レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

「ニューノーマル」のリズムに乗り切れないワタシ

2021-10-24 00:00:00 | 日記
こんにちは/こんばんは。

金曜日のNスタを見たのですが、東京近郊では一挙に十二月下旬の寒さが到来したとか。画面でも、通りを寒そうにコートの襟を立てて足早に歩く方々の様子が映っていました。

気温は10度くらいまで下がったそうですね。ちょうどレイキャビクではその辺りの気温です。実際はもうちょっと寒くて、3度から10度の間をさまよっています。

私の勝手な体感によると、実際の気温よりも寒く感じられます。今年の冬は寒くなるのかな?と思うと今から既に疲れてきそうです。(^-^;

もう少し半袖シャツを維持しようと思っていたのですが、Nスタのニュースに促されたような気もして、金曜日にシャツの衣替えを敢行しました。初冬用の衣替え。冬本番に入る時、もう一回ヒートテックを引っ張り出す衣替えをします。(*^^*)




清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Roma_Ryabchenko@unsplash.com


さて前回、他の北欧諸国に倣って「アイスランドでもコロナ感染対策の故の諸々の制限の撤廃」を求める声が強くなっていることをお伝えしました。そして、それから間もなくして実際にそうなりました。

先週の水曜日の午前零時をもって、大幅な制限の緩和・撤廃がなされたのです。「完全撤廃」ではありません。まだ制限はあります。ですが、かなりの自由が戻ってきました。政府に考えでは、しばらく様子を見て、コロナの逆襲がない場合には、十一月の下旬辺りに完全撤廃に踏み切るつもりのようです。

今回の制限緩和、あるいは撤廃の主なものを挙げてみると、まず一般の集会の人数制限ですが、屋内、屋外を問わず2000人まで集まることができます。ただし、十六歳以下の若者、子供はここでは勘定外となります。ですから、2000人がそれぞれ子供ひとりを連れてきたら、計4000人の集会になりますが、それもOK。

大きなスポーツイベントやコンサートでは、まだこれは事実上の「制限」になり得るでしょうが、それ以外には、この小さな社会で成人のみでの2000人超えの集まりはそうはないでしょうね。

職場やそれ以外の活動時には、1メートルのソーシャル・ディスタンスを取る必要があります。屋内で着席している場合にはその必要はありません。これまでは1メートルの距離を取ることができない状況時には、マスク着用が義務となっていました。これが、今回は「義務」から「お勧め」に変わりました。それから、学校はこの1メートル義務を免除されています。

レストランやパブ等ですが、席間に1メートルの間隔を取ることはまだ義務付けられています。アルコール類の提供は深夜1時までOKですが、営業は2時までとまだ制限が付いています。

こちらでは、飲む人は夜を徹して飲む文化がありますので、パブのオーナーはまだ不平不満があることでしょう。夜の街はその分安全を守られるでしょうが。

プールやジム等は制限フリーとなり、通常の営業に戻っています。




教会でもオープンハウスのような平日の集いも続々と再開


日本でも、新規感染者数がグッと減少してきて、緊急事態宣言の解除に続いて、各地で飲食店への時短要請や酒類の提供制限も終了するとのこと。

イギリスではまた一日平均45000人が新規感染、ロシアでも30000人超えということですので、まだ終わりではない気がします。おそらく「波」は、繰り返しやってくるのでしょう。それでも、日本やアイスランドでの生活が「普通」に戻りつつあるのはありがたいことです。

コロナ後の「ニューノーマル」とかいう言葉を、日本のテレビでよく耳にします。なぜ横文字なのか、ちょっと不思議な気もしますが、独立した意味を持たせるには横文字が便利なのでしょう。

「普通」に戻りつつあるのは私の職場の教会も同じです。一年半以上もサスペンドにされていた、平日の活動等も次々と再開されています。

ということで、私自身も「ニューノーマル・モード」に入らなくてはいけないのですが、それはそれで結構大変なことですね。

コロナ期間中がヒマだったわけではありません。むしろ、ビデオ撮りや編集など、慣れないことをする必要があったりしたので、非常に忙しい時期もありました。

アドベント、街走る動画プロデュューサー


ですが、そういう忙しさとは異なる、なんというか「平常の忙しさ」に再アジャストしなくてはなりません。一年半も別の生活形態を取ってきたので、やはり精神的にも身体的にも「平常」のリズムを忘れてしまっている部分がかなりあることを感じています。

生活のリズムって大切ですよね。リズムに乗っている時は、相当忙しくてもそれほど疲れたりしないのですが、リズムに乗り損なっている時は、大したこともしていないのに「疲れた〜...」ということになってしまいます。




私のいるブレイズホルトの教会 子供たちも戻りつつあります


加えて、これまでも何度か「さあ、ニューノーマルの生活だ!」と仕切り直しをする機会があったもの、その度にまた押し戻されてきました。そういう意味での疲れがたまっていることもあります。

私と同じ教会で、高齢者の方々のために働いているディアコニッセ(看護を中心に社会事業,教区奉仕,教育などに従事する教会職)の女性は、「準備 – また休止」の繰り返しで疲れ切ってしまい、現在療養中です。早く元気になりますよう。

ワタシにとってニューノーマルへのアジャストの一番の課題は「朝」ですね。もともと朝に弱いタチなのですが、コロナ真っ最中の間は、それなりに自分にとって都合の良い時間設定をすることができましたので、とにかく午前中の早い時間にはなるべく予定を入れない、という方針でいました。

もともと教会の牧師さんは、通常の会社勤めや商売をされている方よりは、ずっと時間の自由があるのです。

そういう調子でやってきましたので、ここへきて朝からの会議などがあると、考えただけで疲れてしまいます。




陽が昇れば美しい秋の気配も残っています
Myndin er eftir Vigdis V. Palsdottir


加えてこの時期。寒さが増し、朝の暗さが増してくる頃。それだけでもウツっぽくなってしまう、ワタシにとっての一年の中で最大の危機の時期なのです。

確か、昨年のこの時期は、まさしくコロナのおかげでこの危機に直面せずに過ごせたのだ、と記憶しています。

ですが、やっと辿り着いたニューノーマル。こんなことでめげてはいられない。せっせと寒さと暗さに飛び込んで慣れてしまわないと。なんせ、早十月下旬。あと一ヶ月で、クリスマス一歩前のアドヴェント(待降節)になってしまうのです! 

コロナ期間中も、月日の流れがチョー速かった気がするのですが、コロナが明けてもやっぱり速い。この速さも「ノーマル」なはずなのですが、ワタシの脳内では一向に「ノーマル」として認識されてきません。

やっぱり脳の一部が子供時のままなのかなあ?子供頃はやたらと一年が長かったから。

皆さんも、あと一ヶ月で師走ですね。気温の変化が激しいようですから、お身体に気をつけてこの時期を過ごし、慌ただしい年末へと挑んでください。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
Facebook: Toma Toshiki
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