先日ネットで「ホムカミ」を見ました。ご存知の方が多いでしょうが「ホムカミ」は日本に在住する外国人(現日本国籍者を含みます)の方が自分の故郷を訪ねていくということを主軸にした番組です。世界のいろいろな所で生活する邦人を尋ねていく、という主旨の番組の逆版ですね。
お里帰りをする外国(出身の)人は一般人のことが多いようですが、タレントさんがひとり随行します。お里帰りをする理由も種々雑多で、離婚して帰国してしまった母親を子供が訪ねたこともありますし、故郷の子供たちに野球を教える、というのもありました。
私にとっては毎週必ず見る番組ではなく、たまにまとめ見をする方の組の番組です。先日見たのも日本での放映は六月の上旬だったのではないかと思います。
さてその回なのですが、ヨルダン人の男性ジャファーさんが日本人の奥さんと小さな子供さんを連れて里のご両親と家族を訪ねる、というものでした。帰国の理由は親に「自分は日本国籍をとって日本に永住するつもりだ」という決断を告げ、赦しをもらうことでした。
なんでもヨルダンでは男子は成人して結婚しても親と同居して生活するのがしきたりなんだそうで、それに合わせて家もだんだんと増築していくそうです。当然ジャファーさんもいずれは自分たちの所へ帰ってくる、とご両親は考えているようなのです。
そのような前提で迎えてくれ「いずれお前たちが移ってきたら...」という夢を随所に入れ込みながら歓待されると、ジャファーさんもなかなか話しを切り出せない。ご両親の側も歓迎しながらも「何かおかしい」とうすうす感づいている。
いよいよ決断を打ち明けると、始めは「全く話しにならない」という却下を受けますが、最終的には納得してもらい赦しを得ます。
話しが全部ガチなのか、多少の打ち合わせができているのか私には分かりませんが、それは大して気になりません。なぜかというとこの「話しを切り出せない」というジャファーさんの気持ちと、うすうす感づいていながらも何もないかのような振りをするご両親の気持ちは本物だと思ったからです。
まったく同じ状況ではありませんでしたが、私も同じようなことを経験しました。もう二十年以上も前ですが、日本からアイスランドへ移るつもりであることを両親に告げるのは非常に難しいことでした。
それ以前にその可能性もあることは話していたのですが、両親はあえてその件には触れようとしませんでしたし、こちらも小出しに話しをするのではなくて、環境が整って移住が現実に可能なものになってから話しをしようと思っていました。
私はその当時はアイスランド女性と結婚していたのですが、長男がまだ一歳ちょっとだったので、私の両親にしてみればかわいい孫を遠い外国へ連れて行かれてしまうことはたまらないことだったでしょう。
私の場合は「絶対にダメだ」というような反対は受けずにきちんと受け入れてもらえましたが、それでも「ホムカミ」のラストと同じように当時の妻も私の両親も涙々の時となりました。
私の場合は「移住」の問題であってジャファーさんのように「国籍」の件ではありませんでした。国籍は私はいまだに日本のままです。こちらの国籍を取る用件は全て整っているのですが、日本は「建前」重国籍を認めていないので、親が健在の内はこのままでいこうか、と思っています。
「ホムカミ」のスタジオにボビーオロゴンとシェリーがいたのですが、ボビーは七年前に日本国籍を取得したのだそうです。「国籍を取る前はずいぶんあれやこれやと考えてしまうものだ」と語っていました。
それに対してシェリーは国籍は米国のまま。「国籍を変えたらお父さんが泣いちゃう」とのこと。ナイジェリアも米国も重国籍を認めていますから、やはり日本の単一国籍主義が「あれやこれや」考えさせる原因なのでしょう。
まあ、ここではこれ以上深入りはしません。
私は自分の決断で親と遠く離れて暮らす途を選びました。ですからいずれは自分の子供たちも遠くへ移っていくであろうことは覚悟しています。ある意味で因果応報でしょうか?近くにいてくれた方が嬉しいでしょうが、子供たち自身の決断が第一です。彼らの人生なのですから。
*都合によりしばらくの間、週に一回のブログ更新になります。m(_ _)m
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
お里帰りをする外国(出身の)人は一般人のことが多いようですが、タレントさんがひとり随行します。お里帰りをする理由も種々雑多で、離婚して帰国してしまった母親を子供が訪ねたこともありますし、故郷の子供たちに野球を教える、というのもありました。
私にとっては毎週必ず見る番組ではなく、たまにまとめ見をする方の組の番組です。先日見たのも日本での放映は六月の上旬だったのではないかと思います。
さてその回なのですが、ヨルダン人の男性ジャファーさんが日本人の奥さんと小さな子供さんを連れて里のご両親と家族を訪ねる、というものでした。帰国の理由は親に「自分は日本国籍をとって日本に永住するつもりだ」という決断を告げ、赦しをもらうことでした。
なんでもヨルダンでは男子は成人して結婚しても親と同居して生活するのがしきたりなんだそうで、それに合わせて家もだんだんと増築していくそうです。当然ジャファーさんもいずれは自分たちの所へ帰ってくる、とご両親は考えているようなのです。
そのような前提で迎えてくれ「いずれお前たちが移ってきたら...」という夢を随所に入れ込みながら歓待されると、ジャファーさんもなかなか話しを切り出せない。ご両親の側も歓迎しながらも「何かおかしい」とうすうす感づいている。
いよいよ決断を打ち明けると、始めは「全く話しにならない」という却下を受けますが、最終的には納得してもらい赦しを得ます。
話しが全部ガチなのか、多少の打ち合わせができているのか私には分かりませんが、それは大して気になりません。なぜかというとこの「話しを切り出せない」というジャファーさんの気持ちと、うすうす感づいていながらも何もないかのような振りをするご両親の気持ちは本物だと思ったからです。
まったく同じ状況ではありませんでしたが、私も同じようなことを経験しました。もう二十年以上も前ですが、日本からアイスランドへ移るつもりであることを両親に告げるのは非常に難しいことでした。
それ以前にその可能性もあることは話していたのですが、両親はあえてその件には触れようとしませんでしたし、こちらも小出しに話しをするのではなくて、環境が整って移住が現実に可能なものになってから話しをしようと思っていました。
私はその当時はアイスランド女性と結婚していたのですが、長男がまだ一歳ちょっとだったので、私の両親にしてみればかわいい孫を遠い外国へ連れて行かれてしまうことはたまらないことだったでしょう。
私の場合は「絶対にダメだ」というような反対は受けずにきちんと受け入れてもらえましたが、それでも「ホムカミ」のラストと同じように当時の妻も私の両親も涙々の時となりました。
私の場合は「移住」の問題であってジャファーさんのように「国籍」の件ではありませんでした。国籍は私はいまだに日本のままです。こちらの国籍を取る用件は全て整っているのですが、日本は「建前」重国籍を認めていないので、親が健在の内はこのままでいこうか、と思っています。
「ホムカミ」のスタジオにボビーオロゴンとシェリーがいたのですが、ボビーは七年前に日本国籍を取得したのだそうです。「国籍を取る前はずいぶんあれやこれやと考えてしまうものだ」と語っていました。
それに対してシェリーは国籍は米国のまま。「国籍を変えたらお父さんが泣いちゃう」とのこと。ナイジェリアも米国も重国籍を認めていますから、やはり日本の単一国籍主義が「あれやこれや」考えさせる原因なのでしょう。
まあ、ここではこれ以上深入りはしません。
私は自分の決断で親と遠く離れて暮らす途を選びました。ですからいずれは自分の子供たちも遠くへ移っていくであろうことは覚悟しています。ある意味で因果応報でしょうか?近くにいてくれた方が嬉しいでしょうが、子供たち自身の決断が第一です。彼らの人生なのですから。
*都合によりしばらくの間、週に一回のブログ更新になります。m(_ _)m
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そういう番組を見ると、自分の状況にオーバーラップさせて見れたりして面白いです♩
藤間さんも、移住する上で色々なご苦労があったのですね、ご両親のご心配も伺えます。
ちなみに私の両親は「日本は大変だから住まない方が良いよ」などとちらっと言っていたくらいで、できることなら自分たちも海外移住したいみたかったようです(笑)。
なるほど。さばけたご両親ですね。(*^^*)
当時はやはりコミュニケーション手段が今とは比較になりませんでしたからね。こちらへ移ってから数年は日本のニュースは一月遅れでくる新聞やビデオで入って来るくらいでしたから。だから今でも90年代後半のヒット曲やスターはまったく抜けてしまっています。(^-^;