療関係者の皆さんも夏休みは必要です。そのため六月後半は、とりわけ頑張って集団接種が実施されました。七月中旬からはメインの集団接種はお休みになり、八月半ばになってから再開されるとか。
一回目と同じような仕組みで、つつがなく二回目の接種を終了。
一回目の様子はこちらで「日本人よりも日本的な?アイスランド人 – たまにこうなる」
私が受けた日の「ワクチン行列」私はラッキーでこんな渋滞には巻き込まれず
Myndin er ur Visir.is/Vesteinn
実は一回目の接種の後、結構カゼっぽくなり仕事ができなかったので、今回もそうなるだろうと予想しました。日本のニュースで「副反応は一回目よりも二回目がきつくなる」という数値を示していたので、接種の翌日は予定を入れず、空白にしておきました。
ところが、今回はまったく何の副反応も表れず。ラッキー! なんでしょうが、逆に「本当に効いているのか?」と心配になってしまいます。人間とは勝手なものです。っていうか、ワタシだけか?
ワクチンが活性化するには二週間は必要ということですので、私は今月中旬まではこれまでと同じように、人混みを避け、握手も避けていきます。
概して、こちらのワクチン接種状況には得心しているのですが、ひとつだけ残念だったことがあります。私がニ回目の接種を受けた日、おそらく一万人弱が接種を受けたのですが、私より少し後の番の人たちから、アストラゼネカではなく、希望すればファイザーを受けることができました。アストラゼネカの在庫が切れてしまったとのことで。
ワタシ、選べるならファイザーを打って欲しかった。アストラゼネカとファイザーのコンビは「最強」というニュースが報じられていますし、しかも権威ある筋から。
またまたワタシの贅沢文句が出てしまいました。悔恨。
世界の多くの地域で、まだまだコロナは猛威を奮っていますし、しかもどんどん変化する野郎なので、安心できる段階ではありません。ですが、それでも接種を受けていくことは確実な一歩前進だと考えます。
もし、ためらっている方がありましたら、私は受けた方が良いのではないか?と思いますが...
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
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