前回の続き。子育てスタイルその2は
2: Authoritarian Style 前回の1番と言葉は似ていますが、意味は全く異なりますので要注意。変な覚え方ですがオーソリテイリアン エイリアン!=要注意
これは、子供への要求度が高いけれど、関心/共感力が低い子育てスタイルです。 一言で言えばコントロールタイプ(軍隊をイメージするとわかりやすいかな)
大人側の思考は、大人目線で「こうあるべき!こうするべき!」がとても強い傾向にあります
もしかすると、戦争時に受けた経験や軍国主義な考え方が関係して継承されてしまっている方達もいるかもしれません
国によっては、このスタイルが当然のところもあるのかもしれません
しかし、子供の心身の健やかな成長には、適した子育て方法ではありません。
このスタイルで育てられたお子さん達
一見 親の前では良い子かもしれません。
でも、自分で善悪の判断をする力がきちんと育たなかったり、社会性がうまく育たず
自己肯定感も低くなる傾向にあるようです
高圧的に叱ることで即効性はありますが、子供はその意味をきちんと理解できていないため、「また怒られた。。。」という事実だけは強く残りますが、長期目線で見ると、自分で問題を解決する能力を身につける事ができません
このスタイルで育ってしまうと、その他の好ましい解決法や関わり方を知らない為、その子自身も他人をコントロールしようとする傾向になるようです。
わかりやすい例は、暴言、暴力などの虐待をしてしまう大人は、この思考を持っていると思います。相手が自分の思い通りに動かない事にイライラし、でも どのようにして冷静に解決やより良い方向へ導いたら良いのかもわからず、感情任せに頭ごなしに叱りつけたり、体罰を与えてしまう。
「しつけ」という名の体罰は、お尻を叩く、外に出す、食事を与えない、部屋に閉じ込める という行為であっても、ここに当てはまります
見方を変えれば、この大人達も同じように育てられた可能性も高いわけですね。。。
このタイプは、こういった乱暴な事だけではありません。
例えば、子供自身はやりたくないと思っている事/納得していない事を 親の考えによって無理にやらせること。
「これはあなたのためなんだから やりなさい!」
「みんなやってるんだから文句言わずにやりなさい」
親の期待度が高く、それに対して子供が期待通りに応えられなかった時に責めてしまう
「こうやりなさいって言ったでしょ!なんでできないの!/やらないの!」
「こうだと言ったのに、なんでやらないの!/できないの!」
子供の失敗に対しても、失敗してしまった子供の気持ちへの共感がなく、「どうしてちゃんとできなかったの!/やらなかったの!」と叱りつける。
これらも、ここに当てはまります
子供同士の喧嘩や揉め事(物を取った、叩いたなど)に対し、きちんと状況を把握理解する前に 頭ごなしに叱りつけるやり方
本当は相手が自分が使っていたおもちゃを無理やり取ったり壊したのに「叩いちゃだめでしょ!今すぐ謝りなさい!」と頭ごなしに叱りつける。
公園の例でいうと そろそろ夕飯の支度もあるし、私は帰りたい。でも子供は楽しそうに遊んでいて帰る気配なし
この時に、「そろそろ帰るよ〜」と言ったら「嫌だー!」と言われました
もう一度トライ「たくさん遊んだよね、帰るよー。夕飯の支度もあるし」「嫌だー!もっと遊ぶー!」
「もう帰る時間だって言ったでしょ!今日はもう帰るの!」と、半強制的に引っ張って連れて行かれたり、無理やりベビーカーに乗せられたり。おそらくこの後、ギャン泣きです。
それによる家に帰ってからのタイムアウトなど論外です。
もし子供が「僕の気持ちわかってくれないフラストレーション」に対して噛み付いてきたらどうしますか? パーンと叩いちゃう?タイムアウトしちゃう?
お子さんによっては、納得するまでに時間がかかる子もいると思うけれど、時間がかかる子は、自分が帰ろうと思っている時間に対し、子供に声をかける時間を早めると良いと思います。
なかなかやめられない子にも「まだやりたいんだね。楽しいもんね。その気持ちはわかるけど。。。」と一言 共感があるかないかで、だいぶ反応が違ってくるなと、自分の経験を通しても感じます。
納得させるのが難しい年齢のお子さんは、公園以外に気を引くアイテムを持っていくと良いと思います。
帰り道に、持ち歩けるお気に入りのおもちゃとか。それで、公園から離れたら、帰るチャンス!
アイスクリームの例で言うと
夕飯前に「ねえ、アイスクリーム食べてもいい?」 (子供からの要求)
「何言ってるの?ご飯前なんだからダメに決まってるでしょ!」(否定)
「お願い〜!! ご飯もちゃんと食べるから!」 (さらなる子供からの要求)
「ダメって言ったらダメ!ご飯が先!」(厳しく否定)
共感が全くなく、頭ごなしに要求を却下されてしまいました
子供はおそらく、叱られた事、要求を却下されたことに、フラストレーションをためるでしょう
私自身も、自分に疲労感が溜まっている時に、こうならないようにと助言をしたのに それを全く聞いていなくて案の定。。と言うような状況になったり、何度も何度も伝えているのに 本当にやめてほしいことをされた時などは 自分の感情第一で叱ってしまうことがたまにあって、反省します。
それと、自分の周りで 大きな声で言い合いをしていたり、一方的に攻撃的に話をする人に直面すると、自分が直接関わっていなくても ストレスを感じます。
以前紹介した 友田明美先生の本に、子供の前で親が激しく言い合いをすると、子供はそんな姿見たくないし、聞きたくないので脳が萎縮するという内容がありました
私の脳は、年齢と共にもどんどん萎縮してるような気もしますが。。。カナダに来て、英語で感情的に話してる会話を近くで聞くと、自分は関係ないのに嫌でした。エナジー吸い取られた感覚になりました。子供もこんな気持ちなのかなって少しわかります
このタイプは、パターンも多数あり、1度や2度は結構身に覚えのある人も多いんじゃないかな。
知識を得てしまい頭でわかっていると、感情的になってしまった自分に自己嫌悪になる気持ちも出てきてしまうかもしれないけれど、知識として知っているだけでも反省ができるし、どうアプローチしたら良かったかを考えれば、少しずつ1番のスタイルに近づけると思いませんか
そして子供は「ごめんね」に「いいよ」と言ってくれる優しさを持っているし
何度もまたやり直せるチャンスをくれる。大人よりも実は心の器が大きいかもしれませんね。
子育て、人育ては、本当に頭を使いますね〜。 思考力が無いと思われたく無い方達は、頭を使って創造力を働かせ 感情的、暴力的にならない解決方法を考えるきかっけだと思って。
子供や生徒達は未熟な自分にそのチャンスをくれた貴重な存在。ありがたいその存在を心身共に大切に育てたいですね。
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2: Authoritarian Style 前回の1番と言葉は似ていますが、意味は全く異なりますので要注意。変な覚え方ですがオーソリテイリアン エイリアン!=要注意
これは、子供への要求度が高いけれど、関心/共感力が低い子育てスタイルです。 一言で言えばコントロールタイプ(軍隊をイメージするとわかりやすいかな)
大人側の思考は、大人目線で「こうあるべき!こうするべき!」がとても強い傾向にあります
もしかすると、戦争時に受けた経験や軍国主義な考え方が関係して継承されてしまっている方達もいるかもしれません
国によっては、このスタイルが当然のところもあるのかもしれません
しかし、子供の心身の健やかな成長には、適した子育て方法ではありません。
このスタイルで育てられたお子さん達
一見 親の前では良い子かもしれません。
でも、自分で善悪の判断をする力がきちんと育たなかったり、社会性がうまく育たず
自己肯定感も低くなる傾向にあるようです
高圧的に叱ることで即効性はありますが、子供はその意味をきちんと理解できていないため、「また怒られた。。。」という事実だけは強く残りますが、長期目線で見ると、自分で問題を解決する能力を身につける事ができません
このスタイルで育ってしまうと、その他の好ましい解決法や関わり方を知らない為、その子自身も他人をコントロールしようとする傾向になるようです。
わかりやすい例は、暴言、暴力などの虐待をしてしまう大人は、この思考を持っていると思います。相手が自分の思い通りに動かない事にイライラし、でも どのようにして冷静に解決やより良い方向へ導いたら良いのかもわからず、感情任せに頭ごなしに叱りつけたり、体罰を与えてしまう。
「しつけ」という名の体罰は、お尻を叩く、外に出す、食事を与えない、部屋に閉じ込める という行為であっても、ここに当てはまります
見方を変えれば、この大人達も同じように育てられた可能性も高いわけですね。。。
このタイプは、こういった乱暴な事だけではありません。
例えば、子供自身はやりたくないと思っている事/納得していない事を 親の考えによって無理にやらせること。
「これはあなたのためなんだから やりなさい!」
「みんなやってるんだから文句言わずにやりなさい」
親の期待度が高く、それに対して子供が期待通りに応えられなかった時に責めてしまう
「こうやりなさいって言ったでしょ!なんでできないの!/やらないの!」
「こうだと言ったのに、なんでやらないの!/できないの!」
子供の失敗に対しても、失敗してしまった子供の気持ちへの共感がなく、「どうしてちゃんとできなかったの!/やらなかったの!」と叱りつける。
これらも、ここに当てはまります
子供同士の喧嘩や揉め事(物を取った、叩いたなど)に対し、きちんと状況を把握理解する前に 頭ごなしに叱りつけるやり方
本当は相手が自分が使っていたおもちゃを無理やり取ったり壊したのに「叩いちゃだめでしょ!今すぐ謝りなさい!」と頭ごなしに叱りつける。
公園の例でいうと そろそろ夕飯の支度もあるし、私は帰りたい。でも子供は楽しそうに遊んでいて帰る気配なし
この時に、「そろそろ帰るよ〜」と言ったら「嫌だー!」と言われました
もう一度トライ「たくさん遊んだよね、帰るよー。夕飯の支度もあるし」「嫌だー!もっと遊ぶー!」
「もう帰る時間だって言ったでしょ!今日はもう帰るの!」と、半強制的に引っ張って連れて行かれたり、無理やりベビーカーに乗せられたり。おそらくこの後、ギャン泣きです。
それによる家に帰ってからのタイムアウトなど論外です。
もし子供が「僕の気持ちわかってくれないフラストレーション」に対して噛み付いてきたらどうしますか? パーンと叩いちゃう?タイムアウトしちゃう?
お子さんによっては、納得するまでに時間がかかる子もいると思うけれど、時間がかかる子は、自分が帰ろうと思っている時間に対し、子供に声をかける時間を早めると良いと思います。
なかなかやめられない子にも「まだやりたいんだね。楽しいもんね。その気持ちはわかるけど。。。」と一言 共感があるかないかで、だいぶ反応が違ってくるなと、自分の経験を通しても感じます。
納得させるのが難しい年齢のお子さんは、公園以外に気を引くアイテムを持っていくと良いと思います。
帰り道に、持ち歩けるお気に入りのおもちゃとか。それで、公園から離れたら、帰るチャンス!
アイスクリームの例で言うと
夕飯前に「ねえ、アイスクリーム食べてもいい?」 (子供からの要求)
「何言ってるの?ご飯前なんだからダメに決まってるでしょ!」(否定)
「お願い〜!! ご飯もちゃんと食べるから!」 (さらなる子供からの要求)
「ダメって言ったらダメ!ご飯が先!」(厳しく否定)
共感が全くなく、頭ごなしに要求を却下されてしまいました
子供はおそらく、叱られた事、要求を却下されたことに、フラストレーションをためるでしょう
私自身も、自分に疲労感が溜まっている時に、こうならないようにと助言をしたのに それを全く聞いていなくて案の定。。と言うような状況になったり、何度も何度も伝えているのに 本当にやめてほしいことをされた時などは 自分の感情第一で叱ってしまうことがたまにあって、反省します。
それと、自分の周りで 大きな声で言い合いをしていたり、一方的に攻撃的に話をする人に直面すると、自分が直接関わっていなくても ストレスを感じます。
以前紹介した 友田明美先生の本に、子供の前で親が激しく言い合いをすると、子供はそんな姿見たくないし、聞きたくないので脳が萎縮するという内容がありました
私の脳は、年齢と共にもどんどん萎縮してるような気もしますが。。。カナダに来て、英語で感情的に話してる会話を近くで聞くと、自分は関係ないのに嫌でした。エナジー吸い取られた感覚になりました。子供もこんな気持ちなのかなって少しわかります
このタイプは、パターンも多数あり、1度や2度は結構身に覚えのある人も多いんじゃないかな。
知識を得てしまい頭でわかっていると、感情的になってしまった自分に自己嫌悪になる気持ちも出てきてしまうかもしれないけれど、知識として知っているだけでも反省ができるし、どうアプローチしたら良かったかを考えれば、少しずつ1番のスタイルに近づけると思いませんか
そして子供は「ごめんね」に「いいよ」と言ってくれる優しさを持っているし
何度もまたやり直せるチャンスをくれる。大人よりも実は心の器が大きいかもしれませんね。
子育て、人育ては、本当に頭を使いますね〜。 思考力が無いと思われたく無い方達は、頭を使って創造力を働かせ 感情的、暴力的にならない解決方法を考えるきかっけだと思って。
子供や生徒達は未熟な自分にそのチャンスをくれた貴重な存在。ありがたいその存在を心身共に大切に育てたいですね。
